原貫太の国際協力ブログ

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NGOでインターンするなら、どう団体を選ぶべき?4つの判断基準を紹介します

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。この記事ではNGOでのインターンに興味ある方向けに、インターン先のNGOをどのように選ぶべきかを解説します。

 

僕は学生時代、認定NPO法人テラ・ルネッサンスという団体で約1年インターンをしていました。その経験から、インターン先のNGOを選ぶ4つの判断基準をお伝えします。

 

後半部分でインターンにおすすめのNGOも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!

 

 

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NGOでインターンするなら、4つの判断基準で団体を選ぼう!

NGO インターン

テラ・ルネッサンスのウガンダ事務所でインターンしていた時、現地の子供たちと

 

これが正解!というものはありませんが、これからNGOでインターンしようと考えている人は、以下4つの判断基準を参考に団体を選んでもらえたらと思います。 

 

  1. NGOの掲げるビジョンに共感できるか
  2. 関心のある課題に取り組むNGOか
  3. 自主性を持ってインターンに取り組めそうか
  4. SNSで積極的に発信している団体か

 

インターンの判断基準① NGOの掲げるビジョンに共感できるか

NGOの一番の使命は、社会課題を解決することです。だからこそ、そのNGOがどんなビジョンを掲げているのか、どんな理想の社会を作るため活動しているのかが大事です。

 

日本のNGOは資金不足という課題に直面している団体が多く、インターンは基本的には無給です。必要経費や交通費くらいしか支給してもらえません。

 

だからこそ、そのNGOのビジョンに共感できるかどうかが、そこでのインターン業務に情熱を捧げられるかに関係します。

 

例えば僕がインターンをしていたNGOテラ・ルネッサンスは、「世界平和の実現=すべての生命が安心して生活できる社会の実現」をビジョンに掲げていました。このビジョンに共感していたからこそ、僕はインターン業務を頑張ることができました。

 

一方で、こういった文章だけを見てそのNGOのビジョンに共感できるかどうか判断するのは、なかなか難しいと思います。

 

そのため、興味のあるNGOの講演会や活動報告会に参加してみて、インターンを始める前に直接職員の方から話を聞いてみるのがいいでしょう。

 

インターンの判断基準② 関心のある課題に取り組むNGOか

自分が関心のある社会課題に取り組むNGOでインターンをしましょう。

 

明確な問題意識を持ちながらインターンに関わることができれば、日々の業務が巡り巡って課題解決に繋がっているという実感を持つことができます。

 

ちなみに僕がテラ・ルネッサンスでインターンをすることにしたのは、当時子ども兵の問題に関心を持っていたからです。

 

「子ども兵 NGO」「児童労働 NGO」「環境問題 NGO」といったキーワードでGoogle検索をすれば、色んなNGOのホームページが出てきます。自分の興味あるNGOがインターン生を募集しているか、調べてみましょう。

 

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インターンの判断基準③ 自主性を持って業務に取り組めそうか

国際大型NGOのような大きな団体よりも、草の根で活動する小さなNGOでインターンすることをおすすめします。

 

もちろん大きなNGOでインターンすることにもメリットはありますが、

 

  • 大きいNGOだと紋切り型の業務しかない場合がある
  • 活動規模が大きすぎて、自分の役割や貢献権を感じにくい

 

といったデメリットもあります。実際に僕は、テラ・ルネッサンスでインターンをする前に世界最大の人道支援機関「赤十字国際委員会」の駐日事務所でインターンしていたことがあるのですが、上記のようなことを感じる場面は正直ありました。

 

僕がインターンをしたテラ・ルネッサンスは、スタッフひとり一人の自主性を大切にしており、最初の面接時にも理事長の方から「原君だからできることをやろう」といった言葉をかけてもらいました。

 

インターン生としてNGOの中に入ってみるまで判断するのは難しい側面もありますが、問い合わせ時や面接時に、インターンを始めたら具体的にどんな業務に携われるのか聞いておきましょう。

 

インターンの判断基準④ SNSで積極的に発信している団体か

これからNGOやフリーランスという立場で国際協力に関わるなら、インターネット、特にSNSを活用した啓発やファンドレイジングに取り組むことが大切になります。

 

一方で、老舗のNGOだとSNSの使い方をよく分かっていない、もしくは全く使いこなせていない団体もあります。そうなると、せっかくインターンでその団体に入っても、情報発信を通じた国際協力を学ぶ機会は少なくなってしまいます。

 

興味のあるNGOがあれば、そのNGOのTwitterやFacebookを除き、広報としてちゃんと活用できるかチェックしてみましょう。

 

NGOでインターンするなら、縁も大事

NGO インターン

テラ・ルネッサンスでインターンしていた時、現地の受益者の方たちと

 

インターン先のNGOを決めるための4つの判断基準を紹介しましたが、とはいえインターン先の団体を決める際は「縁」も大切になると思います。

 

僕の周りには、NGOの代表の講演会に参加し、感動したことがきっかけでインターンを始めた人や、NGOの職員と直接話をする機会があり、誘ってもらったことでインターンを始めたという人もいます。

 

僕自身、テラ・ルネッサンスでインターンをすることになった最初のきっかけは、ウガンダで元少女兵士の方からお話を聞かせてもらったことでした。

 

僕のインターン体験談は書籍『世界を無視しない大人になるために』の中で紹介しているので、興味のある方は以下の記事も読んでみてください。

世界を無視しない大人になるために【少女兵との出会い - 第一章まで無料公開】

 

インターンにおすすめのNGOは?

NGO インターン

気になるNGOがあればホームページを調べてみよう

 

さいごに、インターンにおすすめのNGOを僕の独断でいくつか紹介しておきます。

 

インターン先のNGOを決める際は勤務地にも目を向ける必要があるため、読者の方それぞれの状況によって変わるとは思いますが、一つの参考にしていただければと思います。

 

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

僕もかつてインターンしていた、地雷・小型武器・子ども兵・平和教育に取り組むNGOです。

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(平和教育・地雷・小型武器・子ども兵)

 

NPO法人e-Education

「最高の授業を世界の果てまで届ける」をミッションに活動するNGOです。e-Educationのインターンは大学生に人気のイメージがあります。

NPO e-Education|eラーニングで途上国に教育革命を!

 

エイズ孤児支援NGO・PLAS

エイズ孤児支援の問題に取り組むNGO、PLAS。大学生インターンも多いです。代表の門田瑠衣子さんはTwitterで積極的に発信されているので、気になる方はチェックしてみてください。

PLAS(プラス)|アフリカの子どもを支える国際協力NGO – ケニア・ウガンダの取り残された子どもたちが前向きに生きられるように

 

日本国際ボランティアセンター(JVC)

1980年に設立された日本のNGOの中では老舗団体です。僕の知人でも、JVCでインターンをしている大学生はチラホラいます。

国際協力NGO 日本国際ボランティアセンター(JVC)

 

認定NPO法人ACE

児童労働の問題に取り組むNGOです。児童労働に関心ある大学生におすすめです。

世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

 

 

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