原貫太の国際協力ブログ

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セネガルの治安、2019年版も!現地在住者のナマの声を紹介します

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。この記事ではセネガル旅行者向けに、2019年最新情報を含むセネガルの治安や旅行者が気をつけるべきことを解説します


…が、僕はセネガルを旅行したことがありません。なので今回は、セネガル在住の高野星哉さんに寄稿してもらいました。お楽しみください!

 

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高野星哉(@yappy_free)と申します。現在は大学を休学し、セネガル首都のダカールに滞在しています。

 

今回はセネガルを旅行する日本人向けに、現地で生活する日本人の視点からセネガルの治安を解説します。

セネガル 治安

 

セネガルには優しい方が多く、本当に柔和な国民性です。ただ、貧困・失業・人口集中などが原因で外国人を狙った犯罪も多発しているのもまた事実。日本のような治安は当然期待できません。

 

セネガルを旅行する日本人には十分な安全管理を心がけてもらい、充実したセネガル観光を楽しんでいただきたいと思います。

 

 

※高野さんのブログはこちら

sonyes-yappy.net

 

セネガルの治安、外務省が発する情報は?

セネガルの治安を知る上で、まず初めに外務省の情報に目を通しておきましょう。

 

外務省の海外安全ホームページによれば、セネガルの治安はあまり良くありません。全域にレベル1の注意情報が敷かれています。また、ガンビアの南やマリとの国境付近はレベル3、レベル2が出されるなど、特に危険とされています。

セネガル 治安

外務省「海外安全ホームページ」より借用

 

セネガルに住んでいる日本人も、外務省が危険レベルを高く設定している地域にはほとんど近づきません

 

ただ、セネガルの全域が危険というわけではありません。実際にセネガルに住んでいる感覚として、首都ダカールは国全体を見ると比較的安全な地域です。

 

外務省による情報をキャッチし、自らの安全管理を十分にしていれば、 充実したセネガル旅行を楽しむことができます。

 

首都ダカールの治安は?

セネガル 治安


セネガルの首都ダカールはとても発展しています。

 

現在は急速な経済発展を背景に、セネガルの古い文化と新しい文化が入り交じる、今しか見れないセネガルの姿があります。首都ダカールで公道を馬や牛が歩いてるところを見たときは本当に驚きました。

セネガル 治安

 

首都ダカールには仕事を求めて田舎や周辺国から多くの人が流れて込んでおり、一部治安の悪い地域や時間帯があります。肌の色が白い外国人は現地では「お金を持っている人」という認識なので、物乞いをされたり、市場などでは通常よりも数倍の値段を要求されることがあります

 

セネガルで行動する際は、できる限り現地をよく知る日本人やセネガル人と一緒に動くことをおすすめします。

 

また、暗い時間帯になると治安も悪くなり、夜間の外出はセネガルの人も避けるほど安全ではありません。たとえ大人数の移動であったり、現地のセネガル人と一緒にいても、安全には十分に気をつけてください。

 

ゴレ島の治安は?

奴隷貿易の拠点として有名で、負の世界遺産とも言われています。セネガルを旅行する日本人にはぜひ訪れて欲しい場所のひとつです。

 

ただ、ここでも安全に注意が必要です。外国人観光客が多く訪れる場所なので、その人たちをターゲットに多くのセネガル人が商売をしています。

 

中には強引に商品を買わせようとする人もいるので注意してください。

 

サンダガ市場の治安は?

セネガル 治安

 

セネガル中でも最も大きい市場の一つ、サンダガ市場。アフリカ独特のカラフルな布やセネガルの活気が見れる場所です。

 

サンダガ市場は人が密集しており、ひったくりやスリが多発するなど比較的治安が悪いです。十分気をつけて行動してください。

 

また、セネガル人に連れられて建物の奥の方まで行くと危険です。何かを購入するまでしつこく付きまとわれる可能性があります。サンダガ市場はおすすめの観光スポットのひとつですが、現地の治安事情に詳しい人と一緒に行くことを勧めます。

 

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2019年セネガルの最新治安情報

セネガル 治安

 

2019年にはサッカーのアフリカ大陸選手権である「アフリカネーションズカップ」がありました。この大会では、セネガルが20数年ぶりに決勝進出を果たしたのですが、その際の現地の盛り上がりは数人の死者が出るほどでした。

 

お祭りムードの時には一時的に治安が悪化する可能性があります。セネガル旅行中、こういった場面に遭遇した時は決して近寄らないようにしてください。

 

セネガル旅行中は注意しよう。7つの安全対策

セネガル 治安

 

ラマダン中は慎ましく行動しよう

セネガルではラマダン(断食)があります。日中、ムスリムの方は水も口にしません。全員がいつもよりも神経質になっています。

 

治安が悪くなる、というわけではありませんが、外での食べ歩きやタバコを吸うことは避けた方が無難です。

 

イベント時期は治安が悪くなる

タバスキ(犠牲祭)やラマダン(断食)など、セネガル人にとってビッグイベントを控えた時期は通常よりもひったくりや窃盗が多くなり、一時的に治安が悪化します。こういった時期はみんなお金が必要になるからです。

 

セネガルのカレンダーにも配慮し、安全管理に気を付けてください。

 

雨季の移動手段には要注意

セネガル滞在中、安全に行動する上で大切になるのが移動手段です。

 

雨季は雨によって交通網が停止します。現地ではタクシーや簡易バスを移動手段として利用するのがほとんどなので、交通網が停止すると旅行計画がくずれ、安全管理を怠りがちです。

 

雨季にセネガルを旅行する際は、天候にも気をつけてください。

 

ムスリムのお祈りには敬意を

セネガルはイスラム教徒がほとんどを占める国なので、日常生活の中でお祈りをしている人がたくさんいます。

 

お祈りをしている人の前を横切ったり、途中で話しかけたりするのは失礼な行為です。トラブルにつながる可能性があるので、お祈りをしている人を見かけたら敬意を持って接してください

 

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日頃から挨拶を

セネガルは挨拶の国です。知らない人にも挨拶をして握手をするのが当たり前です。日常的に人に挨拶をすることを心がけてください。

 

普段から挨拶を心がけていれば、何かトラブルに巻き込まれた時、近所の知り合いが助けてくれる可能性があります

 

交通事故に要注意

セネガルには信号がほとんどありません。道を渡るときも自分で車の有無を確認し渡ることが多いです。

 

気をつけて道を渡るなど、交通事故に注意してください

 

金目のあるものは見せびらかさない

お金の管理にも気をつけてください。一度に大金を持たない。スマートフォン・パソコンなど高価だと思われるものを街の中では使わない

 

ひったくりの対象になったり、お金をせがまれるターゲットになります。現地の生活に馴染むことが大切です。

 

セネガルを旅行するなら海外旅行傷害保険を準備しよう

ここまでセネガルの治安と旅行者ができる安全対策を紹介しました。

 

一方で、どんなに用心しながら行動していても、アフリカ旅行に予期せぬハプニングは付き物です。リスクをまったくのゼロにすることは難しい。

 

だからこそ、日本と同じ治安は期待できないセネガルを旅行する際は、海外旅行傷害保険を準備しておきましょう。

 

旅行中に何かトラブルに巻き込まれ、保険に加入していなかったためにせっかくの思い出が台無しになるのはもったいないです。一週間のセネガル旅行なら保険費用は4,000~5,000円が平均的な価格です。

 

さいごに

今回はセネガルの治安について説明しました。

 

現地に住んでいる日本人として、セネガル人は本当に優しく、人懐っこく好感の持てる人達です。その一方、貧困などを原因に犯罪に手を染めてしまう人もおり、日本のような治安は期待できません。

 

旅行でセネガルに訪れる皆さんには各自徹底した安全管理をしてもらい、 セネガルという国の魅力、セネガル人の優しさに触れてほしいと思います。

 

 

【原追記】セネガル旅行の費用を5,000円節約する方法

ボリビア 治安

 

高野さん、ありがとうございました。最後にこのブログの運営者である原貫太から、ちょっとしたトラベルハックをご紹介します。

 

これは僕がアフリカに行く時、毎回やっている方法です。

 

記事の中で高野さんも「日本と同じ治安は期待できないセネガルを旅行するなら海外旅行保険を準備してください」と書いています。

 

しかし、当然ですが保険費用が加わるため、その分旅費は高くなってしまいます。例えば一週間のセネガル旅行なら、5,000円くらいかかるみたいです。

 

できることなら旅行保険には入らず、少しでも旅費を浮かせたいですよね。もし帰国するまで何も問題が起きなければ、支払った保険代は正直もったいない気もしてしまいます…。

 

でも、行き先はアフリカのセネガルです。比較的治安が良いとはいえ、現地で何が起きるか分かりません。安心材料としても何らかの保険は絶対あった方がいいです。

 

ということで保険費用を節約したい人は、海外旅行傷害保険が付帯されるクレジットカードをセネガルに持っていきましょう。僕はEPOSカードを使っています。

 

\エポスカードのお申し込みはこちら/
EPOSカード

 

※なお、盗難やATM吸い込み被害、また一時的な利用不可になる可能性を考慮し、海外旅行には2枚以上のクレジットカードを持っていくのが鉄則です。2枚目、3枚目のクレジットカードとしてもEPOSカードをご検討ください。

 

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