原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの活動から起業/仕事論、海外生活のノウハウまで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

国連公用語が6言語である理由 国連公用語に日本語がないのはなぜ?

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国際協力に携わりたい人にとって気になるのが、言語。特に国際連合を目指す人にとって、言葉の問題は重くのしかかります。

 

僕自身、仕事をする上で英語の運用にはほとんど困らなくなりましたが、さらにプロフェッショナルとして活動していくために、もう一つくらい言語を習得しなければと思う毎日。アフリカに関わり続けたい僕は、フランス語の勉強を視野に入れています。

 

 「国際協力を仕事にするなら英語と国連公用語。語学力は即戦力になるよ。」で書いたように、 この世界で働くためには英語が必須で、かつ国連公用語ができるのが望ましいです。

 

今回の記事では「国連公用語」について解説します。

 

 

国連公用語は?

国連公用語 理由

 

国連憲章が規定する国連公用語は全部で6つ、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、そしてアラビア語です。

 

憲章が規定する国連の公用語は中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語の5カ国語である。1973年、アラビア語が公用語に追加された。 (国際連合広報センター「加盟国と公用語」より引用)

 

国連の中でも、唯一法的な拘束力を持つ安全保障理事会。その常任理事国は、アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシアです。

 

まず、国連公用語には、常任理事国で使われている言語が反映されています。英語、フランス語、中国語、ロシア語がそうですね。

 

加えて、スペイン語が公用語に入っている理由としては、第二次世界大戦前からスペインが世界各地に植民地を持っており、世界中に多くの話者がいたというのが大きな理由でしょう。特に中南米に多く、またアメリカの一部にもスペイン語を話す人たちは暮らしています。

 

1973年にアラビア語が国連公用語に追加された理由は、

 

・中国語以外の公用語はすべて西欧諸国の言語

・中東~北アフリカではアラビア語の話者が多い

 

などが挙げられますが、「なぜこのタイミングで新たに追加されたのか?」は僕も分かりませんでした。ネットで調べてみたところ、「オイルショックをきっかけに…」などが見られましたが、根拠が曖昧です。何か情報をお持ちの方はぜひ教えて下さい。

 

 

日本語が国連公用語に入らない理由

国連公用語 理由

 

国連公用語に日本語が含まれないのはなぜなのでしょうか?

 

戦後70年以上が経ち、日本はGDPで世界の上位にずっと入ってきました。また、国連に分担金でも、アメリカに次ぐ2位を長年占めています。「そろそろ日本語が国連公用語に入ってもいいんじゃないの?」と思っている人もいるでしょう。

 

日本以外にも、同じく第二次世界大戦の敗戦国でありながら、今ではヨーロッパ統合で大きな役割を果たすドイツ(ドイツ語)、世界第二位の人口を誇り、経済成長著しいインド(ヒンドゥー語)など、国連公用語に加えられてもおかしくない言語はあります。

 

では、なぜ日本語やドイツ語が新しく国連公用語にならないのでしょうか。その理由は、新たに言語を導入することによって生まれるメリットよりも、デメリットの方が大きいからでしょう。

 

現状でも6つの言語が公用語になっている国連では、翻訳業務一つとっても、莫大な経費が掛かります。実際には英語とフランス語による運用がほとんどである国連では、公用語を増やすことによって生まれる弊害の方が大きいのでしょう。

 

 

国連公用語を勉強するならどの言語が良い?

国連公用語 理由

 

国連公用語を勉強するなら、どの言語を勉強しておくべきでしょうか。

 

英語ができることを前提とするならば、自分が活動の対象にしたい地域の言語を勉強するのが良いでしょう。アフリカであればフランス語、中東であればアラビア語、南米であればスペイン語が話せれば非常に強いです。

 

ただ、国連ポストへの応募条件としては、「英語またはフランス語での業務遂行が可能であること」が多くの場合設けられているため、迷っている人であればフランス語がおすすめです。

 

その一方で、これからAI(人工知能)が進化していくことによって、「世界の言葉の壁」はほとんど無くなることが期待されています。先日、Googleが40か国以上の言語をリアルタイムで翻訳するイヤホン「Pixel Buds」を発表していたことが、大きな話題になっていましたね。そのうち、国連の会議における「同時通訳」という仕事も無くなるでしょう。

 

語学でディスアドバンテージを抱えた日本人が国連職員になりやすい日も、そう遠くない将来訪れるかもしれません。

 

 

まとめ

  • 国連公用語は英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、アラビア語
  • すでに6つもの言語が国連公用語になっている現状、日本語をはじめ新たに国連公用語を追加することはデメリットが大きい
  • 国連公用語を勉強するなら活動の対象地域から選ぼう。英語はできてあたりまえ。もう一つの言語はフランス語がおすすめ。

 

国連に30年以上勤務し、スーダンや北朝鮮をはじめ、世界の様々な地域で人道支援に携わってきた忍足謙朗さん、元国連WFP(世界食糧計画)アジア地域局長。

 

紛争や自然災害で混乱した修羅場において、異なる国籍の人々をどのように束ね、一つの目的に向かわせるのか。グローバルに通用するリーダーシップについて綴ったのが本書。Amazon商品ページより引用)

 

「情熱大陸」や「NHKプロフェッショナル」にも出演。国際機関での仕事に少しでも興味のある人は必読です。

 

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新卒で国際協力NGOを"起業"した僕は、「海外で働く英語力」をオンライン英会話から身に付けました(もちろんそれだけではないですが)。新卒でNGOに"就職"した友人の延岡由規さんも、同じくオンライン英会話をオススメしています。

 

オンライン英会話を受けるために人生初の自分専用のノートパソコンを買ったほど、本気でした。

さらに調べてみると、なんと無料レッスンなんてものがあるじゃないか。『国際協力師たちの部屋』より引用)

www.kantahara.com