フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。
人生の悩みは、その99%が人間関係に関係しています。この記事で紹介するアドラー心理学では、99%どころか「人生の悩みはすべて人間関係である」と断言していますね。
何を隠そう、僕自身はこれまで人間関係に悩みまくる人生を送ってきました。小学校の頃は2年間の不登校を経験し、社会人になってからは適応障害を発症しています。
でも、アドラー心理学の「課題の分離」という方法を知ってからは人間関係に対する考え方がガラッと変わり、生きるのが100倍楽になりました。
人間関係が上手くいっていない方、周りからの評価を過剰に気にしてしまう方。人生の悩みが一気に解消する「課題の分離」を知ってください。
あなたが抱える人間関係の悩みも、「課題の分離」によって99%は解消できるはずです。
- 人生の悩みの99%は人間関係。僕も悩みまくってきた
- 「人生の悩みはすべて人間関係である」アドラー心理学との出会い
- 人間関係の悩みを一気に解消する「課題の分離」とは
- 人生の悩みを減らすには、人間関係で消耗しないこと
- 人間関係の悩みを減らすには「働き方改革」も大切
- さいごに
人生の悩みの99%は人間関係。僕も悩みまくってきた
人生の悩みの99%は人間関係が原因です。かく言う僕自身、人間関係の悩みにずっと苦しんできました。少しだけ僕の話をさせてください。
僕は小学生の頃、2年間不登校でした。友達との人間関係が悪くなったり、担任の先生と上手くいかなかったりと、不登校になった原因はすべて人間関係にありました。
教室を前にすると足が震えたこともあります。精神科にも何度か通いましたね。
誰かから言われたことを必要以上に気にしたり、他人からの視線をいつも意識していたりと、小さい頃から僕は周りからの評価を気にするタイプでした。
友達と喧嘩して教室を飛び出したり、クラスメイトの前で先生に叱られたりした時は「みんなにバカにされているかもしれない」「変な人間だとレッテルを貼られたかもしれない」と思いこみ、教室に戻れなくなりました。
これは僕が小学生の時に体験した話です。でも、問題の本質は同じ。人間関係悩んでしまう人は、他人からの評価や視線を過剰に気にするため、頭を抱えてしまうのです。
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社会人になってからも僕は人間関係に悩み、適応障害という心の病気を発症しました。
適応障害になった原因も、広い意味での「人間関係の悩み」が原因です。
- 会議中にこんな発言をしたら周りからどう思われるだろうか…
- 〇〇さんが苦手だ…。でも、何とか認めてもらいたい…
- こんなことをSNSで発言したらあの人は自分を嫌うだろうか…
ご覧の通り、適応障害になった基本的な原因は「他人からどう思われているかを気にしすぎていた」ことにあります。
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こうやって振り返ってみると、人生の悩みはそのほとんどが人間関係であることを痛感しますね。
「人生の悩みはすべて人間関係である」アドラー心理学との出会い
適応障害で仕事を休んでいる間に、僕の人生を大きく変える一冊の本と出会いました。それが『嫌われる勇気』です。
『嫌われる勇気』はアドラー心理学の決定版とも言われる一冊。哲人と若者の対話形式で進んでいくため非常に読みやすく、大ベストセラーとなった本です。ご存知の方も多いでしょう。
社会の中で暮らす以上、人生から悩みが尽きることはありません。その悩みとどのように向き合っていくのか、どう折り合いをつけていくのか、アドラー心理学はその道しるべをわかりやすく示してくれます。
アドラーの立場は明快です。「人生の悩みはすべて人間関係である」と断言しています。
僕自身ずっと人間関係に悩んできた人間なので、このハッキリした立場には驚かされるとともに、アドラー心理学を学ぶにつれて人間関係に対する考え方がガラリと変わりました。
人間関係の悩みを一気に解消する「課題の分離」とは
アドラー心理学では、「課題の分離」という考え方を人間関係における重要な概念として提唱しています。
これが非常に画期的でして、人間関係の悩みを解消する、まさに人生の「裏技」とも呼べる考え方です。
まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。
そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。(『嫌われる勇気』より引用)
人間関係で悩んでしまう多くの人が、他人からの評価や視線を過剰に意識する傾向があります。
でも、他人が自分をどう評価するか、他人がどんな視線で自分を見てくるか、それらはあくまでも他人の課題であって、自分にはどうしようもできないものです。
自分がコントロールできることと自分ではコントロールできないことを見極め、後者は切り捨てていく。課題の分離ができるようになるだけで、人間関係の悩みは一気に解消されていきます。
人生の悩みを減らすには、人間関係で消耗しないこと
人間なら誰しも「他人から好かれたい」「嫌われたくない」と思うでしょう。その思いが先鋭化した一つの結果が、人間関係の悩みです。
でも、断言します。誰からも嫌われない人生を送るなんて、絶対に不可能です。
10人いれば、価値観も考え方もみんなバラバラ。ましてや、もっと多くの人が関わっている会社や学校なら、自分と合わない人がいるのはあたりまえのことです。
全員から好かれようとしたら、いつも他人の顔色を伺いながら生きる必要があります。そうなれば、いずれは自分が「嘘」を付く必要にも迫られるでしょう。
そんな息苦しい生活をするくらいなら、いっそのこと”嫌われる勇気”を持ち、ありのまま正直に生きたほうが自由だと、アドラー心理学から僕は学びました。
人間関係で悩む人は、その根底に「誰からも嫌われたくない」「人間関係で傷つきたくない」という願望があるんですよね。僕もそうだったから、よく分かります。
でも、嫌われることを恐れるあまり”ホンネ”を隠し、いつも”タテマエ”ばかりで生きていたら、それは不自由な人生を意味します。
いくら良い人間関係を築きたいと自分が思っていても、あなたを嫌う人は必ず現れます。だから、嫌われる勇気を持ちましょう。それこそが本当の意味で「自由に生きる」ということです。
嫌われる勇気を持ち、人間関係で消耗しなくなれば、人生の悩みはほとんどすべて解決するのです。
人間関係の悩みを減らすには「働き方改革」も大切
アドラー心理学の話からは少し離れますが、自分の働き方を再考することも、人間関係の悩みを解消するためには大切なことです。
僕は今年からフリーランスに転向したのですが、「嫌な人とは付き合わなくていい」と思えるようになり、だいぶ気が楽になりました。
組織で仕事をしていれば、(組織の内部・外部に関係なく)馬の合わない人とも働く必要があったり、取引先の人に気を使ったりする必要がありますが、フリーランスなら人間関係を自分で取捨選択できます。
もちろん「人間関係の悩みを持つ人がみんなフリーランスになればいい」なんてことは考えていません。現実問題として「会社を辞めてフリーランスになる」という決断がすぐできる人は、ほとんどいないでしょう。
でも、自分の働き方を変えることもまた、人間関係の悩みを減らす一つの方法であることは間違いありません。
あまりにも今の環境で消耗していたら、心を病んでしまう可能性もあります。アドラー心理学が提唱する「課題の分離」の考え方を学び、同時に自分の働き方を再考することも忘れないでください。
さいごに
人生の悩みはその99%が人間関係であり、人間関係の悩みを解消するには、自分にはコントロールできない他人の課題を切り捨てればいい。
これだけで生きるのは100倍楽になります。
僕は『嫌われる勇気』を読み、人生観が大きく変わりました。この本に出会っていなかったら、今でも人間関係の悩みに苦しんでいたかもしれません。
今の時代はSNSもありますし、人間関係から完全に切り離された生活を送ることは不可能。だからこそ、「課題の分離」を知っておいて損はありません。
アドラー心理学では「これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについては全く影響ない」という目的論の立場を取っています。
これまでずっと人間関係で悩んできた人、もう自分を変えることはできないと諦めかけていた人、これを機会にアドラー心理学を勉強してみてください。目から鱗がボロボロこぼれ落ち、世界を見る目がガラッと変わりますよ。
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人間関係で悩んだ結果の一つとして僕は適応障害になってしまいましたが、その経験から多くの「生きる意味」を学びました。
適応障害の経験を他のブログでも書いています。今辛い状況にある方、出来るなら適応障害にはなりたくない方、ぜひ僕の経験からこの病気のことを知ってください。こちらのページから過去に執筆した記事一覧をご覧になれます。