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フェアトレードとは?買い方のコツから無理なく続ける方法までわかりやすく解説

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フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。今回は「フェアトレードとは何ぞや?」ということが丸わかりになる記事を、パートナーの吉井詩乃に寄稿してもらいました。

 

フェアトレードの基本的な知識からフェアトレード商品の賢い買い方まで、とてもわかりやすく解説してくれています。フェアトレードに関心ある方、ぜひ参考にしてくださいね。

フェアトレードとは

 

こんにちは。貫太さんから「これさえ読めば0から100までフェアトレードを理解できる記事」を書くように頼まれました、吉井詩乃です。

 

皆さんは「フェアトレード」と聞いて、何を思い浮かべますか?

 

  • コーヒー、チョコレート、バナナとかだっけ?
  • 先進国の人たちが途上国の人たちの作ったものをちゃんと買うことだっけ?
  • フェアトレードのものって、いざ買おうとなると結構高いんだよなあ…

 

きっと、こんなことを考えるかもしれません。今回はそんな「フェアトレード」について徹底的に理解するための解説や、実際にフェアトレード商品を買うときのコツなどをご紹介します。

 

 

 

 

フェアトレードとは?児童労働解消や女性のエンパワーメントのためだけではない

フェアトレード


まずはフェアトレードの基本的な知識から。

 

フェアトレード(公正な貿易)とは、経済的、社会的に弱い立場に置かれた人びとが作ったものを適正な価格で安定的に、対等な立場で取引することを指します。

 

国際フェアトレード憲章によると、フェアトレードを通して下記の問題解決を目指しています。

 

  • ジェンダーの平等
  • 食糧安全保障
  • 持続可能な生計
  • 生態系のバランス維持
  • 活力ある地域共同体
  • 人を最優先する貿易政策
  • 働きがいのある人間らしい仕事
  • 誰も置き去りにしない経済発展

 

こうやって見てみると、フェアトレードは労働問題、環境問題、食糧問題、地域の抱える問題など、幅広い分野の問題と向き合っていることが分かりますね。

 

フェアトレードという言葉を聞いて、「児童労働の問題解消」や「女性のエンパワーメント向上」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、フェアトレードはそれらの問題のみならず、世界規模で拡がっているあらゆる共通問題に取り組むための方法なのです。

 

ぜひ興味のあるキーワードから、自分自身のフェアトレードとの付き合い方を考えてみましょう。

 

 

フェアトレードをもっと幅広く、包括的に考えよう

フェアトレードとは


フェアトレードという言葉には、団体、個人によって色々な定義や考え方があります。したがって、それに合わせて呼び方もさまざま。「そもそも特に呼び方を決めていない」というところもあります。

 

どの呼び方、考え方も素敵ですが、ここでは便宜上最も広く使われている「フェアトレード」という言葉を使います。

 

 

このようにフェアトレードにはたくさんの捉え方がありますが、仮に「では、あなたの考えるフェアトレードとは?」と聞かれたとしたら、私は

 

ものを取り巻くすべての人びとが誇りを持ち、心も身体も満たされる交易

 

と答えます。

 

 

世界のどこかで日々ものを作っている作り手。作られたものを生活や嗜好にあわせて購入する買い手。そして、その間を繋げる役割を担っている繋ぎ手の人びと。

 

作り手、買い手、繋ぎ手の人びとの間には、目には見えづらい、様々な障壁と課題があります。「自分たちが日々作っている(買っている)(繋げている)ものが、どのように使われて(作られて)(その先繋がって)いるのか分からない」というように、非常にモヤモヤしているんです。

 

この、それぞれが抱えるモヤモヤが続けば続くほど、世界全体で、社会全体で大きな摩擦が生まれ、さらにひどくなると分断が生じます。

 

このモヤモヤは「南の地域(途上国)/北の地域(先進国)」の間だけではありません。国内外問わず「農村/都市」「貧困層/富裕層」などの間でも起こっています。国内でのフェアトレード(ドメスティック・フェアトレード)という考え方も存在するほどです。

 

現代では幾つもの立場がとても複雑に重なり合っているため、もはや二項対立で簡潔に言い表すことも難しいかもしれません。この複雑なモヤモヤの壁が高くそびえたっていることで、お互いの顔が認識できない状況になっています

 

売り物として売られているものは、どのような手段、手法であれ、どこかの誰かの支えによってつくられています。分業が進み、距離が遠くなっていくにつれて、それぞれ顔の見えない、遠い存在という認識が当たり前のようになってしまいましたが、一度立ち止まって考えてみましょう。

 

自分の手元にあるものが、どのような一連を経て、どんなストーリーを持っているのかを意識してみることが大切。フェアトレードは、そのための一つの手段になります。

 

 

何をもってフェアトレードと呼ぶのか

フェアトレードとは


「よし!じゃあ今度からフェアトレードのものを買うぞ!」と思ったとしても、何を根拠にフェアトレードのものを選べばいいのでしょうか。

 

  • 「フェアトレード」のロゴマークがあるかどうか?
  • パッケージに「フェアトレード」という単語が印字されているかどうか?

 

確かにそれらの指標は、その商品がフェアトレードなのかどうかを判断するのに非常に便利ですが、それだけがフェアトレードのものじゃないということも理解しておく必要があります。

 

ロゴに関しては、「今はロゴを付けてないけど、いつかロゴを獲得できるよう頑張ってる!」というところもあれば、「うちはロゴではなく質で勝負している!」「ロゴに代わる独自のフェアトレードを展開している!」というところもあります。

 

また、フェアトレードという単語に関しても、先述の通り人によって色々な考えがあるため、特に「フェアトレード」という単語でなくても「フェアトレード」としてのものづくりを行っているところが多くあります。

 

そのため、ロゴや単語だけの判断材料だと、とても限定的で窮屈な選び方になってしまいます。

 

 

「あれもこれもフェアトレードじゃない…」と繰り返していくと「フェアトレードのものってあんまりない…」に陥りますし、結果的に「フェアトレードを選ぶ指標がないから買うのを辞めた」となっては非常にもったいないです。

 

フェアトレードという考え方自体、様々な捉え方が存在するので、「これが、間違いなく誰もが選ぶ完璧なフェアトレードだ!」と呼べるものはないのです

 

ざっくりと「いろんなフェアトレードがあるんだ」と理解しておくとよいでしょう。

 

 

フェアトレードの醍醐味はそこに秘められた「ストーリー」との対話

フェアトレードとは


一言でフェアトレードと言っても、いろんなフェアトレードがあることは分かりました。では、これからどのようにフェアトレードのものを買えばいいのでしょうか。

 

私がおすすめするフェアトレード商品の買い方は、自分が「素敵なもの」と感じたときに、+αでストーリーにも耳を傾けてみることです。「いいな」「ほしいな」と感じたときに、そのものの持っているストーリーにも意識してみるのです。

 

ストーリーの尋ね方は様々です。店員さんや団体スタッフに尋ねてみたり、タグをじっくり読んでみたり、インターネットで調べてみたり。もしかすると、何か自分にとって惹かれるようなストーリーがそのフェアトレード商品の背景にあるかもしれません。

 

見た目と値段を見て買うよりも、見て、聞いて、知って、想像してみることで、さらに愛着が湧くかもしれません。

 

フェアトレードのものには、「作り手と買い手との対話」という大きな役割が秘められています。ものを介して、今までなかった新しい繋がりが生まれるのです。そこも、一般的な大量生産型の商品と異なる部分です。

 

フェアトレードの選び方に、「ストーリーの共有、対話によって惹かれたものを買う」という新しい”ものさし”があってもいいかもしれません。

 

 

フェアトレードを無理なく続ける方法

フェアトレードとは

ラオスでフェアトレード商品の開発に少しだけ関わっていた時


みなさんが「素敵なもの」を買うとき、何をヒントに購入されるでしょうか?

 

  • 美味しそうだと思ったから、便利そうだと思ったから
  • デザインがビビッと来たから。一目惚れしたから。
  • 好きなブランドだから。
  • 好きな人たち、地域でつくられているから。

  

などでしょうか。

 

ものに対する「機能としての価値」、「デザインとしての価値」、あとは「社会に対する価値」の高さが購入の決め手になりますよね。この三つが同時に高ければ高いほど「ほしい!」と思うでしょう。

 

フェアトレードのものも、同じような考え方やフィーリングで購入します。

 

 

ところが、実際にフェアトレードのものを購入する際、

 

  • ちょっと使いにくそうだし、長持ちしなさそうだけど「フェアトレード」みたいだから…
  • 味もそんなに好きじゃないけど、「フェアトレード」の作り手を支えるために…
  • デザインがちょっと好きじゃないけど、「フェアトレード」の作り手が一生懸命作ったみたいだし…
  • 作り手のエピソードを聞いて悲しくなったから、せめて購入しようと思って…

 

という理由で購入される方も多いです。

 

でも、その場合少し無理をしていないでしょうか。フェアトレードを「義務」として、「チャリティ」として買っていないでしょうか。

 

前述の三つのバランスが取れていないと、自然と買いづらくなっていきます。

 

 

フェアトレードは「社会に対する価値」の高さが頭でっかちになり、機能性やデザイン性が追いついていない場合が多くあります。そのこともあってか「フェアトレード=値段が高いのは理解したけど、機能性とデザイン性がちょっと…」と躊躇してしまいがちです。

 

機能性、デザイン性、そしてフェアトレードに欠かせない社会的価値(ストーリー)が自分の中でバランスが取れていて、しっくり来る状態で商品を選ぶことが大切です

 

値札だけ見ると高く感じられるものも、三点を意識することでそれが案外自分の中で納得できる価格かもしれません。

 

 

まとめ フェアトレードを通じて想い描く未来像

世界規模で競争が加速することで、多くの人の生きる上での選択は限られ、特定の隅に追いやられています。そのような、望まない環境で先が見えない不安定な生活が送る人たちが、国内外問わず世界にはたくさんいます。

 

様々な社会問題解決に向けて取り組まれるフェアトレードは、単に「南の地域(途上国)と北の地域(先進国)間の貿易改革」だけでなく、作り手、繋ぎ手、買い手の暮らしそのものを見つめ直すことに直結します。

 

今の私たち、彼ら彼女らの暮らしのあり方への問いを投げかけてくれるのが、フェアトレードなんです。

 

そして、世界、社会共通の問題を抱える私たちにとって、フェアトレードは、どちらか一方が無理をするのではなく、お互いにとってよい暮らしが送れるよう、ともにクリエイトしていくものです。

 

誰かが無理して作るのでもなく、誰かが無理して届けるのでもなく、そして、誰かが無理して買うのでもなく、すべての人びとにとって、人間らしい生き方ができるように。

 

それらが叶って初めて、「三方よし」の社会が実現するのではないでしょうか。

 

 

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