高校3年生の時、僕は第一志望校だった東京大学に合格できず、浪人するかしないか迷った時期がありました。
大学受験の浪人って、お金も時間もかかりますよね。だからこそ、浪人するかしないかで迷う大学受験生には、以下の2つを考えてほしいと思います。
- 浪人してまでその大学に行きたい理由を明確にしよう
- 浪人生活の「費用対効果」を考えよう
です。僕の経験を踏まえながら、浪人するかしないか迷っている大学受験生にお伝えします。
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迷った結果、僕は浪人しなかった
浪人するかしないかで迷っている人に考えてほしい2つのことを紹介する前に、僕の体験談を少しだけ紹介させてください。
東大に現役受験し、不合格。
僕は現役受験生だったとき、第一志望は東京大学文科三類でした。部活を3年生の夏まで続けながらも定期試験では学年上位をキープしていたため、先生や親からは合格を期待されていましたね。
ただ、塾にも通わず独学で勉強していた僕は、東大に特化した対策を十分にできませんでした。センター試験で足切りは免れたものの、結果的に二次試験で不合格。日本史Bが大きく足を引っ張りましたね。
東大の合格者は3割が浪人生と言われています。東大にバリバリ特化した勉強をしてくる浪人生がたくさんいる中、高3の夏まで部活を続け、現役で二次試験の舞台に立てたのは今では良い思い出です。
浪人するかしないか迷いながらも、第二志望に進学。
東大のホームページを見て、合格者一覧に自分の受験番号が載っていなかった時は正直凹みました。数少ない人生の挫折の一つです。
ただ、東大は点数を公表してくれます。独学で対策していた割には、そこまで悪くない結果だったんですよね。だから浪人して、来年もう一度受験する選択肢も少し頭をよぎりました。
あと3点で合格できなかった友人は、「浪人してもう一年勉強すれば、絶対に合格できる。」といい、浪人を決めていましたね。その後、どうなったかは知らないのですが…
迷った結果、僕は浪人はせず、合格をもらっていた早稲田大学文学部に進学しました。「与えられた環境で頑張ろう」と気持ちを改め、浪人しないことを決めたのです。
僕が浪人しなかった理由
僕が浪人しなかった理由は、大きく2つあります。
浪人しなかった理由① 体力が残っていなかった
「浪人はしないで、与えられた環境で頑張ることを決めた」とカッコつけて書きましたが、正直言えば当時の僕には浪人をするだけの体力が残っていませんでした。
本格的に受験勉強を始めた高校2年生からずっと勉強ばかりの生活だったので、浪人生活を送れる気がしなかったのです。
浪人生になると、自ずと目標は「第一志望校合格」になり、生活の99%が勉強によって満たされます。肉体的にも精神的にも、当時の僕には浪人するだけの体力が残っていませんでした。
浪人しなかった理由② 親に経済的負担をかけたくなかった
ほとんどの浪人生は塾や予備校に通うことになりますが、その費用を負担してくれるのは親です。
調べたところ、塾・予備校の月額は相場で12万円。浪人生として一年間通塾したら、ざっと144万円が必要です。親に経済的負担をかけたくないという想いからも、浪人しないことを決めました。
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浪人するかしないかで迷ったら…
浪人するかしないかで迷っている受験生の方には、この2つを考えてほしいと思います。
浪人してまでその大学に行きたい理由を明確にしよう
浪人すると、生活の99%が勉強によって占められます。浪人した友達は「浪人生活には楽しいこともあったけど、勉強ばかりの毎日はやっぱり大変だった。」と語っていました。
「浪人して後がないのだから、第一志望の大学に合格しなくては」というプレッシャーも考えれば、浪人生活には辛いことの方が多いはず。だからこそ、浪人してまでその大学に行きたい理由を明確にしましょう。
正直に思い返すと、僕が東大を目指していた理由はハッキリしていませんでした。今思い出そうとしても、
- 日本一の英語教師になりたかったから、東大の英文科に進もうとしていた←なんで日本一の英語教師になりたかったんだっけ?
- 東大のネームブランドに憧れていたから←大学のネームブランドよりも、自分が何を勉強したいかのほうが大切では?
と、ツッコミどころ満載です(笑)
- どんな勉強をしたいのか?どの教授から教わりたいのか?その勉強は、本当にその大学に行かなければできないのか?
- どんな課外活動をしたいのか?その活動は、本当にその大学に行かなければできないのか?
などなど、数年後の自分が振り返っても納得できるくらい、浪人を決める理由をハッキリさせましょう。
浪人生活の”費用対効果”を考えてみよう
繰り返しになりますが、浪人すると莫大な費用が掛かります。予備校の費用、模試代、テキスト代、交通費、そして生活費も考慮したら、浪人費用はかなりの金額になるはずです。
結果的に大学に合格できなくても、浪人生としての生活から学べることは多いはず。ただ、数百万円の”費用”を投資するに相応しいだけの”効果”を、浪人生活から得られるでしょうか?
もちろん、お金が全てではありません。が、浪人したらお金がかかることは間違いない事実です。
浪人するか浪人しないかで迷っているなら、仮に浪人することになったときの”費用対効果”についても考えを巡らしてみましょう。
厳しいように聞こえるかもしれませんが、こういった考え方って大人になってからも役立つんですよね。
一年浪人するくらいなら、一年留学した方がいいと思う
さいごに、僕自身の浪人に対する意見を少しだけ書いておくと、僕は「一年浪人するくらいなら、大学生になってから一年留学した方がいい」と考えています。
僕は結局、浪人はせずに第二志望の大学に進みましたが、大学在学中に一年間アメリカに留学したり、アフリカで4カ月働いたりもしました。
一年間浪人すると、通塾代だけでも約150万円がかかります。そのお金を使って、アメリカやヨーロッパに交換留学で渡ったり、東南アジアやアフリカにボランティアで行ったりする方が、長い人生を考えたときには大きな経験になると思うのです。
生活の99%が勉強で充たされる浪人生活ですが、ぶっちゃけ受験勉強で培った知識をその後の人生で活かす機会は、それほど多くはありません。
僕は東大を目指していた頃は死ぬ気で数学を勉強していましたが、今では公式も定理もほぼ全て忘れてしまいました。
でも、大学生になってからの話をすれば、アメリカ留学では仕事で活かせる英語のスキルを身に付けたり、アフリカでは価値観を根底から変える経験を積むことができました。
あくまでも僕個人の意見に過ぎませんが、「浪人生活に耐えられる気がしない」「どちらかというと浪人しない道になりそうだけど、まだ決め切れていない」という人たちは、参考にしてください。
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浪人するか迷ったら… 総まとめ
浪人すると、生活の大部分が勉強で占められます。僕は浪人しなかった身なので想像でしか語れませんが、浪人生活は決して楽ではないはず。勉強の大変さや受験のプレッシャーと常に闘い続ける必要があります。
だからこそ、浪人するかしないかで迷っている人は、
- なぜ浪人してまでその大学に進みたいのか?
- 浪人することで何を得られるのか?
を考えるようにしてください。
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