フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。ツイッターで受験に関するこんな質問が寄せられました。
受験直前なのに勉強のやる気が出ません。行きたい大学も決まっているのに、勉強を頑張れなくて焦るばかり。どうしたらいいのか分かりません。
僕は人生で二回、受験した経験があります。中学受験と大学受験です。
どちらの受験も、試験の直前はやる気が出なかったり、勉強に集中できなかった時期がありました。受験直前期も焦ってしまい、注意散漫になることもありましたね。
大人になった今、受験生だった当時を振り返って思うことがあります。受験勉強のやる気が出ない人、試験直前に焦りを感じている人に4つのアドバイスを送ります。
- 無理にやる気を出さない。一旦ペンを置き、周りを見渡そう。
- 受験が終わった後の自分を思い浮かべよう。
- たとえ受験に失敗しても、人生は何とでもなる。
- 勉強を中断し、心に余裕を生む時間を20分取ろう。
- さいごに
無理にやる気を出さない。一旦ペンを置き、周りを見渡そう。
受験生というのは、間違いなく人生で一番勉強する時期です。高校3年生の時、僕は朝から晩までずっと机の前に座っていました。
受験直前期なんて、一日15時間くらい勉強していましたね。
そんな時はたいてい、目の前の「受験」という壁にばかりに目がいってしまっています。主観的になり過ぎているのです。視野を広く持つために、一旦ペンを置き、周りを見渡してください。
周りを見渡すというのは、自分が置かれている状況を客観視するために行うことです。周りの受験生がどんな生活を送っているのか観察してもいいし、受験とは全く関係ないことをインターネットで調べてみてもいいでしょう。
10分や20分程度勉強から離れたとしても、何の問題もありません。やる気を出すため、リラックスするためにやることですから。
むしろ根詰めて勉強しているよりも、適度な気分転換をしながら勉強した方が、長い目で見ると効率もいいはずです。
僕は受験生だった頃、やる気が出ない時は海外や宇宙のことを調べて、「あぁ…世界ってこんなに広いんだよな。受験勉強の悩みなんて、ちっぽけだよな。」と物思いにふけっていました。
受験が終わった後の自分を思い浮かべよう。
ほとんどの受験生は、志望校に合格することが最終ゴールになっています。
「志望校合格」というゴールにばかり気を取られてしまい、そのことでプレッシャーを感じ、勉強のやる気が出ない。そんなケースがたくさんありますね。
でも、断言します。受験なんて、一つの通過点に過ぎません。これ、マジです。
本当に大切なことは、受験が終わり、高校や大学に進学した後の人生です。僕の周りにも、例えば大学に進学した後に気が抜けてしまい、堕落した生活を送っていた友達がたくさんいましたからね(笑)それだと、いくら偏差値の高い学校に進んだところで、意味ありません。
だからこそ、進学した先の学校で、自分がどんな勉強をしたいのか、どんなことに挑戦したいのか、思い浮かべてみましょう。できる限り具体的に。
そのイメージがあなたの中で具体的になればなるほど、受験が一つの通過点に過ぎないことを想像できるはず。そして、少しだけ未来の自分の姿を想像できるようになったら、受験勉強に対するやる気も少しずつ芽生えてくるでしょう。
たとえ受験に失敗しても、人生は何とでもなる。
「受験に失敗したらどうしよう。不合格になったらどうしよう。」
そんなプレッシャーに押し潰されそうで、やる気が出ない。そんな人も多いと思います。
でも、安心してください。たとえ受験に落ちたとしても、その後の過ごし方次第で、受験の結果なんていくらでもひっくり返せます。
僕は大学受験生だった時、ずっと目指していた東京大学に合格できませんでした。受験に落ちてからしばらくは、正直ずっとへこんでいましたね。
けど、進学した先の早稲田大学では素晴らしい先生や友人と出会い、努力を積み重ねたことで、今ではアフリカで働くまでになったのです。
もし東大に合格して”しまって”いたら、今の自分はきっといないでしょう。
僕みたいに、受験に失敗したことが一つのきっかけとなり、その後の人生が拓けた人は他にもたくさんいます。もちろん、合格した方がその瞬間は嬉しいに決まっているでしょうが、人生に失敗はつきものです。誰かが合格すれば、その代わりに別の誰かが不合格になるのは当然のこと。
受験生なら、誰しもプレッシャーと戦っています。でも、「たとえ受験に失敗したって、後から何とでもなる」ということを知っている人は、心にも余裕が生まれてくるものです。
心に余裕がある人は、受験勉強のやる気も自然と出てくるはずです。当たって砕けろの精神で行きましょう。
勉強を中断し、心に余裕を生む時間を20分取ろう。
”やる気が出ないなら、一旦ペンを置き、周りを見渡そう。”
”やる気が出ないなら、受験が終わった後の自分を想像しよう。”
”やる気が出ないなら、「たとえ受験に失敗しても何とでもなる」と思うようにしよう。”
どのアドバイスも、頭では理解できるでしょう。でも、どうもしっくりきていない。
そんな人は、きっと心に余裕がありません。高校3年生の僕にこんなアドバイスをしたところで、「今はとにかく勉強しないといけないから、そんなこと考えている暇ないよ。」と答えていたかもしれませんね。
なぜなら、受験生の僕は生活のすべてが勉強によって占められ、心に余裕がなかったからです。
朝から晩までずっと勉強していたら、こんなアドバイスを受け入れる心の余裕は生まれません。一日30分くらい机から離れて、散歩したり、読書したり、好きな人と話したり、それくらいも楽しめる方が、心に余裕が生まれ、勉強の効率も上がるはずです。
受験勉強にやる気が出ない人は、この記事に対する感想でもノートに書き出してみるのはどうでしょうか。いい気分転換になると思いますよ。
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さいごに
受験勉強のやる気が出ないからと言って、「もっともっと勉強しなくては…!」と焦るのは賢くありません。
やる気が出ないのはもちろん、自分を追い詰めてしまい、さらに焦ってしまうでしょう。受験直前期ならなおさらです。
やる気が出ない人は、
- 一旦ペンを置き、周りを見渡そう
- 受験が終わった後の自分を想像しよう
- 「たとえ受験に失敗しても何とでもなる」と思うようにしよう
- 勉強を中断し、心に余裕を生む時間を20分取ろう
この4つのアドバイスを参考に、もう少しだけ頑張ってみましょう。受験が終わったら、僕の講演会にでも遊びに来てください。
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