『武器としての書く技術』を読みました。
感想を一言で。この本さえ読めば、書くことがもっと楽しくなる。もっと楽になる。そんな一冊です。
Web上で文章を書く人は、『武器としての書く技術』を絶対に読んでおきましょう。
イケダ ハヤト KADOKAWA/中経出版 2013-06-18
文章を書く技術は武器になる、という確信
今年一月から本格的に開始したブログ。まだまだ駆け出しですが、それでも毎月たくさんの人から「ブログを読んで感銘を受けました」とメッセージをもらいます。
★関連記事★
ブログの検索流入を増やす3つのステップ【確実にPVが増える】 - 原貫太のブログ
また、ブログをベースにして自費出版した『世界を無視しない大人になるために』も、かれこれ1000人以上に届けました。
文章一つで人の心を動かせるブログ。僕には、「文章を書く技術は武器になる」という確信が芽生えています。
もっと武器を磨きたい。プロであるイケダハヤトさんに学ぼう
文章を書く技術は、武器になる。そう確信しながらも、僕の力はまだまだ。だから、特にWebを主戦場にプロとして活動している方から学ぼうと思い立ちました。
ということで、今回手に取ったのが、プロブロガーとして活躍するイケダハヤトさんの『武器としての書く技術』。
イケダ ハヤト KADOKAWA/中経出版 2013-06-18
結論から言うと、Webライティング駆け出しの自分にとっては、学びしかない一冊でした。何よりも、「書くこと」に対するモチベーションが強く湧いてきた。
2013年出版のため、マネタイズ手法などについては少し情報が古いものもありますが、それでも「文章を書く技術」を高めるためには必読の一冊です。
『武器としての書く技術』から得た3つの学びをご紹介します。
武器としての書く技術から得た3つの学び
まずは「話すように書く」でいい
話すことと書くことは違う、という意見もありますが、ぼくは話すように書くという意識で問題ないと思っています。実際にぼくがブログを書くときも、目の前にいる読者に語るようにして文章を書いています。
話すように書くと、自然と文章にもリズムが出てきます。語尾が揃ってしまうなんてこともなくなります。
(中略)
なので、まず「質」は置いておいて、話すように言いたいことをバーッと書いてしまうのも手です。(『武器としての書く技術』より引用)
自分の意見を文字に落とすのは難しいけど、仲の良い友達との会話の中では自然と言葉が出てくる…。そんな経験はありませんか?
僕は元々、「である調」を多用した文章を書いていました。例えば、自分の想いを吐露するエッセイなどであれば「である調」でも良いと思いますが、あくまでも「ライティング」になってしまう。「書かなきゃ」というプレッシャーから、逆に筆が重くなってしまう時がありました。
反対に、心の中で誰かに語りかけ、それを文字に落とし込む。この感覚を持てれば、意外とすらすら書けてしまいます。
『武器としての書く技術』にも書かれているように、まずは誰かに話しかけるように書く。その後、再読する過程で、文章として読みやすい形に編集すればいいのです。
このスタイルを持つことで、執筆スピードを高められることに気づきました。
一つの記事に時間をかけ過ぎない
ブログ記事を仕上げるのに1~2時間かかってしまう、という人は、やはり長続きしにくい傾向があります。こういう人は、少し仕事が忙しくなっただけで、ブログを書く余裕がなくなってしまうからです。
ぼくは一つの記事の執筆時間の目安を15分以内にとどめています。
(中略)
最近だとスマートフォンでブログを執筆するブロガーも増えてきています。パソコンでの入力に比べると多少効率は落ちますが、30分~1時間程度の移動時間を用いて1000文字程度の記事を生産することは無理ではありません。(『武器としての書く技術』より引用)
この一節を見た時は正直に「すげぇ…」となりましたが、たしかにその通りかと。
『武器としての書く技術』でイケダさんも言っていますが、一本の記事を書くのに一時間も二時間もかけてしまうと、他の仕事で忙しくなった時、ブログを書く余裕が無くなってしまいます。
だから、長続きしないのです。
また、人間誰しも、何気ない瞬間にふとアイデアを思いつきます。それをどこかにメモし、ちょっとした隙間時間に15分くらいで記事にしてしまう。これができるようになれば、他に仕事を持ちながらでも大量の記事を生産できるし、書くことに疲れる心配もありません。
僕は最近、ふと思いついたアイデアはTwitterに140文字で書くようにしています。3000人以上フォロワーがいるので、共感してくれる人はリツイートやいいねを残してくれる。それによって、そのアイデアがどれほどニーズのあるものなのかを把握することもできます。
飽くなき情熱があれば、ネタ切れすることは無い
ネタ切れせず書き続けるためには、「自分が飽くなき情熱を持っていること」をテーマにすべきです。
(中略)
自分が本当に好きなことを扱えば、ネタ切れを起こすことはありません。ぼくは毎日5~6本の記事を更新していますが、このペースで書いていても、ネタ切れどころか、書きたいネタがありすぎて困っています。世の中には面白い本、アプリ、企業、活動が無数にあり、さらに、ぼくも世の中に対して主張したいことがまだまだあるのです。(『武器としての書く技術』より引用)
ブログを始めたばかりの人が抱く不安。
「ネタが無くなってしまったらどうしよう…。」
ブログを開始した当初は、僕も同じような不安を持っていました。でも、今はそんなことありません。
僕が力を入れているテーマ、「国際協力」と「新時代の働き方」。
前者の「国際協力」に関しては、いくらでも書くことができます。だって、毎日それを仕事にして生きているんですから。
所属するNGOの会議に一回出るだけでも、ブログ記事になるテーマはいくらでも仕入れることができます。さらには、アフリカでの生活について書くだけでも、それを読みたい人は必ずいるので、記事として成立する。
最近では「新時代の働き方」を考えるのにも情熱を注いでいます。というか、モチベーションになっているのは社会への反抗心?かもしれません(笑)
「自分は自分、他人は他人」と割り切ってしまえばそれで終わりですが、やっぱり社会に対してモノ申したいことがいっぱいあるんですよね。その「怒り」みたいな感情は文章を書き続けるための大きなモチベーションになるし、SNSやブログを通じてそれに共感してくれる人がたくさんいるので、背中を押してもらえるのです。
まとめ
とにかく面白い!最終章まで一気に読み進めてしまいました。
『武器としての書く技術』は、Web上におけるライティングに特化した本です。これからブログやSNSを通じた情報発信に力を入れていきたいと思っている人は、買っておいて絶対に損はありません。断言できます。
イケダ ハヤト KADOKAWA/中経出版 2013-06-18
こちらの記事もあわせてどうぞ!
www.kantahara.com