原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

海外旅行/途上国で物乞いされたらお金を渡すのはダメ?僕がする3つの対応方法

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旅行であれ仕事であれ、経済的には先進国である僕たち日本人がアジアやアフリカの発展途上国、特に成長著しい都市部に滞在していると、物乞いの方々にお金や食べ物をせがまれることがあるだろう。

 

 

初めてそのような地域に足を運んだ人にとっては、彼らとの接し方が分からず、ショックを受ける人もいる。もしくは、現地のガイドから指示される「お金を渡さないように」というアドバイスに、ただ従っているだけかもしれない。

 

 

国際協力活動に携わる人間として、バングラデシュ、フィリピン、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ…など、僕は多くの発展途上国へと足を運んできた。特に、学生団体時代には、バングラデシュの首都ダッカで多くのストリートチルドレンや物乞いと接してきたし、その他の国々でも、路上で生きる人々から何度も話を聞いてきた。

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バングラデシュ首都ダッカにて撮影(photo by Kanta Hara)

 

(もちろん、忙しい時や手元にお金がない時はこればかりではないが)簡単に、僕が途上国で「物乞い」された時に彼らと「どのように接するか」を、今回は年齢別で紹介したい。

 

 

 

 

お年寄りに「物乞い」された時

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足に障がいを抱える老婆の物乞い(photo by Kanta Hara)

 

お年寄りに物乞いをされた時、大抵の場合、僕はポケットに入れてある少額の現金を渡している。

 

 

これまでの経験上、現地の人たちがお年寄りの物乞いに対してお金を渡している様子は何度か見てきた。お年寄りの場合、体が不自由でそもそも物理的に働けないことが多い。彼らはお金の使い方もそれなりにわきまえており、またバングラデシュ滞在中に現地で聞いた話によれば、その多くは組織的にではなく、個人で物乞いをしているようだ。後で紹介する子どもたちによる物乞いのように、裏にマフィアや犯罪組織が隠れていることは少ないらしい。

 

 

そのため、自分の手元に少額の現金があれば、お年寄りには渡すようにしている。物乞いによってはしつこく付きまとってくる人もいるが、そのような人たちであっても、少額の現金でも渡してしまえば離れていってくれる。

 

大人に「物乞い」された時

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電車の屋根に乗って移動する人々。バングラデシュ首都ダッカで撮影。(photo by Kanta Hara)

 

大人に「物乞い」された時は、僕は何も渡すことはなく、話を聞く程度にとどめている。

 

 

そもそも、障がい者を除き、大人に物乞いをされるということはほとんどない。健康体で、本来働くべき年齢にある人々に対しては、お金を渡してしまうと彼らの仕事に対する意欲も奪うことに繋がりかねない。時間があれば、彼らの話を少し聞く程度にしている。

 

 

障がいを抱えている人の場合、これも時と場合によりけりではあるが、少額のお金を渡し、足早にその場を去ることが多い。また、僕の場合、記事や書籍を執筆するために記録として彼らの様子を写真に収めることがあるが、その場合は撮影の(ある種)「見返り」として、少額の現金を渡すことがある。

 

 

子どもに「物乞い」された時

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バングラデシュのストリートチルドレン(photo by Kanta Hara)

 

途上国に滞在していて、一番多いのは子どもに「物乞い」されることだろう。道を歩いていると、路上で生きるストリートチルドレンたちからお金をせがまれることはしばしばある。子どもに物乞いをされた時は、僕はお金ではなく食べ物を渡している。

 

 

渡す食べ物は、近くの屋台で買える、安価なローカル・フード。一個20~30円程度で購入できる。子どもたちにはお店の外で待っていてもらい、その後購入したお菓子を渡して、できれば一緒に食べる。

 

 

子どもの物乞いの場合、大きく分けて

 

①個人②親が子どもを物乞いさせている③裏に親玉(マフィアや犯罪組織)

 

の3つのケースが存在する。

 

 

可能性として、渡したお金がドラッグなどの悪い用途に使われたり(①)、親がその日暮らしのために使ったり(②)、マフィアや犯罪組織の資金源に入ったり(③)するかもしれない。特に③に関しては、石井光太さん著作『レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち』を読めば、物乞いの裏に隠された闇が垣間見える。

 

二〇〇二年、冬。インドの巨大都市ムンバイ。路上にたむろする女乞食は一様に乳飲み子を抱えていた。だが、赤ん坊はマフィアからの「レンタルチャイルド」であり、一層の憐憫を誘うため手足を切断されていたのだ。時を経て成長した幼子らは“路上の悪魔”へと変貌を遂げる―。三度の渡印で見えた貧困の真実と、運命に翻弄されながらも必死に生きる人間の姿を描く衝撃作。(Amazon商品内容より引用)

 

ということで、途上国で子どもから「物乞い」された時、僕はその場で彼らが食べられるような物を渡している。

 

 

さらには、一緒にそれを食べることによって仲良くなれる場合もあるので、ある程度関係を築いた上で、「どこで暮らしているのか」「両親はどうしているのか」などを訊いたり、写真を撮ったりしている。ちなみに、写真を撮影した時は、彼らに対して必ず撮った写真を見せるようにしている。

 

 

 

紹介した3つの接し方(方法)は、あくまで僕個人が途上国滞在中に「物乞い」された時の接し方です。途上国経験の少ない人には、当てはまらないこともあります。中にはスリを働くような「物乞い」もいるので、途上国滞在中はくれぐれも安全管理に注意を払うようにしましょう。

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ブルンジ首都ブジュンブラのストリートチルドレンと原。お菓子を渡した後に一緒にカンフーごっこをしたw

 

 

ストリートチルドレンの「リアル」と衝撃的な実態を描いた石井光太さんの著作は必読です。特に『レンタルチャイルド』

 

安全はお金で買おう-リスク管理をしっかりと

海外、とりわけ途上国の旅行中では予期せぬハプニングは付きもの。世界一周している旅慣れた人が、乗り合いバスで気づかぬ間に財布を盗られていた、という話も聞いたことがある。リスクを全くのゼロにすることは不可能に近い。

 

 

だからこそ、日本のような治安は決して期待できない国に足を運ぶ時は、旅行保険に加入するなどの「準備」は必ずやろう。僕もバングラデシュに行った時には、現地に20年以上暮らしている日本人の方から「健康と安全はお金で買わなきゃアカン」と言われました。

 

出発前には必ず海外旅行保険へ加入しよう

現地で何かトラブルに巻き込まれ、保険に加入していなかったためにせっかくの旅行や留学が台無しになるのは本当にもったいない。初めて訪れた国で何かトラブルに巻き込まれると、その国に対するイメージも悪くなってしまう…。

 

ストリートチルドレンの子どもたちと仲良くなって気を抜いていたら、知らぬ間に財布を盗まれていた、というのも無きにしも非ず。万が一に備えて、僕は必ず出発前に海外旅行保険に加入する。

 

アフリカに行く時、僕は2回連続で AIUの海外留学保険 を使った。補填内容が手厚いので安心。特に長期での旅行、留学をされる方は絶対に加入しよう。

 

グローバルWi-Fiを持参する

何か起きてしまった時にすぐに現地の知り合いに連絡が取れるよう、日本からグローバルWi-Fiを持参するというのも海外旅行のリスク管理の一つ。例えば僕がウガンダ滞在中にやってきた日本人の方は、生まれて初めてのアフリカということもあり、日本からイモトのWiFi を持参していた。値段も定額で一日680円~の上に、現地のネット回線では電波が立たないようなド田舎でも高速スピードでネットが繋がっていた。