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物乞いがビジネスになっている?!海外でどう対応すべきか解説【写真多数】

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あなたは海外旅行をした時、「物乞い」された経験はあるでしょうか。僕はかれこれ100回以上物乞いの場面に出会ってきました。

 

日本人が海外、とりわけインドのような途上国に滞在すると、お金や食べ物をせがまれることがあります。初めて物乞いの方に出会った人は、その様子を見てショックを受けてしまうかもしれません。

 

バングラデシュ、フィリピン、ウガンダなど、僕は多くの途上国に足を運んできました。特にバングラデシュで活動していた時は、たくさんの物乞いの人々と接してきましたね。

 

今回の記事では、

 

  • そもそも物乞いとは何か?
  • 物乞いがビジネスになっているとは?
  • 物乞いされた時、どのような対応をすればいいのか?

 

などを解説します。

 

 

 

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物乞いとは?

物乞い

バングラデシュ首都ダッカにて筆者撮影

 

そもそも物乞いとは「他人に金銭や物品を恵んでくれるよう頼むこと」を指します。

 

現在の日本では、路上で物乞いしている人を見かけることはまずありません。日本では物乞い行為は「軽犯罪法」に抵触します。

 

一方で、アジアやアフリカ、中南米の経済的に貧しい国に足を運ぶと、お金や食べ物を恵んでもらおうと路上生活者の多くが物乞いをしています。

 

特にインドのような貧富の格差が大きく、また人口増加も著しい国の都市部に足を運べば、間違いなく物乞いを見かけます。インドには路上生活者が約7800万人いますが、中には手足切断や精神疾患など、身体に障害を抱えた物乞いの方もいるのです。

 

 

物乞いと乞食の違いは?

物乞い


余談になりますが、物乞いに似た言葉として「乞食」という言葉があります。

 

僕が調べた限りですが、乞食という言葉は日本では差別用語(放送禁止用語)にあたるようです。

 

「物乞い」は金銭や物品を恵んでもらおうと他人に頼む”行為”を指します。それに対して、「乞食」はその行為を行う”人”を指すらしく、そのため差別用語とされるのではないかと思われます。

 

その一方、軽犯罪法では「こじきをし、又はこじきをさせた者」を「拘留又は科料に処する」と規定されています。日本での物乞い行為は軽犯罪法に抵触すると書きましたが、法律の中では「こじき」という言葉は使用されているようです。

 

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物乞いビジネスとは?

物乞い

 

2019年3月現在、僕が滞在しているウガンダ共和国でも、首都カンパラでは物乞いしている人をたくさん見かけます。

 

これは途上国全体で言えることだと思いますが、物乞いの人々の裏にはマフィアや腐敗した政治家が隠れており、路上生活者を物乞いとして使っているという話を聞きます。

 

最低限の"賃金"を渡しながら、ストリートチルドレンや路上生活者を日中は物乞いとして街に行かせ、夜になるとその"売上"を持っていく。

 

こういった「物乞いビズネス」が途上国では蔓延しているのです。これもまた、現地で物乞いをした時にお金を渡してはいけないと言われる理由の一つです。物乞いに渡したお金が裏社会の取引に使われる可能性もありますからね。

 

 

海外旅行中に物乞いされたらどう対応するべき?

物乞い

では、海外旅行中に物乞いの方に出会ったとき、どんな対応をすればいいのでしょうか。これまでの経験を踏まえ、物乞いの年齢別に3つの対応方法をご紹介します

 

 

お年寄りに物乞いされたら

物乞い
足に障がいを抱える老婆の物乞い

 

お年寄りに物乞いされたら、大抵の場合、僕はポケットに入れておいた少額の現金を渡してしまっていますなお、現地の人がお年寄りの物乞いに対してお金を渡す様子は、これまで何度も目にしてきました。

 

お年寄りの物乞いの場合、体が不自由なため、そもそも物理的に働けないことが多いです。彼らはお金の使い方もわきまえており、また実際に聞いた話では、その多くは組織的ではなく、個人で物乞いをしているようです。

 

後ほど紹介する子どもの物乞いのように、裏にマフィアや犯罪組織が隠れていることは少ないと聞きます。そのため、僕は年齢が高いとみられる物乞いの方には少額の現金を渡し、その場を離れるようにしています。

 

 

大人に物乞いされたら

物乞い

大人に物乞いされたら、僕は何も渡さず、話を聞く程度に留めています。

 

そもそも、障がい者を除き、大人に物乞いされることはほとんどありません。健康な身体で、本来であれば働くべき人々に対してお金を渡してしまうと、彼らの仕事に対する意欲を奪うことにも繋がりかねません。

 

そのため、時間があれば彼らの話を聞く程度にしています。

 

障がいを抱える物乞いの方の場合、これも場合によりけりではありますが、少額のお金を渡し、足早にその場を去ることにしています。

 

また、記事や書籍執筆のため記録として物乞いの方の様子を撮影することがありますが、その場合は撮影させていただいた”お礼”として、少額の現金を渡すことがあります。

 

 

子どもに物乞いされたら

物乞い 

発展途上国旅行中、一番多いケースは子どもに物乞いされることです。道を歩いていると、路上で暮らすストリートチルドレンから物乞いされることが何度もあります。

 

子どもに物乞いをされたとき、僕はお金ではなく食べ物を渡すようにしています。渡す食べ物は、近くの屋台で買える安価なローカルフード。一個20~30円程度で購入できます。

 

子どもたちには店の外で待ってもらい、購入したお菓子を渡して、できれば一緒に食べるようにしています。

 

 

子どもの物乞いの場合、大きく分けて

 

  1. 個人で物乞いをしている
  2. 親が子どもを物乞いさせている
  3. 裏に親玉(マフィアや犯罪組織、腐敗した政治家など)がおり、物乞いに使われている

 

の3つのケースが存在します。3番目がいわゆる物乞いビジネスと言われるものです。

 

可能性として、子どもに渡したお金がドラッグなど悪い用途に使われてしまったり(①)、親がその日暮らしのために使ったり(②)、マフィアや犯罪組織の資金源に入ったり(③)するかもしれません。

 

特に③に関しては、作家石井光太さんがインドにおける物乞いビジネスの姿を描いた『レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち』を読めば、物乞いの裏に隠された闇が垣間見えるはずです。

 

二〇〇二年、冬。インドの巨大都市ムンバイ。路上にたむろする女乞食は一様に乳飲み子を抱えていた。だが、赤ん坊はマフィアからの「レンタルチャイルド」であり、一層の憐憫を誘うため手足を切断されていたのだ。

時を経て成長した幼子らは“路上の悪魔”へと変貌を遂げる―。三度の渡印で見えた貧困の真実と、運命に翻弄されながらも必死に生きる人間の姿を描く衝撃作。(Amazon商品内容より引用)

 

ということで、途上国で子どもから物乞いされたとき、僕はその場で消費できる食べ物を渡すようにしています。

 

さらに、一緒に食べることによって彼らと仲良くなれたと感じたら、「どこで暮らしているのか」「両親はどうしているのか」などを質問したり、写真を撮ったりしています。なお、撮影後は彼らにその写真は必ず見せるようにしています。

 

このような対応をすると、次に街中で彼らと出会ったとき、前回のように物乞いされることはまずありません。一人の”友達”として再会することができます。

 

途上国で長く暮らしている人は、(特に子どもによる)物乞いが一つのビジネスになっていることも知っているため、お金を渡す人はほとんどいませんね。

 

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まとめ

物乞い

昨今の日本で暮らしている限り、「物乞い」という行為を考える機会はまずありません。

 

しかし、飛行機でたった数時間行った途上国に足を運ぶと、物乞いの場面に遭遇することは多々あります。逆に途上国であれば、物乞いが存在しない国の方が少ないといっても過言ではありません。

 

この記事で紹介した3つの方法は、あくまでも僕個人が物乞いされたときの対応方法です。中にはスリや窃盗を働くことも目的にした物乞い行為もあるので、海外旅行中はくれぐれも安全管理に注意してください。 

 

 

インドにおける物乞いビジネスの”闇”

世界で最も多くの物乞いが見られる国はインドです。記事中でも紹介しましたが、石井光太さんが書いた『レンタルチャイルド』では、インドにおける物乞いビジネスの”闇”を描いています。

 

非常にショッキングな内容ですが、物乞いビジネスが一体何なのか、関心ある人にはぜひ読んでほしい一冊です。

 

 

※編集註…「物乞い」という言葉も差別表現であるという指摘も一部ではありますが、本記事では内容をわかりやすくするため便宜上使用しています。ご理解ください。