大学生の時、僕は「就活したくない」と考えていた時期がありました。
アフリカでのインターンシップや海外留学を経験していた僕は、「周りの人と同じようにリクルートスーツを着て、エントリーシートを書いて、面接に臨む。そんな在り来たりな進路である就活なんかしたくない。自分の性格には向いていない。」そんな風に考えていたのです。
結局、大学四年生の時に起業を決意し、在学中にNPO法人を起業。リクルートスーツは一度も着ることなく、大学生活を終えることとなりました。
そんな就活したくない勢の一員だった僕ですが、起業して働き始めた後に、「少しくらいは就活を体験するべきだったかもしれないな。」と思う瞬間があります。
就活したくない、が逃げ道になってしまっていないか?
僕がまだ大学一年生だった時、教職課程の授業でこんな学生と出会いました。
「僕は就活したくないから、教員になろうと思っています。何というか、社会に出て働きたくないんですよね。」
それを聞いた僕は、「頑張って働いている世の先生たちに失礼だな。」と思う反面、「この人は”逃げ”の気持ちから『就活したくない』と話しているのではないか。」そう感じました。
思い返せば、僕自身も「就活したくない」という気持ちが、単なる逃げ道になってしまっていたのではないかと思う瞬間があります。
「学生時代、僕は色々な活動を頑張っていた。自分は特別だ。だから、普通に就活して、会社の歯車になんかなりたくない。」「世のサラリーマンたちは、嫌々仕事をしているように見える。そんな大人になんてなりたくない。だから、就活したくない。」
心の奥底では、潜在的にそうやって考えていた時があったかもしれません。
少しくらい就活するべきだったと思う3つの理由
結局、僕はアフリカでインターンシップをしている時、NPO法人コンフロントワールドの起業を決意。就活したくないという迷いから脱却し、その後は就活の道を捨てました。
しかし、起業してビジネスの世界で働き始めた後に、時々「少しくらいは就活するべきだったかな」と思う瞬間があります。
自分の経験を踏まえて、今就活したくないと思っている大学生の皆さんが、少しくらいは就活に挑戦するべき3つの理由をお伝えします。
就活すれば自己分析ができる
まず、就活をすれば、自己分析をすることができます。
自己分析というのは、何かの機会がない限り、自分でやろうとはなかなか思えないものです。就活という人生の節目は、そのための一つの機会になります。
自己分析によって、自分の強みや弱みを理解できたり、自分に合った働き方を知ったりできます。今この瞬間は就活したくないと思っていても、いざ自己分析をしたら向いている職業が見つかり、その気持ちが変わるかもしれません。
「就活したくない」と考えていた時、自分には会社組織は向いていない、起業家のような働き方が向いている、そうやって信じ込んでいました。しかし、実際に働き出した後、起業家としての苦労を重ねる中で、果たしてその自己分析が正しかったどうか怪しくなる時もあります。
就活したくないと考えていても、自己分析できるいい機会だと捉え直せば、就活に対する見方も少しは変わるはずです。
就活すれば人との出会いが生まれる
僕の友人が、こんなことを言っていました。
「『就活生です』というだけで、信じられないほどたくさんの人生の先輩方が直接会ってくれた。就活は普通に面白かった。」
人との出会いは、人生を加速させます。仮に就職までしなかったとしても、少しくらい就活しておけば、そこで新たな人との出会いが生まれます。その出会いによって、今後の進路を考えられたり、自分の考え方が変わったりするかもしれません。
就活したくないと思っていた当時の僕は、井の中の蛙になっていたかもしれない。そう考えると、少しだけギクリとしてしまいます。
就活すれば企業研究ができる
僕は起業してから、成功している企業の理念を調べたり、ビジネスモデルを研究したりする機会が増えました。
就職するにせよ起業するにせよ、何らかの事業に携わる以上は、どこかで企業研究をする瞬間が必ず訪れます。「就活生の時から企業研究の経験を積んでおけば、もっとスムーズに進んでいるだろうな。」そんな風に思う瞬間があります。
普段は自分が消費者側である企業でも、いざ研究をしてみると、色々な発見があって面白いです。就活したくないと思っている人も、ぜひ一度、どんな企業がどんなビジネスモデルを組んでいるのか、研究してみてください。
就活したくないという気持ちで視野が狭まるのはもったいない
就活したくないという気持ちで、将来の進路に対する視野が狭まってしまうのはもったいないです。
たしかに、最近では就活せずに起業したり、フリーランスとして働いたりする人も増えてきています。そのための方法、選択肢も知られてきました。
しかし、就活も所詮は人生を豊かにするための一手段に過ぎません。何となく就活したくない…そんな気持ちを抱えている人の中には、それによって自分の視野が狭まっている人がいる印象を受けます。
さいごに 就活したくない人へ
何となくの気持ちで就活したくないと考えてしまっている人は、自分がなぜ就活をしたくないと思うのか、井の中の蛙になってしまってはいないか、胸に手を当てて考えてみてください。
そこに余計なプライドは要りません。自分の人生は、自分にしか決められないものだから。他人の目を気にする必要なんてないのです。今思い返せば、就活したくないと考えていた大学生の僕は、ただ安っぽいプライドに踊らされていただけだったかもしれません。
何も就活したからと言って、就職までする必要はありません。就活を始めてみて、面白いと思ったら続ければ良いし、本当に向いていないと思ったら、その時また考え直せばいいことです。
しかし、就活したくないという何となくの気持ちが、自分の視野を狭めることに繋がっていたらもったいない。そう感じます。
【追記】悩んでいる人は「就活のプロ」に相談しよう
就活の悩みを抱えている人は今からでも遅くありません。「就活のプロ」に相談してみましょう。最近は就活をサポートしてくれるエージェントも多いです。
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もちろん就活の相談相手としては親や友人もいいでしょう。でも、フラットかつ専門的な視点でアドバイスが欲しいなら、就活のプロに相談したほうがいいです。
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