コンフロントワールドは大きな節目を迎えました。気持ちを込めて書きます。一人の人生をかけた取り組みです。この記事を読んでいるあなたに、僕の気持ちが届いてほしい。
今年5月に発足した国際協力NGOコンフロントワールド。一昨日、特定非営利活動法人格取得に向けた大きな一歩である、設立総会を開催しました。
この半年間、「なぜ僕たちが活動するのか?」組織の哲学にあたるビジョンやミッションを、頭が痛くなるほど考え続けてきました。
現場で起きている不条理を「今」無くすために、南スーダン難民支援を実施しました。
不条理を産み出す社会構造を少しでも変えるため、ファンドレイジングや講演に走り回りました。
理事となる4人は毎晩遅くまで、活動予算書や事業計画書の作成に取り組んでいました。
スタッフひとり一人が、フルパワーで駆け抜けて来た半年間。そして、コンフロントワールドを法人化することが正式に決まりました。
少しだけ、僕の話をさせてください。
僕がまだ1年生だった頃。フィリピンで出会った物乞いをする女の子は、この世界が不条理で、残酷で、そして自分がいかにちっぽけな存在であるかを気づかせてくれました。その時から国際協力の活動を本格的に始め、もう3年半以上が経ちます。
バングラデシュのストリートチルドレン、ウガンダの元子ども兵、そして何よりも、コンフロントワールドの一員として出会った南スーダンの難民。
彼らとの出会いは、自分の「生」にどれほどの意味があるのか、そして死ぬまでにこの世界にどれだけの価値を遺せるのか、真剣に、本当に真剣に考えるきっかけとなりました。
でも、正直に言えば、ここまで来るとは想像していませんでした。国際協力を仕事にすることも、アフリカで働くことも、そしてコンフロントワールドを起業することも。
こうして僕が記事を書いている間にも、世界に目を向ければ、何の罪もない子どもたちが不条理に晒され、苦しみ、そして命を落としています。
その事実を、僕たちは間違いなく知っている。だからこそ僕には、世界を無視することはできなません。助けたい命、そのすべてを救うことができない自分の非力さが、悔しくて悔しくて、涙が出そうになる時もあります。でも、同じ人間として、「何か」をする責任を感じます。
「不条理の無い世界の実現」という、コンフロントワールドが掲げる大きな大きなビジョン。その道のりは、決して平坦ではないでしょう。
でも、僕には「仲間」がいます。それは、コンフロントワールドのスタッフだけではありません。この記事を読んでいるあなたに僕の気持ちが届いた時、僕にとってはあなたもまた、「不条理の無い世界の実現」を目指す「仲間」になると信じています。
どうぞ今後とも、活動に対するご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
2017年12月12日 原貫太