原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

アフリカで働くなら英語が必要!でも発音悪くても通じるよ

アフリカの活動について講演する度に、

 

不安なのが英語です。ほとんど話せないのですが、そんな私でも働くことはできるのでしょうか?

 

と質問を受けます。働かない人であっても、アフリカに旅行するのであれば現地でどれくらい英語が通じるかは気になるものです。

 

結論から言いましょう。

 

アフリカで働きたいのであれば、英語は必須です。援助にせよビジネスにせよ、英語が話せることが最低条件と言っても過言ではないでしょう。

 

でも安心してください。いわゆるクイーンズ・イングリッシュ、アメリカン・イングリッシュのような発音は全く求められません。むしろ、ゴテゴテのジャパニーズ・イングリッシュの方が現地では通じるのです。

 

アフリカで仕事するなら英語は必須!

僕のブログを読んでいる人の中には、将来的に、いやもしかしたら今すぐにでもアフリカで仕事をしたい、国際協力をしたい、まずは旅行で訪れたいという人が多いと思います。特に、僕と同じ大学生であれば、そのために今のうちからどんなスキルを身につけておくべきなのか、気になっている人もいるはず。

 

ウガンダに来てから、特に南スーダン難民居住区での仕事が本格的に始まってから、改めて思ったことがあります。

 

 

英語はマジで必須。そして、学び方を考えた方が良い。

 

 

僕は国際協力(援助)セクターでの仕事に携わっているので、その観点から話しますが、例えば難民への支援と一口にいっても、ただ調達した物資を渡すだけがすべてではありません。

 

支援を始めるためのPermission(英語使っちゃう★)を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や関係機関、地元の政府機関からもらうための訪問、支援開始時期を決めるためのミーティング、難民が抱えるニーズの事前調査、支援物資の調達、当日の現地スタッフとの協働…何をとっても、英語が必要になります。

 

 

ウガンダはイギリスが植民地支配をしていたため、英語が公用語となっています。ビジネスマンや大学生はもちろん、現地では比較的下層の仕事と捉えられているバイクタクシーの運転手でさえも英語を話します。欧米圏からの旅行客も多いウガンダのような英語圏では、生活を送るにせよ仕事をするにせよ、英語でのコミュニケーション能力が求められるのです。

 

ちなみに、隣国のルワンダやブルンジといったフランス語圏では英語よりもフランス語の方がより一般的に使用されていますが、それでも大学出身者やビジネスマン、NGOワーカーとして働く人たちは当たり前の如く英語を話します。だから、アフリカで働くのであれば、英語を話すことが最低条件だとも言えるし、逆に英語さえ話せれば何とか仕事をこなしていくことはできるでしょう。

 

 

でもね、英語の「訛り」が死ぬほど強いよ

特に現地関係者との打ち合わせでは、ウガンダ人のスタッフたちはみんな英語がペラペラなので、当たり前のように英語での打ち合わせがトントン進んでいきます。

 

そんな時、日本人の僕にとって一つ大変なこと、それは彼らの英語にはめちゃくちゃに強い「訛り」があることです。特に年配の人が話す英語はもう笑っちゃうくらい訛っていて、「これは英語を話しているのだ…」と集中して聴いていないと、下手すれば現地の民族語を話しているようにすら聞こえます。

 

 

アフリカに何年も駐在している日本人にとっても、時々出会う"ナマリスト"(笑)の英語は、正直に聞き取れないそうです。権力を持っている役人は往々にして年配の人。そのため、英語の訛りが強くて話がほとんど聞き取れない。だから何回も聞き返す…そんな余計な所で神経を擦り減らす、みたいなケースが実際にありました。

 

 

ゴテゴテの日本語英語の方が通じる

これは、アフリカで10年以上仕事をする日本人から聞いたのですが、アフリカではゴテゴテの日本語英語(ジャパニーズ・イングリッシュ)の方が通じやすいらしい(もちろん相手にも依るでしょうが)。

 

僕は一年間、アメリカはカリフォルニアに留学していたため、いわゆるアメリカン・イングリッシュを話すことも出来ます。発音をそれっぽくカッコつければ良いのです。

 

 

けど、アメリカの友人と会話をする時に使う英語と、ウガンダや南スーダンの人たちと会話をする時に使う英語とでは、発音を意図的に変えています。テンションやスピード感を日本語を話している時に近づける感じでしょうか。もはや留学中に使っていた英語とは別物として捉えているような感覚です。

 

 

英会話は第二言語として英語を扱う人との方がしやすい

英語を話すことが苦手だという人も、会話の相手がアメリカ人より日本人の方が通じた、会話が成立したという経験がある人はいないでしょうか?これは僕の印象ですが、英語を母語として扱う人よりも、第二言語として扱う人の方が、相手が英語で何を言おうとしているのかを汲み取る能力が高い、もしくはお互いの共通認識が重複している部分が広い。

 

だから、アメリカやイギリスといった「本場」の人たちと会話をするのも良いけれど、特にスピーキングの運用能力を高めたい人は、第二言語として英語を扱う人たちと英会話をする方が、スムーズにトレーニングが進み、成長の度合いも大きいのです。

 

 

同時に、英語を話せるようになるためだけにアメリカやイギリスに留学する必要はありません。もっと言えば、日本の英会話スクールに高い月謝を払い、ネイティブの講師から学ぶ必要もありません。格安のオンライン英会話で、フィリピン人講師と話すだけでもいいのです。

 

実用的な「訛り」を学ぶという意味でも、色んな国・地方の人と話す機会、例えばアフリカで働きたいのならアフリカ出身の人と会話する機会を作りましょう。

 

 

「英語をどこでどう使うか?」を考えながら勉強しよう

春休みや夏休みになると、特に学生は莫大な費用を注ぎ込み、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの欧米圏に語学留学で渡る人がいます。

 

僕自身もアメリカに留学していたことはあるけれど、これは国際政治学を学ぶための交換留学であって、英語を学ぶことが主な目的ではありません。僕はこれまで何回も、「英語を学ぶためだけに、莫大なお金を注ぎ込んでまで短期留学する必要はない」とブログで語ってきました。

 

正直、ウガンダでの活動は基本的にすべて英語なので、「英語を学ぶ」(僕にその意識は全く無いけれど)という意味では留学しているのとほとんど変わりません。もはや、それ以上の価値があると思っています。

 

「英語を話せるようになる」ことが目的化してしまっているから、すぐに欧米圏への留学を考えてしまうのです。大切なのは「学んだ英語をどこでどう活かすのか」、その目的意識をしっかりと持つこと。英語なんて言葉に過ぎません。言葉はコミュニケーションを取るためのツールに過ぎません。

 

 

「手段」と「目的」を取り違えてはいけないのです。

 

 

日本にいながらでも英語の「訛り」を学べる時代

今の時代は便利なもので、日本に居ながらでも世界中の人たちとオンラインで英会話を楽しむことができます。

 

例えば僕は、アメリカ留学までの一年間DMM英会話を続けたことで英語力を上げることができました。DMM英会話の強みは、世界中の国・地域の人たちとオンラインで話せるため、独特の「訛り」にたくさん触れられることです。DMM英会話にはアメリカからバングラデシュまで、90か国以上の講師が在籍しています。

 

まずは騙されたと思って無料体験レッスンを受けてみて下さい。Skypeでも意外と話せるもんですよ。僕は1年間頑張って続けて、英語を話すことに対する"抵抗感"が無くなったのはもちろん、マジでスピーキング能力が向上しました。TOEFLの得点も20点以上伸びましたね。

 

ちなみに、アフリカで仕事をすることに関して言えば、ビジネスの知識を頭に叩き込むことよりも、論文で国際情勢を一生懸命に勉強することよりも、英語力を上げておいた方が即戦力だと思います(笑)