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国際協力を仕事にした僕が思うやっておいてよかった11のこと【経験談】

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「国際協力(国際貢献)を仕事にするため学生時代からやっておくべきことは何ですか?」

 

この質問、数え切れないほどたくさんの人から聞かれてきました。 

 

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。大学4年生で起業した国際協力NGOを離れ、2019年からはフリーランスとしてアフリカで仕事をしています。

 

 

無償のボランティアではなく、一定の収入を得ながら「仕事としての国際協力」を続けるのは簡単ではありません。特に、大学を卒業してすぐ国際協力が仕事になる人は、ほんの一握りの存在です。

 

でも、仕事としての国際協力を志す人、実践する人の存在は、間違いなく必要とされています。だって、この世界にはたくさんの解決すべき課題が存在するから。

 

そしてフリーランス国際協力師として活動する僕自身も、この世界で一緒に働く”仲間”を増やしたいと考えています。

 

 

今回の記事では、大学在学中にNGO(NPO法人)起業を経験し、現在はフリーランスとして収入を得ながら国際協力を続ける僕の経験を踏まえ、「国際協力を仕事にするためにやっておくべき11のこと」をまとめました。

 

なお、基本的には学生の読者を想定して書いていますが、社会人にもあてはまる内容となっています。

 

国際協力を仕事にしたい。でも、そのために今から何をやっておくべきだろう?そんな疑問を抱く方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

僕は大学在学中から国際協力を仕事にしたけど…

国際協力 仕事
2019年3月、ウガンダ北東部のカラモジャにて。現地人パートナーのサイラスと筆者

 

本題に入る前に、少しだけ僕の経験をお話させてください。

 

僕は在学中に国際協力NGO(NPO法人)を起業し、早稲田大学に通いながら南スーダン難民の支援に携わっていました。その後大学を卒業してすぐに”うつ病”になってしまったため、2018年12月に同団体から離れています。

 

そして2019年からは「フリーランス国際協力師」という肩書きを名乗りながら、日本とアフリカを往復しながら働いています。

 

…と、かなり異色のキャリアであることは間違いないのですが、大学卒業後にストレートで国際協力を仕事にしたことは間違いありません。なお、ここで言う「国際協力」は「世界平和の実現を目的に行う、国境を越えたすべての協力活動」くらいに広く捉えてください。

 

 

国際協力を仕事にするために学生の間にやっておくといい(と思う)11のこと

そんな異色のキャリアではあるものの、大学卒業後ストレートで…何なら在学中から国際協力を仕事にした僕が、学生時代を振り返って思う「やっておいてよかったこと」はこの11個です。

 

  1. 国際協力は時に哲学的。言葉の定義をしっかり考える
  2. 国際協力を語るならまずは問題が起きている「現場」に足を運ぶ
  3. 仕事するのに困らないくらいの英語力を身に付ける
  4. すでに国際協力を仕事にしているロールモデルを見つける
  5. ブログやSNSを毎日更新し、情報発信力を鍛える
  6. 専門分野とは言わないまでも、国際協力における関心分野は定めておく
  7. いつか大学院に行く可能性もあるし、学校の勉強も頑張る
  8. 国際協力に関係した本を読み漁り、知識やスキルをインプットする
  9. 仕事としての国際協力を実践するNGOでインターンをする
  10. 海外留学や海外インターンなど、長期での海外生活を経験する
  11. 国際協力の仕事には体力が必要、しっかり運動もしておく

 

ひとつ一つ詳しく解説していきます。

 

 

国際協力は時に哲学的。まずは「国際協力」の定義を熟考しよう

国際協力 仕事

 

そもそも国際協力という言葉自体、ものすごく大きな意味を持つ概念です。人によってはODA(政府開発援助)のような大きな枠組みを捉えるし、人によっては小さな国際協力NGOが行う草の根支援を思い浮かべます。

 

だからこそ、国際協力を仕事にしたいと考えるなら、まずは「国際協力」という言葉の定義を熟考しましょう。少しくらい哲学的になるほうがいいです。

 

国際協力にはより正しいとされる方法はあるものの、「これが正解」という絶対的な正しさはありません。「世界」という限りなく広いフィールドで活動する国際協力には、葛藤が付きものです。

 

僕も学生時代、アフリカで難民支援に携わっている時には「この仕事に果たしてどれだけの意味があるのか?」と葛藤する日が続きました。

 

だからこそ、そもそも「国際協力」という言葉が何を意味するのか、なぜあなたは国際協力を仕事にまでしたいと思うのか、そういった哲学的な部分を納得できるまで考えてください。

 

国際協力を仕事にする前の段階でそういったコアな部分、哲学的な部分を自分の中で落とし込めたら、その先はきっと迷うことも減るはずです。

 

 

国際協力を語るなら、まずは問題が起きている現場に足を運ぼう

国際協力 仕事

 

国際協力を仕事にするなら「評論家」(Talker)ではなく「当事者」(doer)になりましょう。

 

教科書を読めば色んな理論が出回っていますが、僕たちが最後向き合うことになるのは人です。あくまでも現場は”有機体”。いくら本や論文で理屈を学んでいても、国際協力の現場では何の役にも立たないことがあります。


現場に足を運んでみて「もしかしたら想像していたのと違う…?」と思う可能性もあります。仮にそうなったとしても、良くも悪くも現実を知るところから国際協力を志すことが大切です。

 

最初は旅行という形式でも構いません。国際協力を仕事にすることを少しでも考え始めたら、できる限り早く問題が起きている「現場」に足を運んでみましょう。

 

国際協力における現場は、多くの場合アジアやアフリカをはじめとした発展途上国です。現場に足を運んだ経験がないにも関わらず、国際協力を仕事にしたいと考えていたら要注意です。

 

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国際協力に英語は必須。仕事するのに困らないくらいのスキルを身に付けよう

国際協力 仕事

 

仕事で困らないくらいの英語力を鍛えておきましょう。要は英語でのコミュニケーションが問題なく取れるようになればOKです。

 

途上国の現場で働こうが、国際機関のオフィスに勤めようが、国際協力を仕事にする上で英語は間違いなく必要になります。仕事に活かせるツールとしての英語を体得しましょう。

 

もちろん、どこで、どんな仕事に就くかにもよります。例えばNGOの日本事務所で仕事することになったら、直接的に英語を使う機会はそれほど多くありません。

 

だとしても、地球上すべてがフィールドになり得る国際協力の仕事において、英語ができるに越したことはありません。例えばアフリカのニュースを読むときなんかも英語は必要ですからね。

 

そして、英語だけではなく国連公用語を学ぶこともおすすめします。「国際協力×英語」「国際協力×語学力」の記事は他にも書いているので、こちらもあわせて参考にしてください。

 

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すでに仕事としての国際協力を実践しているロールモデルを見つけよう

国際協力 仕事

僕が人生の師証と崇める認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事長の小川真吾さん(写真中央)

 

国際協力を仕事にするために手っ取り早い方法は、すでに国際協力を仕事にしている人のマネをすることです。

 

だから、ロールモデルを見つけ、彼らが辿ってきた道筋を調べてみましょう。その人の本を読んだり、講演を聞いたりすれば、国際協力を仕事にするまでの理想的な道筋が何となく見えてきます。

 

僕は(元インターン先の)認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事長の小川真吾さんや元国境なき医師団理事の山本敏晴さんが一つのロールモデル…というか尊敬する「国際協力のプロフェッショナル」です。

 

小川さん、山本さんはともに本を出しています。この2冊は本当におすすめです。国際協力を仕事にしたいと少しでも考えていたら、今すぐにでも読んでほしいと思います。

 

 

広報や啓発で絶対武器になる。情報発信力を鍛えておこう

国際協力 仕事

 

国際協力を仕事にすると、プロジェクトの報告書を書いたり、団体のホームページやSNSを更新したりと、文章を書く機会が圧倒的に増えます。

 

だから、今のうちにブログやSNSを活用し、文章力を身に付けておきましょう。毎日のように書いていれば確実に力が付きます。

 

また、国際協力が仕事になると、自分たちの活動を広く知ってもらうための広報、また取り組む課題に社会の関心を集めるための啓発をすることになりますが、情報発信力を鍛えておけば大きな武器になります。

 

今の時代、情報発信力さえあればいくらでも仲間を集めたり、マネタイズしたりできます。僕も在学中に国際協力NGOを起業しましたが、ブログやSNSを活用してスタッフを集めたり、アフリカ支援のためのクラウドファンディングを成功させたりしました。

 

特に「国際協力の分野で起業したい」と思っている人は、後々情報発信力は絶対必要になります。というか、あれば超強いです。だから、今すぐブログやSNSでの情報発信を始めましょう。

 

 

▼国際協力×ブログのオンラインサロンを運営しています▼

peraichi.com

 

 

国際協力における関心分野を定めておこう

国際協力 仕事

 

国際協力と一言で表しても、分野は様々にあります。開発、ジェンダー、医療、公衆衛生…。仕事レベルまで落とし込めば、プロジェクトマネジメント、啓発、ファンドレイジング、支援者との関係構築…。

 

そのため、専門分野とは言わないまでも、自分が国際協力の分野においてどこに関心があるのか、ある程度考えておきましょう。どの分野で自分が貢献したいのか、貢献できるのか考えておくことが大切です。

 

とはいえ、僕の関心分野もこれまで「ストリートチルドレン→児童労働→子ども兵→難民→紛争」「現場支援→国内での啓発→やっぱり両方やる」と変遷を繰り返しているので、最初から何か一つに限定する必要はありません。

 

国際協力を仕事にした後に、関心分野が変わる可能性もありますからね。

 

 

国連は学歴主義?学校の勉強も頑張っておこう

国際協力 仕事

 

国際機関や政府機関で仕事をしたい人には、学歴が求められます。

 

特に国連は「学歴至上主義」とも言われます。また、民間の国際協力NGOに就職するとしても、学部卒と大学院卒が並んでいたら学歴の観点から後者が採用される可能性が高いです。

 

国際協力の世界では、専門性とされる「修士号」を持っておくことが望ましいとされています。そして、大学院に進むためには大学時代にどれだけ高い成績を残していたかが問われます。特に、海外の大学院は厳しいですね。

 

自慢と思われてしまうかもしれませんが、僕は早稲田大学の成績(GPA)は4段階で平均3.4、国際政治学を専攻していたアメリカ留学中の成績は平均3.75でした。

 

 

なお、勉強の内容に関してですが、ぶっちゃけ大学で学ぶレベルの内容は、仕事レベルの国際協力ではほとんど役に立つことがありません。

 

例えば、国際関係学科やグローバルなんたら学部は最近の流行りですが、基本的には国際協力の世界を広く、浅く学ぶ程度です。そのため、大学では地域専門学(エリア・スタディーズ)や外国語を専攻したほうが、まだ即戦力になり得ます。

 

何なら大学で経営を勉強していれば、NGO(NPO)を起業する時には多少なりとも役立ちます。

 

余談ですが、僕も大学院進学は検討中です。ただ、20代は現場に立ちたいと思っているため、修士号を取るのは早くても20代終わり~30代前半かと。

 

現場でしっかり足を動かした上で、必要に感じた専門性を身に付けるため修士号を取得したいです。

 

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国際協力に関係する本を読みまくろう 

国際協力 仕事

 

先ほども書きましたが、国際関係学を勉強しようが、国際経済学を勉強しようが、学部レベルの内容だと仕事としての国際協力を実践する上で役立つものは多くありません。

 

それよりも、国際協力の世界で仕事をしてきた先輩方が書く本を読むほうが、知識やスキルを身につける上でよほど手っ取り早いです。

 

国際協力や国際貢献、NPO・NGO、途上国支援に関係したおすすめの本は以下にまとめています。

 

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かく言う僕自身、『世界を無視しない大人になるために 僕がアフリカで見た本当の国際支援』という本を書いています。ウガンダで元子ども兵の社会復帰や南スーダン難民の人道支援に携わる過程で考え抜いた、本当に意味のある支援についてまとめた一冊です。

 

第一章までを全文無料公開しているので、この記事を読み終わった後ぜひこちらも読んでみてください。

 

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仕事としての国際協力を実践する「プロ集団」の下で働かせてもらう

国際協力 仕事

 

近年は国際協力系の学生ボランティア団体も増えてきましたが、実状を見るとその多くはただの「国際交流」に過ぎません。

 

だからこそ、ボランティアベースの活動だけではなく、数字での結果が求められるプロ集団の下でも働かせてもらいましょう。

 

具体的には「NPO法人格を持つ民間の国際協力NGOでインターンを経験する」がおすすめです。以下の記事で詳しく解説しました。

 

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長期で海外留学(海外生活)を経験しておこう

国際協力 仕事

 

国際協力を仕事にすると、海外に長期赴任する機会もあります。学生時代に一年間、少なくとも半年間以上の海外留学(海外生活)を経験しておけば、仮に国際協力NGOの駐在員として海外赴任することになってもスムーズに適応できます。

 

留学する先は大学でも構いませんし、また企業やNGOでのインターンもありですが、英語を鍛えることだけが目的の語学留学はおすすめしません。今の時代、日本にいながらでも英語は勉強できますからね。

 

僕自身の経験を語ると、一年間のアメリカ留学よりも、5ヶ月間のウガンダ・インターンの方がよほど学びが大きかったです。

 

「国際協力を仕事にするためのステップ」という観点から言えば、英語圏かつ途上国に長期滞在し、現地で活動するNGOでインターンするのが理想です。

 

▼ウガンダの日系企業サラヤ・イースト・アフリカで半年間インターンしていた酒井さんとの対談はこちら▼

 

 

国際協力の世界にはタフな人が多い?運動で体力を付けておこう

国際協力 仕事

 

国際協力、とりわけ発展途上国に駐在して働いている人は、タフな人が多いです。(個人的な印象ですが笑)

 

僕が人生の師匠と崇めている認定NPO法人テラ・ルネッサンスの小川真吾さんなんか、長いことずっとアフリカで生活していますが、体調を崩しているところは数えるほどしか見たことがありません。

 

国際協力関係なく、どんな仕事であっても「身体が資本」です。若いうちに体力を付けておきましょう。

 

特に国際協力の仕事は、日本とは全く違った環境で生活するための体力や、不条理な現実を目の前にしながら冷静に物事を進めていく精神力が求められます。

 

僕は中学高校で水泳をやっていましたが、そこで培った体力や精神力が、アフリカで仕事をする上でも役立っています(と信じています)。

 

学生時代に運動で体力を鍛え、できることならその後も楽しめる趣味になるのがいいですね。例えば途上国に滞在している間だって、軽いジョギングを楽しむことはできます。

 

国際協力NGOの海外駐在員も、仕事が行き詰まった時には外をジョギングして気分転換している人がチラホラいます。

 

 

さいごに

 

大学卒業後、というか大学在学中から国際協力を仕事にした経験を踏まえて、学生時代にやっておいてよかった11のことを紹介しました。最後にもう一度まとめておきます。

 

  1. 国際協力、という言葉について熟考する
  2. 問題が起きている「現場」に足を運ぶ
  3. 仕事でも通用する語学力を磨く
  4. 国際協力を仕事とするロールモデルを見つける
  5. ブログやSNSで毎日発信する
  6. 関心分野を定めておく
  7. 学校の勉強を頑張る
  8. 国際協力に関連した本を読み漁る
  9. 仕事としての国際協力を実践する「プロ集団」の下で働く
  10. 長期で海外留学(海外生活)を体験しておく
  11. 運動で体力を付けておく

 

僕がこれらをすべて完璧にこなせていたわけではありません。正直、不十分だったこともいくつかあります。

 

でも、一応は国際協力を仕事にできている今、学生時代を振り返ると「あの経験が今に活きているな」「これをもっとやっておけばよかったな」と思うことがあります。

 

最初にも書いた通り、国際協力を仕事にするのは簡単なことではありません。国連やJICA、民間の国際協力NGOはもちろん、青年海外協力隊でさえも狭き門を潜り抜ける必要があります。

 

僕のように、大学在学中に国際協力NGOを起業することも、その後フリーランスとして国際協力を続けるのも、(自分で言うのも気が引けますが)生半可な気持ちでは難しいです。

 

でも、(これも繰り返しになりますが)国際協力を仕事にする人材は、これからの世界さらに必要になります。

 

僕自身、大学一年生でフィリピンのスタディツアーに参加した当時は、国際協力を仕事にするなんて想像すらしていませんでした。

 

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一つ一つ努力を積み重ね、自分の中にある原点とビジョンさえ見失わなければ、必ず道は開けます。あなたもきっと、気づいたら国際協力が仕事になっているはずです。

 

諦めずに頑張ってください。応援しています。

 

 

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