原貫太のブログ

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海外ボランティアは参加するだけでは意味がない【大切なのは帰国後にどう動くか】

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。

 

僕は海外ボランティアに参加するだけでは、意味がないと考えている人間です。1週間程度発展途上国に足を運び、ボランティア活動をしたところで、現地の問題改善にはまずつながらないからです。

 

だから海外ボランティアに参加する上で本当に大切なことは、帰国した後にその人がどう変わり、どう行動を起こしていくかです。

 

これから海外ボランティアに参加する予定の方、海外ボランティアに意味なんてないと考えている方に、ぜひ読んでほしい記事です。

 

 

 

海外ボランティアに参加するだけでは意味がない。現地の問題解決はできないから

海外ボランティア 意味ない

ストリートチルドレンの子供たちと大学一年生の原貫太

 

まず最初に断言できるのは、あなたが海外ボランティアに1週間程度参加をしたところで、対象国・対象地域の問題改善に直接つながることは、ほぼあり得ないということです。

 

春休みや夏休みになると、カンボジアやフィリピンなど途上国での海外ボランティアに参加する大学生がたくさんいます。旅行会社だけではなく、一部のNGOやソーシャルビジネス系の会社も、事業の一環として海外ボランティアを提供していますね。

 

ですが、これから海外ボランティアに参加する人たちに、一つ理解しておほしいことがあります。

 

1週間程度の海外ボランティアに参加したところで、途上国が抱える問題改善にはまず繋がりません。現実を知りましょう。

 

海外ボランティアの基本は、ただの国際交流に過ぎない

海外ボランティア 意味ない

炊き出しのボランティアをする様子

 

僕も大学一年生の春、フィリピンで初めての海外ボランティアに参加しました。期間は6日間でしたね。

 

そのツアー中に携わった活動といえば、

 

  • ストリートチルドレンに対するお菓子の配給活動
  • スラム街に暮らす子どもたちとの交流
  • 孤児院での簡単な日本語の授業および折り紙での交流

 

など。どれも「対症療法」どころか、ただの国際交流に過ぎません。海外ボランティアの基本は国際交流に過ぎないのです。

 

「途上国の人たちのために何かした」という気になっている人は、残念ながらそれは自己満足です。途上国が抱える問題は、ちょっぴりボランティア活動に参加したくらいでは少しも改善しません。

 

下手すれば、現地の人たちに”依存心”すら生み出しかねないことをやっています。「またボランティアの日本人がやってきてくれるから大丈夫だろう」と。

 

問題を根本的に解決していくには、現地で根強く活動し続ける必要があります。ハッキリ言えば、1週間の海外ボランティアなんかでは不十分なのです。

 

参加するだけでは意味がない。大切なのは海外ボランティアから帰国し、どう行動を起こすか

海外ボランティアを長期間にわたって継続している主催団体は、評価されるべきだと思います。

 

しかし参加者目線に立って考えると、本当に大切なことは現地の問題解決うんぬんよりも、自分がその海外ボランティアに参加した経験を、今後の人生でどう活かしていくかです。

 

「楽しかった。良い経験だった。」で終わらせてしまってはダメなのです。

 

海外ボランティアではありませんが、僕は大学3年生の冬、初めてアフリカを一人で訪れ、元子ども兵のアイ―シャさんから話を聞きました。

海外ボランティア 意味ない

手前に座っているのがアイーシャさん。奥が原貫太

 

元少女兵アイ―シャさんの体験談は、筆舌に尽くしがたいほど壮絶なものでした。彼女はわずか12歳で誘拐され、26歳で脱退するまでの14年間、望まない兵士として反政府軍に拘束されていたのです。

 

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そんな話を聞いた僕は、帰国してからはアイーシャさんの話を色んな人に伝える活動を始め、その後またウガンダに戻り、現地で4か月間インターンをしました。

 

もし僕が「アイーシャさんから話を聞いた」という経験だけで終わっていたら、自己満足に過ぎなかったでしょう。社会的に考えれば、全く意味のない自己満足のアフリカ旅行で終わっていました。

 

むしろ、従軍中の辛い経験をアイ―シャさんに語ってもらったにもかかわらず、それを聞いて「ふむふむ」と言っているだけでは、人間として失礼だとすら感じます。

 

海外ボランティアも同じです。現地で子どもたちと楽しく交流して、「いい経験だった」だけで終わっていたら、社会的には全く意味のない活動です。自己満足です。

 

だからこそ、帰国した後にあなた自身がどのように変わるのか、あなた自身がどのように行動を起こしていくかが、本当の意味で大切なのです。

 

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何のための海外ボランティアだったの?本当に参加する意味があったの?

これまで海外ボランティアに参加した人たちは、結局、何のために参加した活動だったのでしょうか?

 

「貧しい人を助けたい」

「途上国で暮らす人を元気づけたい」

 

そんな目的で海外ボランティアに参加したかもしれません。

 

でも、活動が終わってみて、その目的はちゃんと果たせましたか?手ごたえはありましたか?

 

海外ボランティアに参加する前と後で、目的や考えが変わるのは仕方ありません。むしろほとんどの人が変わるでしょう。

 

でも、その変化にちゃんと気づけていますか?

 

貧困、紛争、環境破壊…。この世界に蔓延る問題を本気で何とかしたいと思うなら、「良い経験だった。楽しかった。」で終わらせてはダメです。

 

さぁ、動き出しましょう。

 

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