「今の仕事を通じて社会貢献をしたい。どんな方法があるのだろう?」
「会社で培ったスキルを活かし、ボランティアをやってみたい。」
こんな疑問にお答えします。
フリーランス国際協力師の原貫太です。どこの組織にも所属せず、ボランティアでアフリカ支援の活動をしています。
SDGs「持続可能な開発目標」がトレンドになり、社会貢献やサステナビリティ、ボランティアといった言葉に注目が集まる昨今。
会社を辞めることなく、今の仕事を通じて社会貢献する3つの方法を解説します。
後半では、本業の仕事を通じて社会貢献する方法を見つけた知人の成功例も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
仕事を通じて社会貢献する3つの方法
仕事を通じて社会貢献するためには①CSRの推進➁CSVに貢献③プロボノとしてNPO支援、この3つの方法があります。
CSRを推進する
仕事を通じて社会貢献したい人は、まずは「今勤めている企業はCSRを掲げているか?」「自社のCSR推進に貢献できないか?」を考えてみましょう。
CSRはCorporate Social Responsibilityの略称で、日本語に訳すと「企業の社会的責任」になります。
CSRとは、企業が自分たちの利益だけを追求するのではなく、従業員や消費者、投資家、環境などあらゆるステークホルダーに配慮したり、寄付やボランティア、社会貢献にも取り組むことで、より良い社会作りをしようという企業の責任を指します。
かつての企業は自分たちの利益追求だけを考えて、何よりも経済活動を優先し、例えば環境に対する公害などの社会問題を起こしていました。
また、2000年代に入ってからは、企業の不祥事が相次いだり、それに対して消費者が声をあげたりした背景から、CSRがさらに注目されるようになったのです。
会社によってはCSR部署という、CSRを推進する専門部署を設けている場所もあります。仕事を通じて社会貢献したい人は、まずは自社のCSRについて調べ、その上でCSR部署への配属や異動を希望してみましょう。
CSVに貢献する
CSRには「企業の本業とは別の方法で社会貢献をする」という意味合いが強いですが、CSVは「企業の本業を通じて社会貢献する方法」になります。
近年はCSRよりも、CSVのほうが注目されていますね。CSVはCreating Shared Valueの略で、日本語に訳すと「共有価値の創造」になります。
Shared Value(共有価値)というのは、①社会的な価値と②経済的な価値の二つを意味しています。
社会貢献しながらも企業として儲ける戦略が、CSVです。「CSV経営戦略」という言葉で使われることが多いです。
CSRは寄付やボランティア活動を通じて社会貢献し、自社のイメージ向上を図る取り組みだったため、その会社の本業との関係性はそれほどありません。
一方のCSVは、その企業の強み、例えば経営資源や専門性を活かし、ビジネスとして社会問題を解決したり、より良い社会の実現に貢献したりする取り組みを指します。
会社によってはCSV戦略事業部などを設けている場所もあります。自社がどんなCSVを掲げているのか調べ、可能であればCSV戦略に関わらせてもらいましょう。
直接的に関わることは難しくても、自分が担当している仕事を通じて会社のCSV推進に貢献できないかを考えることも、仕事を通じて社会貢献する一つの方法です。
プロボノとしてNPO支援
仕事を通じて培ったスキルを活かし、社会貢献する方法もあります。それがプロボノです。
プロボノとは、プロのスキルを活用したボランティアです。会社員、または税理士や弁護士など士業の人たちの新しい社会貢献の方法として、この5年くらいで一気に注目されるようになりました。
具体的には、休日の時間を活かし、社会問題解決に取り組むNPOにプロボノとして参画することになります。
例えば会社でWebマーケティングの仕事に関わっている人は、NPOがインターネットを使った資金調達に取り組むのをサポートすることができます。
会社で経理職を担当している人なら、経理に関する専門知識や効率の良い作業方法を知っているはずです。NPOの会計業務をサポートすることができます。
他にも、税理士や弁護士の資格を持っている人なら、税務や法務の面からNPOの業務を手助けすることが可能です。
こういった方法でNPOを支援する場合、交通費などの必要経費を除いて、すべてボランティアで行います。
NPOによっては少額の謝礼金をプロボノに渡すこともありますが、基本的には自発的かつ無償で行うボランティアがプロボノだと理解しておきましょう。
本業の仕事を通じて培ったスキルや知識を活用し、社会貢献をしたい人は、応援したいNPOに連絡し、プロボノとして関わることができるか問い合わせてみてください。
仕事を通じて社会貢献する方法を見つけた成功例
本業の仕事を通じて社会貢献する方法を見つけた具体例として、Webマーケティングの会社に勤める山崎たつおさん(@tatsuoyamachan )を紹介します。
山崎さんは僕の知人であり、原貫太のオンラインサロンSynergyにも所属しています。
彼の本業はWebライターですが、オンラインサロンの中では、特にNPO関係者のWebライティングをサポートするプロボノとしても活躍しています。
最近はクラウドファンディングが主流になってきたこともあり、インターネットを活用した資金調達に取り組むNPOが多いです。
山崎さんは本業の仕事を通じて培ったWebライターのスキルを活かし、NPOのプロボノとして社会貢献に関わっているのです。
Webライターの仕事を活かして社会貢献するのは、一つの方法例に過ぎません。Webライティング以外にも、NPO側が必要とするスキルや専門知識を持っている人なら、ボランティアとしてNPOをサポートすることができます。
プロボノとして社会貢献するためには、NPOや社会問題解決に取り組む人とマッチングする必要があります。社会貢献に関心を持っている人が多く集まるコミュニティに積極的に飛び込んでみてください。
原貫太のオンラインサロンSynergyも、一つの選択肢として活用して頂けたら嬉しいです。
さいごに
仕事を通じて社会貢献する具体的な方法を解説してきました。
仕事とは全く関係なく、休日に地元でボランティア活動をやったり、NPOに寄付したりすることも立派な社会貢献の一つです。
でも、本業の仕事を通じて社会貢献する道を見つけられたら、自分の専門性を発揮できるだけではなく、仕事にも良い影響が表れるはずです。
仕事と社会貢献が互いに相乗効果を持てるよう、自分なりの関わり方を見つけてみてください。
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