原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

開発コンサルタントとは?年収や必要なスキル、どんな仕事かを解説します

「開発コンサルタントとはどんな仕事だろう?年収や必要なスキルなど、開発コンサルタントという仕事について詳しく知りたい。」

 

こんな疑問にお答えします。

 

フリーランス国際協力師の原貫太です。フリーランスとして国際協力活動に関わりながら、ブログやYouTubeチャンネルで国際協力の情報を発信しています。

開発コンサルタントとは

南スーダン難民支援に関わっていた時の原貫太

 

国際協力を仕事にする一つの選択肢として、「開発コンサルタント」という仕事があります。僕の周りにも、開発コンサルタントとして途上国の開発事業に関わる人がたくさんいます。

 

開発コンサルタントという仕事の全貌を紹介します。

 

 

この記事はアフリカ進出コンサルタントの有吉徹さんに監修していただきました。

 

開発コンサルタントとはどんな仕事?

開発コンサルタントとは、政府やJICA(国際協力機構)、日本企業などから依頼を受け、開発援助や貧困対策、インフラ整備、教育、保険・医療などの分野で仕事をする職業を指します。

 

開発コンサルタントは、JICAなどの政府機関から業務を請負った企業から依頼を受け、発展途上国でその企業と一緒に仕事をしている方が多いです。

 

開発コンサルタントの仕事例を一つ紹介すると、JICAが年に2回公募する「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に対して、応募を希望する企業と一緒にビジネスモデルの企画資料を作成、申請手続きを行います。

 

JICAに採択された場合は、調査内容や調査方法をJICA職員と打ち合わせした上で、企業の方々と一緒に現地で調査活動を行い、報告書類にまとめ、経費清算の処理まで担当しています。

 

開発コンサルタントになるために必要なスキルは?

開発コンサルタント

 

開発コンサルタントの方々の経歴を聞くと、青年海外協力隊の経験者が多いです。

 

発展途上国に行き、現地のパートナーと一緒にプロジェクトを企画し、現場で足を動しながら、日々発生する想定外の問題や課題を解決することは、経験がないと難しいです。

 

また、開発コンサルタント企業の求人募集を見ても、経験者、中途採用の案件がメインです。一般的な海外留学経験や短期のボランティア経験だけでは、なかなか採用されないのが現状ですね。

 

まずは海外での国際支援や開発業務の実務経験を積むために、青年海外協力隊の道を検討されることをお勧めします。

 

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開発コンサルタントは新卒でもなれる?

開発コンサルタント企業は、1000名の社員が在籍する大企業から10名前後の小規模コンサルタントまで幅広くあります。

 

一般的に新卒募集は少なく、狭き門です。特に大多数を占める中小規模の開発コンサルタント企業は即戦力が欲しいため、経験者が優遇される傾向があります。

 

開発コンサルタントの仕事内容から考えても、仕事を依頼する企業やJICA職員より優れた専門性や経験、スキルをもっていなければ仕事ができない厳しい世界です。

 

新卒で開発コンサルタント企業に就職したい場合、在学中に新興国でのボランティア活動をしたり、NPO・NGO に参加して活動経験を積むことで、入社面接の際に評価されることがあるかもしれません。

 

在学中の時間をどう過ごすかが重要で、学生時代の経験が開発コンサルタントの仕事にどう結びつくかを考えながら行動することで、新卒での就職の可能性も見えてくると思います。

 

また、時代によって求められる専門性や分野が変わるため、日本政府やJICAがどんな分野に注力しているか、今後どの分野を拡大する傾向があるかなど、情報収集することも大切です。

 

新規分野の知識や経験を学生時代に身につけておけば、既存社員の不足した人材を新卒で補うこともあるかもしれません。

 

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開発コンサルタントの年収は?

開発コンサルタント

 

経験年数やポジション、就職する企業にもよりますが、開発コンサルタントの年収は300万~1000万円と言われています。

 

大学院新卒の場合、一般的な開発コンサルタント企業の初任給は23万円~25万円程度です。 

 

基本的には開発コンサルタントもサラリーマンのため、給料は日本の企業と同じくらいか、それよりも少し低いくらいをイメージしてください。

 

ただし、海外出張などで手当が支給されることが多いため、海外出張があれば合計の年収はさらに高くなります。

 

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開発コンサルタントになるには英語力が必要?

開発コンサルタントの仕事の現場は、日本以外の国を対象にしています。海外の現場に行き、現地の人と一緒に調査活動などをすることになりますので、当然英語などの外国語力が必要です。

 

日々のミーティングや現状の報告、情報の共有などでは英会話力が求められ、法律や規制、書類を確認するための英語読解力、文書作成力や、会議の議事録を作成する、ライティング力など、基礎的な外国語のスキルが必要となります。

 

特に若いスタッフに任される仕事として、ミーティングの議事録を取るといった仕事が多々ありますので、事前に慣れておくと現場で急に依頼されてもすぐに対応できるので、良いかと思います。

 

もし学生時代に時間があるようであれば、 TOEICやTOEFLのスコアをあげるだけではなく、上記のスキルも総合的に身につけておくことをお勧めします。

 

英語以外の言語、例えばフランス語やスペイン語、ポルトガル語などのスキルがあれば、英語の環境よりもグッと競争率が下がりますので、チャンスが広がります。

 

ただし、フランス語が堪能な知り合いの開発コンサルタント社員から聞いた話では、フランス語圏である西アフリカの案件ばかり集中し、活躍する地域が偏ってしまうようです。

 

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開発コンサルタントのやりがいは?

開発コンサルタント

 

開発コンサルタントの方に仕事のやりがいについて聞くと、発展途上国の人たちの役に立つ仕事をしている、世界に貢献する仕事ができることにやりがいを感じています。

 

日本のオフィスでデスクに座り、遅くまで仕事をする環境とは違い、日本から遠く離れた外国で、現地の人たちと一緒に仕事をするのは大変な仕事です。

 

外国の方たちと日々一緒に仕事をするためにはコミュニケーションが大切であり、想定していたことが全く進まなかったり、想定外の問題が頻発することが日常です。

 

それをストレスと感じるか、面白くやりがいがある仕事と感じるかが、開発コンサルタントに向いているかどうかの違いだと思います。

 

年収や企業のブランドに価値を見出さずに、現地での仕事や活動に価値を感じる方、やりがいを感じる方が開発コンサルタントに向いていると思います。

 

開発コンサルタントを目指すなら、着実に活動実績を積み上げよう

新卒を募集している開発コンサルタント企業は少なく、経験者が優遇される業界のため、青年海外協力などで実務経験を積むことが開発コンサルタントになるための最短の道です。

 

しかし、学生時代に国際援助の団体に入って経験を積み、英語などのスキルを向上させることができれば、新卒でも開発コンサルタントとして就職できる可能性はあります。

 

 

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