原貫太オフィシャルブログ

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国際協力師とは?本の情報が少し古いので2019年最新情報で解説します

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「国際協力師」という言葉を聞いたことはありますか?


僕は書籍『国際協力師たちの部屋』であたりまえのように使っている言葉ですが、国際協力の業界でもそこまで浸透していない印象を持っています。

 

2005年から誕生した「国際協力師」という言葉。その生みの親である山本敏晴さんのブログ「国際協力師とは 2,363字」が書かれたのは、何と2007年。今から12年も前です。

 

同じく山本さんが書いた『国際協力師になるために』も2007年出版ということもあり、残念ながら載っている情報が少し古い。

 

ということで、2019年からフリーランス国際協力師として活動する原貫太(@kantahara)が最新情報を加えながら、国際協力師について詳しく解説します。

 

 

 

 

国際協力師とは?

国際協力師

 

国際協力師とは
NPO法人・宇宙船地球号が
2005年ごろから提唱しだした
新しい職業人の概念である。

生活するのに十分な給料をもらい
プロとして国際協力を持続的に行っている人々を指す。

「山本敏晴のブログ」より引用)

 

NPO法人宇宙船地球号は「本当に意味のある国際協力」を啓発するため山本敏晴さんが2005年に創設した団体。

 

ただ、山本さんが病気になってしまったことから、2013年5月末には団体としての活動はほぼ停止されているようです。

(参照:山本敏晴およびNPO法人宇宙船地球号の沿革と略歴、著書の紹介20130608まで_8084字

 

 

国際協力や海外支援は、どこか「慈善活動として行うもの」といった固定概念が未だ根強く残っています。

 

最近ではNPO法などのおかげで、民間の国際協力NGOのプレゼンスも高まってきましたが、「国際協力=慈善活動=ボランティア=無給・薄給」という雰囲気がある中で、「国際協力師」という仕事人の概念が誕生したことには大きな意味があります

 

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国際協力師って具体的にどんな仕事を指す?

国際協力師

 

国際協力師に相当する人々としては、以下の五つを指す。

 国際公務員(国連職員、世界銀行職員、等)
 政府機関職員(JICA職員、JBIC職員、JETRO職員、等)
 政府機関専門家(JICA専門家(技術協力専門家)、等)
 有給NGOスタッフ(国際大型NGO有給職員、等)
 開発コンサルタント会社職員「山本敏晴のブログ」より引用)

 

「青年海外協力隊は国際協力師に含まれる?」という疑問を持った人がいるかもしれません。

 

「海外ボランティアを仕事にしたいあなたが青年海外協力隊を目指すべき3つの理由」で書いたように、青年海外協力隊は、無給で行う一般的なボランティアとは違います。2年間派遣されている間に「再就職準備金」という名の"給与"が毎月約6万円もらえる上に、現地での住居や渡航費も負担されます。 

 

その一方で、

 

  • 2年間という派遣期間が決まっていること→持続的とは呼べない
  • 「生活するのに十分な給料」ではないこと→あくまで"再就職準備金"

 

また、「国際協力を仕事にしたい大学生が在学中に体験すべき2つのこと」で書いたように「数字で結果を出す」という点が求められないことから、青年海外協力隊はプロフェッショナルではないため、国際協力師には含まれていません。

 

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国際協力師になるために必要な資格は?

国際協力師

 

一般に、国際協力師という職業に就くためには、
以下の三つの資格が必要である。

1.英語力(TOEFL 600点以上(CBT 210点以上), TOEIC 860点以上)
2.大学院修士(なんらかの開発分野での専門性の証明)
3.二年間の海外勤務経験(青年海外協力隊、UNV、NGO等)

もちろん、団体によって就職条件は様々であり、異なるが、
上記の三つがあったほうが、就職できる確立は、一般に高い。「山本敏晴のブログ」より引用)

 

英語力に関して、今はTOEFL pbtではなくTOEFL ibtのスコアが求められます。pbtは"paper-based test"の略称、ibtは"internet-based test"の略称です。

 

日本では現在、TOEFL ibtしか受験することはできません。

 

pbtは677点満点、ibtは120点満点なので、山本さんが言っている「TOEFL 600点以上」は「TOEFL ibt 100点以上」と解釈して問題ありません。

 

 

この3つ以外にも、

 

4.他の国連公用語(仏、西、露、中、アラビア語)
5.大学院時代の国際機関または政府機関でのインターン経験
6.大学時代のNGOまたは企業でのインターン経験

 

があることが望ましいとされています。以下の記事もあわせて参考にしてください。

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原貫太は国際協力師なのか…?(2018年1月現在)

国際協力師

 

山本さんが提唱する国際協力師の中には「有給NGOスタッフ」が入っています。

 

僕は2017年5月に国際協力NGOコンフロントワールドを起業し、スタッフとして働いています。が、給料は一円ももらっていません。

 

国際協力師とは

(中略)

生活するのに十分な給料をもらい
プロとして国際協力を持続的に行っている人々を指す。

 

生活するのに十分な給料…。

 

十分な給料…。

 

給料…。

 

 

!!!

 

 

僕、一円ももらっていません。ということは僕は国際協力師ではないのか…!?

 

…が、それでも僕は本の売上や講演の謝礼、ブログや有料マガジンから収入を得ています。今の段階では”生活するのに十分”と言える金額ではありませんが、それなりの「お金」を得ながら、幅広く「国際協力」に携わっています。

 

山本さんの記事が書かれたのは2007年。あれから10年以上が経ち、当時と比べても収入を得る方法は多様化し、働き方も変わってきました。

 

先日ベナンで起業している内藤さんから「原さんはニュータイプの国際協力師ですよね」って言われ、自分でも「たしかに~」と納得した節があります(笑)

 

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2019年からフリーランス国際協力師になりました(2019年3月追記)

国際協力師

 

大学卒業後にうつ病を患ったことから、2018年末に僕は国際協力NGOコンフロントワールドを退職しました。

 

そして、2019年からは「フリーランス国際協力師」という肩書きを名乗り、日本とアフリカを往復しながら仕事をしています。

 

先ほど解説したように、従来の「国際協力師」とは、国際機関や政府機関などに勤めながら国際協力を実践する人々のことを指します。

 

それに対し、僕はどの組織に属することもなく、フリーランスとして”国際協力”を続けています。この記事を更新している2019年3月現在は東アフリカのウガンダ共和国に滞在中です。

 

「フリーランス」と「国際協力師」は、言ってしまえば相対立する概念です。でも、僕は「フリーランス国際協力師」として活動しています。

 

例えば現地人パートナーと草の根支援や調査を行ったり、ブログやYouTubeを活用して現地から情報発信を行ったり、日本では国際協力に興味ある学生対象に講演をしたりしています。

 

「自由に働きながら世界を変える」というコンセプトを掲げ、国際協力をテーマに様々な働き方を実践するのがフリーランス国際協力師です。

 

 

 

時代が進み、働き方や収入を得る方法も多様化する中、新しい「国際協力師」の形を提言していきたい。そう思っています。

 

 

まとめ

  • 国際協力師とは、生活するのに十分な給料をもらいながら、プロとして国際協力を持続的に行っている人々のこと。山本敏晴さんらが2005年に提唱し始めた。
  • 国際協力師には「国際公務員」「政府機関職員」「政府機関専門家」「有給NGOスタッフ」「開発コンサルタント会社職員」があたる。
  • 国際協力師になるには、一般的には「英語力」「大学院修士」「二年間の海外勤務経験」が必要。TOEFLは当時と今では「pbt→ibt」に変わっている。
  • 原貫太はニュータイプの国際協力師。2019年からはフリーランス国際協力師として活動している。
  • 時代が進み働き方が多様化する中、「国際協力師」の形も少しずつ変わっていく。というか、原が変えていく。

 

なお、多少情報は古くても山本敏晴さんの本はおすすめします。中でも『国際協力をやってみませんか?』は2012年出版と、比較的情報が新しいです。

 

 

 

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