原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

NGO活動に参加するには?できること7つを元NGO職員が紹介します

「NGO活動に参加してみたい。私にできることは何だろう?」

「寄付以外の方法でNGOを応援するには、どんな方法があるのだろう?」

 

こんな疑問にお答えします。

 

フリーランス国際協力師の原貫太です。NGOスタッフとして約3年、国際協力活動に関わっていました。

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ウガンダの子どもたちと原貫太。2019年からはフリーランスとして働いている

 

今回の記事ではボランティアや寄付などを通じて、一般の方がNGO活動に参加する方法を紹介します。

 

「NGOの人間としては、こんな風に関わってくれたら嬉しい」と、元NGO職員の視点からできることを解説します。ぜひ参考にしてください。

 

 

NGO活動に参加するには?できることを紹介

NGO活動に参加するには、例えばこのような方法があります。

 

  • NGOでインターンやプロボノをする
  • NGOのイベントに参加する
  • NGOの活動をSNSで広める
  • NGOの作る商品を購入する
  • NGOの回収事業に参加する
  • NGOの継続寄付会員になる
  • NGOのスタディツアーに参加する

 

NGOでインターンやプロボノをする

NGO できること

原貫太は京都のNGOテラ・ルネッサンスでインターンをしていた(修了式の様子)

 

NGOでインターンやプロボノをやってみましょう。基本的には無給ですが、「自分の時間を寄付する」という考え方を持ってみてください。

 

NGOは少ない資金をやりくりしながら活動している団体がほとんどのため、正職員をたくさん雇用し、人件費に多くのお金をかけることは難しいです。

 

そのためNGOは、インターンやボランティアによって活動が支えられています。かつて僕が活動していた国際協力NGOテラ・ルネッサンスにも、常時10名以上のインターン生がいました。

 

インターンをすることでNGOの活動をサポートできるだけではなく、NGOの内部事情にも詳しくなることができます。

 

将来的にNGOで働くことに関心がある人は、気になるNGOがあればインターンを募集していないかどうか、ホームページをチェックしてみましょう

 

★関連記事★

NGOでインターンするなら、どう団体を選ぶべき?4つの判断基準を紹介します - 原貫太の国際協力ブログ

 

社会人の場合は、「プロボノ」としてNGO活動に参加することができます。

 

プロボノとは、プロのスキルを活かしたボランティアです。NGOが求めるスキルや専門性を持っていれば、プロボノとしてNGOの仕事をサポートすることができます。

 

例えば設立されて間もないNGOなら、経理をサポートしてくれるボランティアを探しているかもしれません。

 

例えば寄付会員を増やしたいと考えているNGOなら、マーケティング分析に長けているボランティアを探しているかもしれません。

 

本業で経理やマーケティングのスキル・経験がある人は、このようなNGOをプロボノとして支援できるでしょう。

 

もちろん経理やマーケティング以外の分野でプロボノを募集している団体もあります。気になるNGOがあればプロボノを募集していないかどうか、問い合わせをしてみましょう。

 

NGOのイベントに参加する

NGO できること

写真は原貫太の講演会の様子

 

NGOは定期的にイベントや活動報告会を開催しています。NGOのホームページやSNSで情報を手に入れ、気になるイベントがあればぜひ参加してみてください。

 

コロナ禍においては、オンラインイベントを開催するNGOも増えています。

 

NGOが主催するイベントに参加すれば、そのNGOが取り組む社会課題や活動内容に詳しくなることができます。

 

イベントでNGO職員の方と顔見知りになれば、インターンやプロボノとして採用してもらえる可能性もあります。

 

NGOのイベントには参加費が1000円~2000円程度かかるものもありますが、支払ったお金はNGOの活動費になります。

 

間接的にNGO活動を応援することにもなりますので、気になるイベントがあればお金を惜しまず、ぜひ参加してみてください。

 

また、イベントに参加するのではなく、運営側としてNGOのイベントに関わることも可能です。

 

NGOの中には、イベント開催時に運営を手伝ってくれるボランティアを募集していることもありますので、気になる団体のホームページをチェックしてみましょう。

 

NGOの活動をSNSで広める

NGO できること

 

応援したいNGOがあれば、自分のSNSでその団体の活動を紹介しましょう。

 

NGOは自分たちが取り組んでいる国際協力活動を、一人でも多くの人に知ってもらいたいと考えています。

 

NGOが活動に対する周知を広げるのは、寄付を集めるためだけではありません。より多くの人たちに問題を知ってもらい、社会問題に対する関心を広げていく「啓発」のためでもあります。

 

NGOのイベントに参加したり、NGOに寄付したりしたら、その様子をTwitterやInstagramでシェアしてみましょう。

 

「こんなNGOがあります」と、ただ団体紹介をして終わりにするのではなく、

 

「なぜ自分はそのNGOを応援しているのか?」

「この投稿を見てくれる人に、何を伝えたいのか?」

 

このあたりをハッキリ書くようにすると、見てくれた人からリアクションを得やすくなります。

 

NGOの作る商品を購入する

NGO できること

写真は原貫太が購入したフェアトレード・チョコレート

 

NGOの中には、発展途上国の貧困層の人たちが作った商品を日本で販売し、その売り上げを現地の人たちの収入に充てている団体もあります。

 

例えばコーヒーやチョコレート、さらには民芸品など、いわゆるフェアトレード商品を購入することも、NGOを応援することに繋がります。

 

また、自らがフェアトレード商品を購入するだけではなく、フェアトレードの輪を広げていくこともできることの一つです。

 

フェアトレードに興味のある人は、こちらの記事も読んでみてください➡フェアトレード、私たちにできることは何?職場や学校でできること5つ紹介 - 原貫太の国際協力ブログ

 

NGOの回収事業に参加する

NGO できること

 

要らなくなった古本や古着をNGOの回収事業(リサイクル事業)に回しましょう。

 

NGOの中には、一般の人たちから古本や古着を回収し、リサイクル業者に買い取ってもらうことで換金し、そのお金を支援活動に充てている団体があります。

 

近年は古本や古着だけではなく、使わなくなったスマートフォンやパソコンを回収しているNGOもありますね。

 

古本や古着を回収し、それらを直接途上国に持っていくNGOもありますが、NGOの回収事業は、リサイクル業者で換金したお金を支援活動に使うのが基本的な仕組みです。

 

というのも、アフリカをはじめとした発展途上国では、古本や古着が先進国から大量に流入し、現地のビジネスが成長しない問題が起きてしまっているからです。

 

古本や古着をモノとして途上国に寄付するのではなく、一度現金に換金して、そのお金を活動に使う仕組みであるということを頭に入れておいてください。

 

NGOの継続寄付会員になる

NGO できること

 

NGOの継続寄付会員になることも、NGO活動に参加する一つの方法です。いわゆる「マンスリーサポーター」と呼ばれるものですね。

 

ほとんどのNGOは、継続的な活動資金を集めるための方法としてマンスリーサポーター制度を用意しています。多くの団体が一口1000円から募集しています。

 

NGOのマンスリーサポーターになると、機関誌や年次報告書を通じて継続的な活動報告を受けることができたり、イベントや活動報告会に招待されたりします。

 

中にはマンスリーサポーター限定のイベントを用意しているNGOもあるため、NGOのスタッフや他のマンスリーサポーターと繋がることで、NGOの活動に参加している実感を得やすいはずです。

 

近年はクラウドファンディングが普及したことで、NGOに単発で寄付をできる機会も増えてきました。

 

もちろん一回きりの寄付にも意義はありますが、「NGOの活動に参加する」という感覚を持ちたい方は、一年程度は継続して寄付してみることをおすすめします。

 

信頼できる寄付先の見極め方は、こちらの記事を参考にしてみてください➡怪しいNPO法人を見分ける5つのポイント【知らないとダマされます】 - 原貫太の国際協力ブログ

 

NGOのスタディツアーに参加する

NGO できること

写真は原貫太が企画するウガンダのスタディツアー

 

NGOが主催するスタディツアーに参加して、途上国の事業地を訪問してみるのもできることの一つです。

 

NGOの中には、一般の方に事業地を訪問してもらい、NGOの活動や現地の問題に詳しくなってもらうためのスタディツアーを主催している団体もあります。

 

そういったスタディツアーは参加者の安全や健康管理が最優先されるため、危険な地域に足を運ぶことはまずないため、安心してください。

 

NGOではなく旅行会社がスタディツアーをうんしている場合もありますが、できれば応援したいNGOの企画するツアーに参加することをおすすめします。

 

その理由は、ツアーの参加費がNGOの活動資金になったり、さらにはツアー終了後にもそのNGOに継続的に寄付をしてみようと思えるからです。

 

興味のあるNGOがあれば、その団体がスタディツアーを企画していないか調べてみてください。

 

NGO職員とオンラインで繋がろう

NGOの活動に興味はあるけど、具体的にどんな人が働いているのか、どんな仕事があるのか分からない。

 

ブログやYouTubeでNGOに関する情報発信をしていると、そんな悩みを持つ方が多いことを実感します。

 

実際に僕自身も、学生時代からずっとNGOに興味は持っていたものの、インターン生になってNGOの内部に入るまでは、詳細な活動や具体的な仕事内容を知ることはできませんでした。

 

とはいえ、NGOの活動に参加する機会は東京や大阪など、都市圏に集中しています。特に地方在住の方だと、NGO活動に参加したくても、物理的に厳しい方が多いはずです。

 

NGO活動に参加する機会がないという方は、国際協力やNGOに特化したオンラインイベントやオンラインコミュニティに参加することをおすすめします。

 

例えば原貫太が運営するオンラインサロンSynergyには、NGO職員として働く方や現役の青年海外協力隊など、国際協力活動に関わる方が多数所属しています。

 

他にも、将来的にNGOで働いてみたい学生や、NGO活動を応援したい主婦・会社員の方まで、総勢80名以上の方が参加しています。

 

NGOについてもっと深く勉強してみたい方は、ぜひ検討してみてください。

 

フリーランス国際協力師原貫太のオンラインサロンSynergy

 

さいごに

NGOに興味ある方ができることを紹介しました。

 

NGOの正規職員にならなくても、ボランティアや寄付を通じてNGOの活動を支えることは可能です。

 

また、NGOが主催するイベントや活動報告会に参加してみると、NGO業界との心理的な距離感も近づくかと思います。

 

NGOの正職員になることにも興味のある方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください➡NGOに就職するには?元NGO職員が必要なスキルや具体的なフローを解説します - 原貫太の国際協力ブログ

 

【国際協力やNGO活動に携わる方法、一緒に考えてみませんか?】

「国際協力に興味があるけど、どのように携わればいいかわからない…」

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こんな悩みを解決するため、国際協力やNGOに特化したオンラインコミュニティを運営しています。

 

自宅にいながらスマホ一台で参加できますので、少しでも興味ある方は公式ホームページをご覧ください。

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