フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。日本とアフリカを往復しながら、国際協力の仕事をしています。
電力供給の安定していないアフリカでは、停電が頻繁に起きます。 少し高めのホテルに泊まれば自家発電機を備えてありますが、ほとんどの場合停電した時は蝋燭で生活することになります。
この記事ではアフリカの停電事情を解説しつつ、これからアフリカを旅行する人が活用すべき2つのアイテムも紹介します。
アフリカの停電事情 都市部に滞在する人も要注意
日本で生活していると停電なんか滅多に起こりません。
大規模な停電が起きたのは、最近であれば北海道地震の時でしょうか。いずれにせよ、日本では電気のある生活があたりまえになっています。
でも、アフリカでは日常的に停電が起きています。停電しても、誰一人ビックリしていませんね。
僕は大学生の時、約4カ月ウガンダ共和国に滞在していました。その時も、ほとんど毎日停電していましたね。基本的に、停電は予告なく突然訪れます。
都市部でも停電はある
アフリカを旅行で訪れる人のほとんどが、その国の首都に滞在すると思います。
国や地域にもよりますが、基本的に首都は電気供給が安定しており、停電することはそれほど多くありません。
しかし、安いホテルや中心部からちょっと離れた郊外に滞在すると、停電が起きる可能性は十分あります。また、悪天候の時なんかも停電する日はありますね。
中には「雨が降っているから」という理由で電気が停まることも。意味わからん。
※2018年12月17日追記…この記事を公開したら、ウガンダ在住の日本人から「アフリカでは電線が倒れていることがあり、雨が降るとショートする危険性があるから事前に止めるための措置。」とコメントをもらいました。なるほど!!!
よほどの高級ホテルに宿泊しない限り、アフリカ滞在中に停電に遭遇する可能性はゼロではないでしょう。
田舎に行けばそもそも電気が通っていない場所も多い
都市部から離れた田舎に足を運ぶと、そもそも電気のインフラすら整っていない地域がまだまだたくさんあります。
だから、みんな寝るのはとても早いけど、朝は太陽が昇ると動き出します。
また、首都以外の街は、電気供給が不安定な地域も多いです。僕が4カ月滞在したグルは「ウガンダ北部では最大の街」と呼ばれていますが、そういった比較的大きな街であっても、停電は日常的に起きていました。
停電時に自家発電するホテルもある
アフリカでは停電が日常的なので、多くのホテルやレストランでは「ジェネレーター」と呼ばれる自家発電機を持っています。停電が起きると、ガソリン(だよね?笑)を使って発電機を回し始め、その場所だけは電気が復活します。
街全体は真っ暗闇なのに、とあるホテルだけめちゃくちゃ明るい…という状況もしばしば。そんな時に、ホテルの一階でサッカー中継なんかがテレビでやっていると、みんな集まって来て観戦します(笑)
ただ、ジェネレーターが壊れていたり、回すための燃料がなかったりする時は、電気が戻ってくるまではずっと停電したままですね。
★関連記事★
アフリカで停電した時に役立つ2つのアイテム
夜に停電すると真っ暗闇になってしまうので、読書も作業もできません。あと、単純にちょっと怖いです。
また、昼間の停電も大変です。スマホの充電が切れたら何もできなくなって暇になるし、連絡も取れなくなります。
現地でロウソクを購入し、それで灯りを得る…という方法が王道ではありますが、それでも停電が心配な人は、この2つのアイテムをアフリカに持っていきましょう。
モバイルバッテリー
スマホが普及してから、モバイルバッテリーは海外旅行の必須アイテムになりましたね。僕は必ずアフリカに持っていきます。
電気があるうちにモバイルバッテリーを充電しておけば、停電した時もスマホを充電することが可能ですす。
また、バックパック旅行をする人は、移動の時間もかなり長いと思います。僕はアフリカを陸路で旅したこともありますが、9時間連続でバスに乗っていた時もありましたね。
移動中にスマホの電池が切れてしまうと、旅先の情報を確認することができなくなります。そんな場合も考慮して、最低でもモバイルバッテリーは一つ持っていきましょう。
僕はAnker Power Core 10000mAhを使っています。電気があるうちに最大まで充電しておけば、iPhoneXSなら2.6回充電することが可能です。
なお、飛行機に搭乗する時、基本的にモバイルバッテリーは「預け荷物」ではなく「機内持ち込み」になるのでご注意ください。
また、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量や数には規定があり、基本的には
- 約27027mAhまでのモバイルバッテリーは何個でも持ち込み可
- 約43243mAhまでのモバイルバッテリーは2個まで持ち込み可
- それ以上は持ち込み不可
といったルールを敷いている航空会社が多いです。心配な人は、出発前に搭乗する航空会社に問い合わせしておきましょう。
ソーラーランタン
持ち運びできるランタンを一つ持っていると、アフリカで停電した時も活用できます。ソーラーランタンであれば日中に太陽光で充電できるので、環境にもお財布にもグッドです。
高機能な物になると、モバイルバッテリーとしても活用することができます。これなら緊急時はスマートフォンなどのUSB機器を充電できるので、日本では防災グッズとしても活かせますね。
まとめ
国や地域にもよりますが、アフリカでは停電が日常茶飯事で起きています。田舎のみならず、都市部でも停電はよく起こります。
まぁ日本人からすると電気のない生活は”非日常”なので停電も楽しんでしまえばいいと思いますが、それでも
- 作業したい
- 夜はゆっくり読書したい
- スマホだけは使いたい
といった人は、モバイルバッテリーやソーラーランタンを活用しましょう。
こちらの記事もあわせてお読みください