原貫太の国際協力ブログ

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【アフリカ旅行者向け】6つのマラリア対策【薬は現地購入】

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。東アフリカのウガンダ共和国に滞在しています。

 

発症すると死に至ることもあるマラリア。毎年40万人以上がマラリアで亡くなると言われています。


この記事ではアフリカを旅行する人向けに、最低限やるべきマラリア対策を6つお伝えします。特に農村部を訪問したり、現地人の家にホームステイする予定のある方は、アフリカへ出発する前に必ずご一読ください。

 

 

マラリアで年間40万人も亡くなっている

アフリカ マラリア 対策


マラリアはマラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染する病気です。世界中の熱帯・亜熱帯地域で広く流行しており、1年間に約2億2,000万人が感染、推計43万5,000人がマラリアによって亡くなっています

 

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「厚生労働省検疫所のホームページ」より引用

 

上の画像はマラリアの流行地域を表したものになります。これを見るとアフリカだけではなく、中南米やアジアにも存在することが分かりますね。

 

狂犬病や破傷風といった感染症と違って、マラリアには予防接種が存在しません*。そのため医療環境が発達していない国や地域では、毎年多くの人たちがマラリアによって亡くなっています。

 

*2019年4月からマラリアワクチンの接種が開始されましたが、現段階ではアフリカの一部の国でしか実施されていません。

 

アフリカ旅行者向けのマラリア対策を6つ紹介

アフリカ マラリア 対策

 

夜間の外出時は虫よけスプレーをしっかり行う

マラリアを媒介する「ハマダラカ」は夜行性です。夕方から明け方にかけて活動します。

 

そのため夕飯を外に食べに行く時など、夕方以降は虫よけ対策をしっかり行ってください。首筋やズボンからはみ出しやすい足首が蚊に刺されやすいです。こういった箇所は念入りにスプレーしておきましょう。

 

長袖長ズボンを着用する

特に夜間外出する時は、蚊に刺されないように長袖長ズボンを着用しましょう。また足も刺されやすいため、サンダルではなく靴で出かけることを推奨します。

 

アフリカ旅行中の服装はこちらの記事で詳しくまとめています。あわせてご覧ください。

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就寝時は蚊帳をする

マラリアのリスクがある地域のホテルなら、基本的にどこでも蚊帳がセットされているはずです。就寝時は必ず蚊帳をして寝ましょう。

 

アフリカでインターンをしていた友人が「蚊帳が嫌いで使ってなかったらマラリアに感染した」と話していました。面倒くさくても、寝る前にしっかりと蚊帳をセットしてください。

 

安宿に泊まると、ベッドによっては蚊帳に穴が開いていることがあります。蚊帳の状態が問題ないかチェックし、蚊が通り抜けられそうな穴を見つけたらホテルのスタッフに相談してください。

 

また、就寝時には蚊取り線香や蚊がいなくなるスプレーなども活用するようにしてください。

 

靴下を履いて寝る

細かいですが、靴下を履いて寝るようにしてください。たとえ蚊帳をしていても、寝ている時に蚊帳にずっと体が触れた状態では蚊帳越しに刺されてしまいます。

 

特に足は蚊帳に接触しやすいので、寝る時も靴下を履いておきましょう。

 

感染リスクの高い地域では夜間は蚊帳の中で過ごす

僕が生活している東アフリカのウガンダ共和国では首都カンパラは高地にあるためマラリアのリスクは比較的低いと言われていますが、農村部ではマラリアに感染するリスクが高いです。

 

また、農村部では十分な医療環境も整っていないため、マラリアを発症すると対応が大変になります。そういった感染リスクの高い地域、また医療環境が発達していない地域では、夜はできる限り蚊帳の中で過ごすようにしましょう

 

 

感染リスクの高い地域ではアルコールは控える

お酒を飲んでいると蚊が寄りやすくなります。そのためマラリアの感染リスクが高い地域に滞在している間は、できる限りアルコールは控えるようにしてください

 

免疫力を保つ

たとえマラリアに罹ったとしても、免疫力があれば重症化しにくくなります。免疫力を保つためには

 

  • 睡眠
  • 適度な運動
  • 食事

 

が大事です。

 

ただ、アフリカの食事が口に合わず、しっかり食べられない可能性もあります。そういった場合も考慮し、栄養補給するため日本からサプリメントを持っていくことをおすすめします。

 

地域によっては野菜を摂取することが難しいため、特にビタミンB群のサプリメントを推奨します。

 

マラリアの予防薬は飲むべき?

アフリカ マラリア 対策


マラリアには「メフロキン」や「マラロン」といった予防薬が存在します。こういった薬を飲むことでマラリアに罹ることを予防できたり、発症しても重篤化することを防げます。

 

ただ、人によってはマラリアの予防薬を飲むことでめまいや睡眠症状、抑うつ症状などの副作用が出ることがあります。

 

僕はウガンダで一年以上生活していますが、マラリアの予防薬は全く飲んでいません。僕の周りにいるアフリカ在住者やアフリカで働いている日本人の中で、普段からマラリア予防薬を飲んでいる人はほぼいませんね。

 

厚生労働省のホームページでは抗マラリア薬の予防内服が推奨されているため、心配な人は渡航前にトラベルクリニックなどで相談してみましょう。 

 

マラリアの予防薬を購入するなら現地の方が安い

アフリカ マラリア 対策


医者の処方があれば日本でもマラリアの予防薬を購入することはできますが、アフリカをはじめ、現地で購入すれば5分の1から10分の1の値段で購入できると思います。

 

理由は簡単で、それだけマーケットがあるからです。日本でマラリアを発症する人なんて、年間数えるほどしかいませんからね。

 

節約したい人は、現地に到着してからマラリアの予防薬を買うことをおすすめします。

 

ただ、一つだけ注意してほしいことがあります。それは、偽物の薬を買わないようにすることです。

 

地域によっては何の効果も無い偽装薬も出回っているので、しっかりとした薬局に行って買うことをお勧めします。上記のような田舎にある薬局で購入することはおすすめしません(笑)

 

熱が出たらマラリアを疑い、すぐに病院へ行こう

アフリカ マラリア 対策


マラリアの感染リスクのある地域、もしくはそういった地域に足を運んだあと熱が出たら、すぐにマラリアを疑ってください。特に熱帯熱マラリアに感染した場合、発症してから24時間以内に治療を開始しないと重症化し、命にかかわります。

 

熱が出たら病院に行き、血液検査をしてもらいましょう。

 

また、マラリアの発生国ではマラリアの簡易検査キットを購入できます。自分で指に針を刺し、血を採取してマラリアの検査をすることができます。

 

長期滞在する予定のある方は、現地到着後に一つ購入しておいてもいいでしょう。

 

海外旅行傷害保険に入ってからアフリカに行こう

アフリカ マラリア 対策

 

万が一マラリアを発症し病院で治療にかかる場合、当然ですが医療費がかかります。また、田舎でマラリアを発症し首都まで緊急搬送されたりすると、かなりの金額がかかる可能性もあります。

 

これからアフリカに来る場合、出発前に海外旅行傷害保険に加入するようにしてください。渡航先の国や地域にもよりますが、保険費用は一週間なら5,000円~10,000円です。

 

さいごに

アフリカを旅行する人向けにマラリアの対策をまとめました。

 

僕は人一倍マラリアの対策には気を使っていることもあり、これまで一度も感染したことがありません。油断せず、しっかりと予防・対策していれば、感染は防げるはずです。

 

これから感染リスクのある地域に旅行する皆さん、出発前の準備は念入りにやりましょう!

 

【追記】アフリカ旅行の費用を5,000円節約する方法

アフリカ旅行 費用

 

記事を読んでくださり、ありがとうございました。さいごに、アフリカを旅行する時にできる旅費節約の方法をご紹介します。

 

これは僕がアフリカに行く時、毎回やっている方法です。

 

記事の中で、アフリカを旅行する前に海外旅行傷害保険に加入してくださいとお伝えしました。

 

しかし、当然ですが保険費用が加わるためその分旅費は高くなってしまいます。例えば一週間の旅行なら最低でも5,000円くらいはかかりますね。

 

できることなら保険には入らず、少しでも旅費を浮かせたいですよね。もし帰国するまで何も問題が起きなければ、支払った保険代は正直もったいない気もしてしまう…。

 

でも、行き先はアフリカです。マラリアを含めて現地では何が起きるか分かりませんから、安心材料としても何らかの保険は絶対にあった方がいい。

 

ということで、保険費用を節約したい人は海外旅行傷害保険が付帯されるクレジットカードをアフリカに持っていきましょう。中でもおすすめなのがEPOSカードです。

 

\エポスカードのお申し込みはこちら/
EPOSカード

 

⇩こちらの記事もあわせてどうぞ。アフリカ旅行の持ち物リストをまとめました⇩

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