原貫太のブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカの問題、フリーランスの働き方など様々なテーマを解説しています。

アフリカの経済格差はヤバすぎる。富裕層と貧困層の違いを写真で解説

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。僕は今、東アフリカのウガンダ共和国で生活をしています。


アフリカに関わり始めて4年が経ちますが、この大陸が抱える経済格差の恐ろしさには年々気づかされるばかりです。

 

僕が生活するウガンダ共和国の写真を使いながら、アフリカの富裕層と貧困層の経済格差を解説します。

 

 

アフリカの格差は尋常じゃない。富裕層と貧困層の経済格差

早速ですが、僕が生活するウガンダ共和国の写真を使いながら、アフリカの富裕層と貧困層の経済格差を紹介します。

 

まずはこちらの写真をご覧ください。

アフリカ 格差

 

これはウガンダの首都、カンパラにある高級ショッピングモールで撮影した写真です。一階にはVRやPS4で遊べるアミューズメント・スペースもあります。一回のプレイ料金は約100円です

 

他にも、このショッピングモール内には外国人や富裕層向けのカフェも入っており、こんな美味しいチョコレートケーキも食べられます。値段は一つ450円です。

アフリカ 格差

 

その一方で、車で北に10時間くらい移動して田舎に行くと、こんな景色が広がっています。

アフリカ 格差

 

この写真は乾季に撮影したものです。雨がほとんど降らず、この地域では干ばつの影響によって数年に一度食糧危機が起きています。子どもたちの栄養不足も深刻で、5歳の誕生日を迎えられず亡くなる子どもがたくさんいるのです。

 

また、普段から都市部の富裕層はペットボトル詰めされた飲料水を口にしていますが、こういった田舎の貧困層はそんなものを買える余裕もなく、川で汲んできた濁っている水を口にしているのが現状です。

 

彼らのほとんどは、一日100円以下の生活を送っています。

アフリカ 格差

ドロドロに濁った水をろ過せず、そのまま飲む子どもたち


僕はこういった田舎に出張ベースで足を運び、貧困層に対する支援を行っていますが、首都に戻ってくるたび、まるで途上国から先進国に移動してきたかのような感覚に襲われますね

 

この気が遠くなるような経済格差を嘆くだけでは何も変わりませんが、都市の富裕層も田舎の貧困層も両方を目にしている人間だからこそ、そのギャップには戸惑います。

 

ちなみにアフリカにおける「絶対的貧困」に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。貧困問題に興味のある方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

絶対的貧困とは?アフリカの写真11枚と一緒に、そのリアルな実態を解説 - 原貫太のブログ

 

アフリカの経済格差を象徴するようなニュース

先日、こんなニュースが大きな話題になりました。

 

国際非政府組織(NGO)オックスファムは4日までに、アフリカ大陸で上位3人の大富豪が持つ資産が全人口の約半数に当たる貧困層約6億5千万人の資産を合計した額を上回るとの報告書を発表した。
(「アフリカ富豪3人が富独占 6億人の貧困層資産上回る - 産経ニュース」より引用)

 

アフリカにおける経済格差をまさに象徴するニュースです。衝撃ですね。

 

アフリカ大陸には、紛争や貧困で苦しむ地域がいまだ多く存在しますが、その一方でグローバル市場に取り込まれ、近年は世界中の企業が市場獲得に奔走しています。

 

これからの数十年は、とんでもない勢いで経済成長していくことが予想されているのです。そうなると、経済成長の恩恵を受けられる人々とそうでない人々の間の経済格差は、ますます開いていくことになります。

 

アフリカの格差を生み出す「資源の呪い」とは?

アフリカ 格差

ウガンダ首都カンパラの様子。筆者撮影。


「資源の呪い」という言葉を聞いたことはありますか?

 

「なぜアフリカには資源が豊富に眠っているのに、いまだに貧しい地域が多いのだろう?」そんな疑問を持ったことがある人もいるかもしれません。

 

本来であれば、鉱物や石油といった資源が豊富な国は、経済的に発展し、その国の市民は裕福な生活を手に入れているはずです。

 

しかし、現実を見てみると例えばコンゴ民主共和国やシエラレオネ、南スーダンといったアフリカの国々では、

 

  • レアメタル
  • ダイヤモンド
  • 石油

 

これらの資源が豊富にあるにもかかわらず、どの国も紛争に苦しめられ、いまだ国民の大多数が貧しい生活を送っています。

 

こういった国々では汚職が蔓延し、利権に絡んでいる大企業や権力のある政治家には大金が入っていきます。しかし、一方で地元の市民らは資源を巡った紛争に巻き込まれたり、低賃金かつ劣悪な環境で働かされたりしているのです

 

資源が豊富な国における紛争や貧困、格差の現状は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイヤモンド』を観ればわかると思います。僕も観たことありますが、「資源の呪い」の一端を知るうえでとてもいい映画です。おすすめします。

『ブラッドダイヤモンド』をPrime Videoで視聴する

 

 

なお、アフリカの紛争がいつまでもなくならない根本的な原因は、以下の記事で詳しくまとめています。このブログの中で、最も読まれている記事の一つです。

アフリカから紛争(内戦)が無くならない2つの原因を解説します - 原貫太のブログ

 

サハラ砂漠を境にアフリカでは大きな経済格差が存在する

アフリカ 格差

アフリカ大陸北部に位置するサハラ砂漠

 

もう一つ、アフリカにおける格差を概観する上で大切なことがあります。それは、サハラ砂漠より北のアフリカとサハラ砂漠より南のアフリカでは、大きな格差があるということです。

 

こちらの図を見てください。

アフリカ 格差

『Levels and Trends in Child Mortality Report 2019』より

 

こちらはユニセフによる報告書を抜粋したものです。内容は「1990年から2019年における5歳未満乳幼児死亡率」の統計を表したものになります。

 

これを見るだけでも、2018年のNorthern Africa(北アフリカ)の5歳未満乳幼児死亡数が1000人中28人であるのに対して、Sub-Saharan Africa(サハラ砂漠以南アフリカ)の死亡数は78人と3倍にもなります

 

多くの場合、5歳未満乳幼児が亡くなる原因は下痢やマラリアといった予防可能なものですから、サハラ砂漠以北のアフリカとサハラ砂漠以南のアフリカでは、基本的な医療に対するアクセスにも大きな格差が存在するのです。

 

アフリカでは都市内の経済格差もすごい

最初の4枚の写真でも説明したとおり、アフリカの多くの国では都市と田舎の間にトンデモナイ経済格差が存在します。

 

その一方で、一つの都市の中における経済格差も甚大です。

 

例えばウガンダの場合、首都カンパラの高級住宅街に足を運べば、何百万円もするオープンカーを乗り回している現地人もいます。そういった人は、例えば国連機関の現地職員であったり、外資系企業の現地マネージャーだったりします。

 

ちなみにアフリカの某国で働くウガンダ人国連職員に月給を聞いたら、20,000米ドルらしいです。日本円で、約230万円。ウガンダシリング(1円=33シリング)ではありません。新米のローカルスタッフでも、国連職員なら日本円で毎月30万くらいは貰っています。

 

一方、ダウンタウンに足を運ぶと、路上で生活しているストリートチルドレンやホームレスがたくさんいます。彼らはその日を生き延びるために、ペットボトルなどのごみ拾いや物乞いをして生計を立てているのです。

アフリカ 格差

ウガンダ首都カンパラの様子。筆者撮影。

 

そういった日雇い労働は、良くても一日数百円にしかなりません。

 

比較的治安がいいと言われているウガンダも、首都のカンパラは窃盗やスリが多く、被害に遭っている人がたくさんいます。

 

ただ、「明日食べる物があるかわからない」と切羽詰まっている人間が、何百万円もする車を乗りこなしたり、何万円もするブランド品を身に着けている富裕層を目の前にしたら、そりゃあ犯罪の一つや二つ起こす気にもなってしまいますよね。

 

アフリカで長く生活してきて、そういった経済格差の現状を理解するうちに、生きるために犯罪を犯す人間の気持ちが少しだけわかるようになってきました。

 

アフリカの発展の背景には、深刻な格差がある

僕が活動するウガンダの写真を使い、アフリカにおける経済格差を解説しました。

 

アフリカが経済成長を進めるにつれて、豊かな生活を手に入れる人が増えていく一方、その発展の陰には深刻な格差が存在します。特に都市における格差は顕著に拡大しており、富裕層に対する貧困層の不満が溜まれば、犯罪として帰結する可能性もあります。

 

アフリカで問題になっている「絶対的貧困」に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。学術的な定義だけではなく、貧困のリアルな実態がわかる内容です。あわせてご覧ください。

絶対的貧困とは?アフリカの写真11枚と一緒に、そのリアルな実態を解説 - 原貫太のブログ