原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの支援活動から起業論、トラベルハックまで。

貧しい国の子どもたちの生活 1億5000万人の子どもが働く現状

経済的に貧しい「途上国」に足を運ぶと、子どもが路上生活を送っていたり、学校にも通わずに働いている様子を目にします。

 

今、世界では1億5000万人もの子どもが「児童労働」に携わっています。約10人に1人の子どもが、危険な労働に関わっている計算です。

 

子どもは家庭に保護され、学校に通い、教育が受けられる。日本ではあたりまえのものとして考えられていることも、経済的に貧しい国では、必ずしもそうとは限らない現状が広がっています。

 

貧しい国の子どもはどんな生活を送っているのか。一緒に見ていきましょう。

 

 

 

 

子どもが働く「児童労働」とは

貧しい国の子どもたちの生活


経済的に貧しい国々で問題になっている、児童労働。ただ、必ずしも「子どもが働いている=児童労働」 と定義されるわけではありません。

 

児童労働とは、15歳未満の子どもが教育機会を剥奪されながら働くこと、また18歳未満の子どもが携わる危険で有害な労働と定義されています。

 

日本でも、子どもが家庭の仕事を手伝ったり、親の仕事を少しだけ手伝うことはありますよね。でも、みんな学校に通っているし、危険な労働ではありません。そのため、それらの仕事を「児童労働」と呼び、問題視することはほとんどありません。

 

その一方で、貧しい国には、家族が生計を立てるために働き、学校に通えない生活を送る子どももいます。しかも、子どもが携わる仕事の中には、路上での危険な仕事や、後に紹介するセニャンちゃんのよう、船に乗って海に出る仕事もあります。中には、働いている最中に命を落としてしまう子どももいます。

 

こういった、教育機会を奪い、かつ有害で危険な仕事を「児童労働」と呼びます。

 

 

路上で暮らす子どもたちの生活

貧しい国の子どもたちの生活

 

貧しい国の都市に足を運ぶと、路上生活をする子どもたちがいます。「ストリートチルドレン」と呼ばれる子どもたちです。

 

彼らの多くが親元を離れて暮らし、一日100円以下という貧しい生活を送っています。 例えば、日本からわずか数時間のカンボジアやフィリピンにも、たくさんのストリートチルドレンが生活しています。

 

世界には、一億人以上のストリートチルドレンがいると言われています。つまり、日本の人口とほぼ同じ数の子どもたちが、今この瞬間も路上生活を強いられているのです。

 

アジアやアフリカの途上国では、人口は増加傾向にあり、経済成長に伴う急激な都市化が進んでいます。貧富の格差はますます拡大し、路上生活をする子どもの数はさらに増えていくでしょう。

 

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貧しい国に集中する子どもの労働問題

貧しい国の子どもたちの生活


児童労働に携わる子どもの数が最も多いのは、アジア・太平洋地域の約7,770万人です。また、児童労働に携わる5歳から17歳の子どもの割合が最も高いのは、サハラ砂漠より南のアフリカ地域で、約21%と言われています。

 

僕はカンボジアを旅行したとき、観光地で子どもからお土産を売りつけられました。話を聞いてみたところ、ほとんどの子どもが学校には通っていません。「家族の生計を助けるためには、僕が働かなくてはならない。」と、まだ10歳ちょっとの子どもが語るのです。

 

子どもの労働問題は、その多くが貧しい国々に集中しています。

 

 

カンボジアの生活 朝から晩まで働く10歳の少女

貧しい国の子どもたちの生活

途上国の子どもたちの1対1の支援プログラム より転載

 

国際NGOワールド・ビジョンのホームページで、一人の少女が紹介されています。

 

干ばつに苦しむ漁村で、貧しい生活を送るセニャンちゃん。父親をマラリアで亡くしています。病院に行くお金がなかったのです。

 

一家の大黒柱を失い、家族の生計を立てるためには、まだ子どもであるセニャンちゃんも働かなくてはなりません。学校に通ったことは一度もないそうです。

 

セニャンちゃんの実例は、氷山の一角に過ぎません。カンボジアではたくさんの子どもたちが危険な児童労働に携わり、貧しい生活を強いられています。

 

中には、生活がどうしようも立ち行かなくなり、セニャンちゃんのようなまだ幼い少女であっても、売春宿に送られてしまうこともあるのです。

途上国の子どもたちの1対1の支援プログラム

 

 

さいごに

学校にも通えず、危険な労働に携わっている子どもが1億5000万人。路上生活を強いられている子どもだけでも、1億人以上もいます。

 

日本で生活している限り、想像することさえ難しい現状が、貧しい国々には広がっています。私たち一人一人の顔と名前が違うように、貧しい生活を送る子どもたち一人一人にも、それぞれの人生があります。

 

セニャンちゃんのような子どもが、まだまだたくさんいるのです。

 

貧しい国々で起きている出来事に対し、関心を持つことは誰にだってできます。でも、大切なことは、関心を持ち”続ける”ことです。ぜひ、ご自身でも児童労働やストリートチルドレンの問題について、調べてみてください。

途上国の子どもたちの1対1の支援プログラム

 

 

【追記】

国際NGOワールド・ビジョンが実施する「チャイルド・スポンサーシップ」は、手紙や写真のやり取りを通じ、途上国の子どもと直接的に繋がることができる支援プログラムです。国際協力業界でも高く評価を受けており、私の周りにもチャイルド・スポンサーになっている方が何人かいます。

 

「チャイルド・スポンサーシップ」に関心ある方は以下のページをご覧ください。

1日あたり150円の支援で途上国の子供たちに希望を

 

ワールドビジョン(World Vision)…キリスト教精神に基づき、開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO(非政府組織)。世界屈指の規模で、難民支援や子どもの貧困対策といった活動を続けています。