原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

バングラデシュの治安は?旅行者が注意すべき5つの安全対策

バングラデシュの治安について解説します。

 

なお、僕がバングラデシュに渡航したのは2014年9月&2015年3月の2回です。当時所属していたバングラデシュ支援の学生団体は、2015年9月&2016年3月にも渡航しています。

 

その後の2016年7月に起きたダッカ人質テロによって、バングラデシュの治安はどのように変化したのか。現地ではどんなことに注意すればいいのか。

 

これから旅行や出張でバングラデシュを訪れる人の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

外務省が発するバングラデシュの治安情報は?

バングラデシュ 治安

photo by Kanta Hara

 

バングラデシュの治安について調べる時、まず確認するのが外務省の「海外安全ホームページ」でしょう。僕は学生団体のリーダーとして他メンバーを引率する立場にあったので、何度も目を通した記憶があります。

 

記事を書いている2018年1月30日時点で、バングラデシュの治安は以下の通りです。

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「海外安全ホームページ」より引用

 

首都ダッカを含むバングラデシュの全土で「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」が出されています。

 

また、ダッカ人質テロを受けての「テロ特別警戒」も引き続き発令されています。

 

 

原が現地で感じたバングラデシュの治安

バングラデシュ 治安

活動していた際に近寄ってきた人たち(photo by Kanta Hara)

 

僕がバングラデシュを訪問したのは、ダッカ人質テロが起きる前です。その時点でも、特に経済成長が著しい首都ダッカの治安は悪いと言われていました。現地でアテンドしてくれた通訳の方から、「夜は日本人一人では外出しないでくれ」と何度も注意を受けていました。

 

一方で、首都ダッカに(基本一人で)1カ月滞在した時もありますが、その間何かトラブルに巻き込まれた経験はありません。タクシーのドライバーと運賃でもめたくらいはありますが、スリや窃盗などの軽犯罪に巻き込まれた経験がないのはもちろん、そのような現場を目撃したこともありません。

 

バングラデシュで外国人が歩いていると、物珍しさからか、たくさんの人が近寄ってきます。初めての時は「何かされるのでは…?」と恐怖感も感じましたが、ストリートチルドレン(路上で暮らす貧しい子ども)に囲まれた時も、自分の身には何も起きませんでした。

 

 

首都ダッカと田舎の治安には大きな差がある

バングラデシュ 治安

photo by Kanta Hara

 

バングラデシュも他の途上国と同様、田舎に行けば行くほど治安は良くなっていきます。 

 

途上国の首都では、その経済成長の著しさから貧富の格差が拡大しているために、路上暮らしの人も増えたり、スリや強盗を働く犯罪組織も生まれたりします。中には、出稼ぎのために首都にやってきたけれど、仕事が無いから犯罪に手を染めるしかない…というストリートチルドレンもいます。

 

その一方で、田舎に足を運べば、ほとんどの人が農業で自給自足の生活を送っています。ゆえに、貧富の格差もあまり存在せず、犯罪のリスクも低いのです。経済的な指標だけ考えれば「一日100円未満」での生活が広がっていますが、村人同士が助け合いながら生活する姿を見られるでしょう。

 

一方で、2015年10月には、北部のラングプールにて日本人男性が射殺される事件も起きています。現地に適応した生活を送っていながらも命を狙われたケースとして、援助業界にも大きな衝撃が走りました。

 

非常に稀なケースではありますが、田舎滞在中であっても用心するに越したことはありません。

 

 

ダッカ人質テロ後、治安情勢に変化は?

バングラデシュ 治安

photo by Kanta Hara

 

日本人7名を含む20名以上の死者を出した2016年7月のダッカ襲撃テロ事件後,治安当局によるイスラム過激派に対する摘発等のテロ対策が進められているものの,依然として全土にテロの脅威があります。「海外安全ホームページ」より引用

 

一方で、最近もバングラデシュを訪問した援助関係者の知り合いは、 「テロ前と比較して、現地で治安が悪くなった印象はほどんどない。首都ダッカから出ないように注意を受けるが、むしろダッカにいる方が危険なのではないか?」と話していました。

 

さらに、バングラデシュで長く開発コンサルタントに携わる方は、本記事に対して以下のように寄稿してくれました。

 

「2018年2月現在まで、私は約4年半バングラデシュと関わっている。その間3年半は出張ではなく、現地にどっぷり浸かった生活をしていた。少しずつ世間の記憶から薄れつつあるバングラデシュでのテロ事件は、2016年7月1日に起こった。それ以前から1年間ほどバングラデシュの治安状況は不安定で、専門家によると大きなテロ事件が起こっても不思議ではない状況だったようだ。」

 

「私がバングラデシュを初めて訪れたのは2013年6月。日本人が道端を歩いていると、まるでハリウッドスターにでもなったかのように現地の人たちに取り囲まれ、質問攻めにあうバングラデシュが大好きだった。リキシャと呼ばれる人力車や電気で走るオートリキシャは、現地の人にとっても私たち外国人にとっても、便利な交通手段だった。」

 

「しかし、テロ事件から2年が経とうとしている今も、全ての日本人が対象とは言わずとも、少なくとも私が従事する環境下においては、道を歩くことはもちろんのこと、外食をしたり買い物に行くことも制限されている。もはや、私が知っている、歩いて現地の人たちと触れ合えるバングラデシュではなくなってしまった。」

 

「テロ事件後は、車以外の手段で移動したり、自由に地方に行ったりすることはなくなったので、正直に言うと、バングラデシュに滞在していながらも、治安が悪いかどうかすら肌で実感することはほとんどない。もっぱら、大使館などから送られてくる治安情報と現地人の情報から判断するしかない。」

 

「テロ事件というのは、予知するのは難しく、一度起きてしまったら安全の基準が不明確になる。何度も現地に足を運んでいると、家族や友人から『バングラデシュの治安はどう?』と聞かれるが、正直に言うと『外を歩くことがほとんどないから、治安が悪いかどうかさえわからない。ただ規制があるということは、不安定な状況が続いているということ。』という回答しかできない。」

 

 

旅行者は何を注意すればよい?

バングラデシュ 治安

 

バングラデシュを旅行や出張で訪れる際に注意すべき5つの事項をまとめました。なお、テロが心配される(特にイスラム圏の)途上国を旅行する時にも、同様に注意しましょう。

 

①外国人が集まる飲食店やショップなど民間施設への出入りはできる限り避ける

ダッカ人質テロでターゲットになったレストランも、外国人が集まるお店でした。当時バングラデシュでインターンしていた日本人の友人も数日前に訪れたばかりだったらしい…。

 

②現地の生活、文化、宗教を尊重した生活を送る

バングラデシュはイスラム圏の中でも世俗的な方ではありますが、例えば女性は肌を見せ過ぎない、また男性も目立ちすぎる服は着ないなど、現地の生活、文化、宗教を尊重した生活を心がけましょう。

 

③外出にはできる限り車を使用する

公共交通機関ではなく、多少お金がかかったとしても、できる限り外出時は車を使用しましょう。ドライバーは信頼できる人を選びましょう。

 

④金曜日の行動は注意する

ダッカ人質テロが起きたのも、ラマダン明けの金曜日の夜でした。宗教行事期間中や集団礼拝のある金曜日など、注意を必要とする時期には外出は極力控えましょう。

 

⑤行動パターンを限定しない

旅行よりも出張の場合に当てはまるかと思いますが、行動パターンを固定化しないようにしましょう。

 

 

万が一事件や事故に巻き込まれてしまうケースを想定して、出発前には必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。鉄則です。僕は海外旅行保険のAIUを使っています。

 

また、海外旅行傷害保険が自動付帯されるクレジットカードを持参するのもオススメします。年に数回海外に渡航する僕は、定番の三井住友クラシックカードを持っています。事前に旅費などをカードで支払っておく必要がありますが、

 

〇事故に巻き込まれた

〇旅先で病気になった

〇荷物を盗まれた

〇宿泊先の備品を壊してしまった

 

など、最高で2000万円まで補償されます。

 

その他にも、三井住友VISAカードであれば、観光情報の提供からレストラン・チケットの予約、カードやパスポートの紛失・盗難時のサポートまでを日本語で対応してくれる「VJデスク」などの機能も付いてきます。海外経験豊富な僕がオススメします。

 

 

バングラデシュの治安まとめ

テロが起きた直後は心配されたものの、バングラデシュの治安はその前後で特に大きな変化があったとは言えないでしょう。首都ダッカと田舎の治安に大きな差があるのも、依然として同じです。

 

一方で、イスラム過激派組織による活動が世界中で活発化している近年、イスラム圏のバングラデシュに渡航する際、注意すべき点はたくさんあります。現地のリアルな情報にできる限り触れる努力をして、渡航準備にはしっかりと時間をかけましょう。

 

※最新の治安情報は外務省の海外安全ホームページをご確認ください。

 

 

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