プライドを捨てるなら、他人と比較することで満たされたり、傷ついたりするプライドだけにしましょう。
他人と比較することで一喜一憂してしまう人は、余計なプライドを持っています。そのプライドを捨てることができれば、人間関係の悩みは9割が解消するはずです。
なぜ他人と比較してしまう余計なプライドを捨てるべきなのか?その理由を『嫌われる勇気』で一躍有名になった、アドラー心理学の視点から解説します。
プライドを捨てるための2つの方法や、捨てるべきプライドと守るべきプライドの違いも解説しますので、人間関係の悩みを消し去りたいという人は、ぜひ最後までご覧ください。
プライドを捨てるなら「他人と自分を比べるクセ」を直せ
他人と自分を比較してしまう余計なプライドを捨てることができれば、ほとんどの人間関係の悩みが解決します。会社で働くサラリーマンを例に考えてみましょう。
プライドが高い人間には、こんな弊害が発生します。
- 周りの顔を気にしすぎるあまり、会議で思い切った発言ができない。
- 仕事でミスをして上司に叱られても、素直に反省できない。
- 年下の部下から進言された時、その意見に耳を傾けられない。
こういった問題は余計なプライド、つまりは他人と比較して一喜一憂するプライドを捨てることによって、すべて解決できます。
たとえ周りから笑われたとしても、馬鹿だと思われても、自分の意見はハッキリ主張すればいい。
自分のミスで叱られたら、周りの顔色なんて気にせず素直に「ごめんなさい」と言えばいい。
年下や立場上は「下」に位置する部下の意見だって、優れたものなら素直に取り入れればいい。
どんな人でも、他人と自分を比べたり、他人の顔色を伺う余計なプライドを捨てることができたら、人間関係は今よりずっと楽になるはずです。
プライドを捨てるなら「他人と比べるプライド」にしよう
捨てるべきプライドは、他者と比べることで満たされるプライドです。僕はアドラー心理学の決定版とも言われる『嫌われる勇気』を読み、この結論に辿り着くことができました。
アドラー心理学では、すべての人間関係を縦ではなく横、もしくは平面に捉えます。自分と他人の間に優劣を見出さず、また、人生は他人との競争ではないとしています。
年齢や外見、経験に違いはあれど、人間はみな対等な存在であると考えるのがアドラー心理学です。
人間という生き物には、より優れた存在であろうとする「優越性の追求」が備わっています。
優越性の追求は、優れた存在を目指して自己を高める行為ではありますが、他人よりも優位な立場に立とうとする行為ではありません。
競争自体は自己を高めることに繋がるため、必ずしも悪いとは言えません。しかし、他人の存在は敵ではないからこそ、結果に勝敗を付けたり、勝敗に一喜一憂する必要はないのです。
だからこそ、他人と比べることで満されたり、傷ついたりするプライドは、僕たちには必要ないのです。
プライドを捨てる方法は二つしかない
プライドを捨てる方法は、二つしかありません。
- ありのままの自分を認める
- 他人といちいち比較しない
ありのままの自分を認める、つまりは「自己受容」することがまずは大切です。
理想の自分をイメージするのは、自分自身を向上させるために大事なことですが、まずは今の自分の能力や立場を、ありのままに認める。認めてあげる。
これができれば、他人の顔を意識してしまう余計なプライドを捨てることに繋がります。
もう一つのプライドを捨てる方法は、他人と自分をいちいち比較しないことです。
知人や友人が優れた業績・成績を残していても、嫉妬しない。自分と比べない。他人と自分を比較して一喜一憂することには、何の意味もないからです。
自分が今いる場所から前に進むためには、どうすればいいのか。自分の人生だけに集中することが出来れば、他人と比べてしまう余計なプライドは捨てることができます。
捨てるべきプライドと守るべきプライドの違い
他人と比較することで満たされたり、傷ついたりするプライドは、今すぐ捨てましょう。周りと自分を比較して一喜一憂している人は、反省してください。
その一方、理想の自分を追求するために必要なプライドは、これからも守り続けてください。それこそが本当のプライド、つまり自尊心です。
僕らが大切にすべきプライドは、他人と比較することで一喜一憂するプライドではありません。理想の自分と今の自分を比較した時、今自分がどのあたりにいるか、どうすれば理想の状態に近づけるのか、それを考えるためのプライドが大切です。
アドラー心理学を勉強したことで、捨てるべきプライドは何か?プライドを捨てるにはどうすればいいのか?納得感を得ることができました。
余計なプライドを捨てることができた日には、人間関係の悩みは9割が解消されるはずです。ぜひアドラー心理学も勉強してみてください。