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国際協力おすすめ映画12選 援助のあり方や世界の問題を知る【無料視聴あり】

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。先日リライトした記事「国際協力おすすめ本32選 入門書から常識をブチ破る本、洋書までドドンと紹介」が非常に好評でした。ありがとうございます!

 

まだの方は、ぜひ読んでみてくださいね。

www.kantahara.com

 

今回の記事では、国際協力を学び、世界の問題を知ることができるおすすめ映画を12個まとめて紹介しています。

 

国際協力やボランティアに直接的に関係する映画から、アフリカの紛争・難民、イスラエル・パレスチナ問題、児童婚の問題、第二次世界大戦の歴史に関する映画など、どれもおすすめなのでぜひ観てみてくださいね!

 

 

※紹介する12本中、6作品をPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

国際協力に携わる僕がおすすめ映画12選

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ポバティ・インク

 

これから国際協力を志す人には、心の底からおすすめする映画です。「先進国による援助や寄付は、果たして本当に現地の人たちのためになっているのか?」を考えさせられます。

 

僕の本『世界を無視しない大人になるために 僕がアフリカで見た「本当の」国際支援』の中でも詳しく解説しましたが、例えばアフリカは過去50年間で欧米諸国から230兆円以上もの援助を受けてきたにもかかわらず、いまだに多くの国が紛争や貧困、汚職、政治腐敗から抜け出すことができていません。

 

その背景には、いったいどんな問題があるのか?現地の人たちだけが原因なのか?私たちの援助は、本当に意味があるのか?正しい支援とは何なのか?

 

こんなテーマを深掘りするドキュメンタリー映画です。国際協力に関わりたい人なら絶対に観ておくべき作品。おすすめします。

 

Beast of No Nation(ビーストオブノーネーション)

 

2015年に公開された、西アフリカの”とある国”が舞台の映画です。悲惨な内戦を生き抜く少年兵が主人公。子ども兵の問題を理解したい人におすすめします。

 

子ども兵に関する映画はたくさんありますが、少年兵の視点からここまでリアルに描かれている作品は、かなり少ないのではないかと思います

 

特に僕は、東アフリカのウガンダ共和国で子ども兵の社会復帰支援に携わっている時にこの映画を観たのですが、「非常に良くできている」と感じました。主人公のアグーに殺害を強要し、洗脳していくシーンなど、かなりリアルに描かれていましたね。

 

あまり日本では知られていない映画のようなのですが、YouTubeにアップされた英語版の予告編は1100万回以上再生されるなど、海外では人気の作品みたいです。ネットフリックス限定ですが、ぜひおすすめしたい映画です。

 

風に立つライオン

 

アフリカ界隈では非常に人気のある映画。特に青年海外協力隊の人たちの間では、根強い人気を誇る作品みたいですね。大沢たかおさんや石原さとみさんなど、人気俳優が出演しています。

 

元々は歌手さだまさしさんの歌が原作になっており、アフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した実在の日本人医師・柴田紘一郎をモデルに作られました。少年兵らの治療にあたる中で、主人公の航一郎が生き方を見つめ直す映画です。

 

アフリカで支援活動にあたっている日本人なら、恐らく一度は観たことがある映画だと思います。原作の歌『風に立つライオン』もとても良いので、ぜひ聴いてみてください。僕もアフリカで一人で活動している時、よく聴いています。

 

ちなみにですが、石原さとみさんはこの映画に出演したことがきっかけとなり、NHKスペシャルで僕がかつてインターンしていたウガンダの元子ども兵社会復帰支援施設を訪れています。

 

『風に立つライオン』はPrime Videoで視聴することができます。

 

ブラッドダイヤモンド

 

レオナルドディカプリオが主演を務め、監督は『ラストサムライ』のエドワード・ズウィックが務めた2006年アメリカ作の映画です。1991年から2002年まで続いた西アフリカ・シエラレオネの紛争がモデルになっています。

 

「ブラッド・ダイヤモンド」とは、紛争の資金調達のため不法に取引される、いわゆる「紛争ダイヤモンド」のことを指します。

 

若干ですがアクション映画っぽい要素もあるため、国際協力業界で働く人からは批判されている部分もありますが、「アフリカで起きる紛争と先進国の戦争の繋がり」を理解する上では良い映画だと思います

 

『ブラッド・ダイヤモンド』はPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

ルワンダの涙

 

1994年に50万人以上が亡くなったルワンダ虐殺当時、首都キガリにある技術学校で英語教師を務めるアメリカ人の英語教師が主人公の映画です。

 

ルワンダ虐殺に関連する映画だと『ホテル・ルワンダ』が有名ですが、僕は『ルワンダの涙』をおすすめします。

 

『ホテル・ルワンダ』は南アフリカの俳優を起用し、撮影も南アフリカで行われた一方、『ルワンダの涙』はルワンダ国内の実際に虐殺が起きた場所で撮影されたり、またエキストラやスタッフに虐殺のサバイバーが関わっているんですよね。

 

そのため、より”オリジナル”に近い作品だと言われています

 

ルワンダ虐殺の一番辛いところは、国連が当時現地に駐留していたにもかかわらず、何も行動を起こさなかったこと、そして国際社会が何も手出ししなかったことです。

 

目の前の殺されていく人たちを見ながらも、何もできずにいた主人公の葛藤から、その歴史が伝わってきました。『ホテルルワンダ』とあわせて観ることをおすすめします。

 

僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.

 

この映画は国際協力に携わる人の間でも賛否両論あるのですが、あえておすすめ作品として紹介します。

 

向井理さんが主演を務め、大学生たちがカンボジアに小学校を立てるまでの奮闘記を描いた作品。いい意味で、大学生にできる国際協力の限界を教えてくれます

 

僕はこの映画を海外ボランティアを始めた大学2年生の頃に観たのですが、活動を継続するためのモチベーションに繋がりました。

 

ただ、国際協力業界の中でも、「大学生が発展途上国に学校を建てる支援をするのは、かえって現地の人たちに悪影響をもたらす」という批判もあります。そのため、「国際協力を学ぶ映画」とは捉えない方がいいかもしれません。

 

とはいえ、大学生が行う海外ボランティアの限界を知る上ではいい映画ですし、「世界を変えるために奮闘した大学生の青春ストーリー」という映画として観れば、素直に楽しめる作品です。「大学生活、何だかパッとしないな。」そんな大学生にはおすすめします。

 

『僕たちは世界を変えることができない。』はPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

グッドライ~いちばん優しい嘘~

 

1983年に始まったスーダン内戦で家族を失った難民の子供たちが、大人になった2000年にアメリカに移住するストーリーを描いた映画です。

 

当時アメリカとスーダンが協力し、難民キャンプで育った3600人の若者をアメリカに移住させた実話をもとに作られました。スーダン難民の3人の若者と、それを受け入れるアメリカ人女性キャリーのやり取りが描かれています。

 

スーダンから難民としてアメリカにやってきた3人は、電話を見るのも初めて、エスカレーターに乗るのも初めて。最初はアメリカ生活に慣れない彼らを見てイラついていた主人公のキャリーでしたが、少しずつ友情が芽生えていきます。

 

アフリカで起きる難民や紛争の問題を知る上でも良い作品ですし、慣れない異国の地に移住してきた難民の実情を知る上でもおすすめの映画です。今は日本でも難民受け入れの問題が起きているので、そういった視点で観てみても面白いかもしれません。

 

『グッドライ~いちばん優しい嘘~』はPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

カンタ!ティモール

 

東ティモール独立戦争の血塗られた歴史、隠された歴史を追ったドキュメンタリー映画です。

 

僕もこの映画を観るまでは、東ティモールの独立戦争に実は日本も関係していたこと、僕たちの”豊かな”生活が東ティモールの人たちの犠牲の上に成り立っていることを知りませんでした。

 

途上国で起きている不条理な苦しみと、先進国の豊かな生活が決して無関係ではないという、僕が国際協力に携わる上で大切にしている価値観をダイレクトに学ぶことができる映画です。

 

また、「そもそも経済成長って正しいのだろうか?開発って推し進めるべきものなのだろうか?」といった、「反・国際協力」的なマインドを養いたい方にもおすすめの映画。

 

ちなみに僕は監督の広田奈津子さんとイベントで一緒に登壇させていただいたことがあるのですが、とても気の優しい方でした。またお会いしたいです。

 

オマールの壁

 

イスラエル・パレスチナ問題を理解する上で、非常におすすめの映画です。オマールの壁。

 

分離壁によって囲まれたパレスチナ自治区に暮らす若者の愛や正義をテーマにした作品です。スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本によって製作されました

 

監督は、自爆テロに向かう若者たちを描いた『パラダイスナウ』を製作したパレスチナ人映画監督ハニ・アブ・アサド氏が務めており、世界中の様々な映画祭でノミネート・受賞するなど非常に評価の高い作品。正義とは何か、真実の愛とは何かを考えさせられる映画です。

 

オマールの壁はPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

ソニータ

 

アフガニスタン難民の少女が、ラッパーになるという夢を追う姿を捉えたドキュメンタリー映画です。児童婚や、貧困層の抑圧された女性の人権を理解したい人におすすめの映画です。

 

ヒトラーの忘れもの

 

2015年に作られたドイツ映画です。第二次世界大戦が終わった後、デンマークで捕虜になったドイツ軍の少年兵たちが、戦争中にナチス・ドイツが同国の海岸に埋めた地雷を無防備のまま処理させられる話がテーマになっています。

 

非常に重たい作品ではありますが、実話です。僕もこの映画を観るまでは、こんな歴史があるなんて全く知りませんでした。

 

「この時代は、あまりにも死が身近にあった。」地雷処理をさせられる子どもたちがあまりにも淡々と死んでいく様子を見て、非常に考えさせられました。

 

また、最初は鬼のように厳しく、冷酷だった軍曹が少しずつ変化していく様子を見ると、「戦争に関わっていた人も、結局はただの人間だったんだな。」と感じさせられます。おすすめします。

 

『ヒトラーの忘れもの』はPrime Video、またはU-NEXT で視聴することができます。

 

白バラの祈り

 

1943年。ドイツ、ヒトラーの政策に反対し、戦争終結を訴えたレジスタンス「白バラ」で唯一女性メンバーだったゾフィー・ショルが主人公の映画です。大学でヒトラー批判のビラを撒いたことでことで逮捕され、処刑されるまでの過程を描いたストーリー。

 

ナチスドイツに関する映画はたくさん観てきましたが、その中でもトップレベルに考えさせられる映画でした。

 

この時代にナチスドイツに抵抗することは、つまりは死罪を意味します。当時、彼女はまだ21歳でした。この映画を観た時は、僕が国際協力に関わり始めてすぐの頃、たしか彼女と同じくらいの年齢だったのですが、「本当の正義を貫き通すためなら、命を懸けられるか?」という重たい命題を考えさせられましたね。

 

以上、国際協力に携わる僕が魂を震わせられたおすすめ映画を10本紹介しました。この中でも、国際協力やボランティアに直接的に関係する映画は

 

  • ポバティー・インク
  • 風に立つライオン
  • 僕たちは世界を変えることができない。

 

の4作品ですが、世界平和を目指す国際協力に携わる上では、アフリカの紛争やパレスチナ問題、第二次世界大戦に関する歴史は抑えておいた方がいいと思います

 

どれもおすすめな映画なので、ぜひ時間のある時に順番に観てくださいね!

 

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