原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

国際問題一覧 世界が抱える国際問題ワースト9をわかりやすく解説

「世界にはどんな国際問題があるのだろう?」

「国際社会は今どんな問題に直面しているのだろう?」

 

こんな疑問にお答えします。

 

フリーランス国際協力師の原貫太です。原貫太のYouTubeチャンネルでは貧困や戦争、環境破壊など、日本人のほとんどが知らない世界の問題をわかりやすく解説しています。

 

これまで100本以上の動画をYouTubeにアップしてきましたが、その中でも注目するべき国際問題9個をまとめました。

 

それぞれの国際問題の概要も説明するので、この記事を読めば、国際社会が取り組むべき国際問題の大枠を把握できるはずです。

 

 

YouTubeでは写真や映像を使いながら解説しています。

 

人身売買

日本ではあまり耳にすることのない人身売買。しかし、世界全体では実に4000万人以上もの人々が人身売買の被害に遭っていると言われています

 

例えば2019年に世界に大きな衝撃を与えた、ナイジェリアの「赤ちゃん工場」と呼ばれる事件を知っていますか?

 

ナイジェリアの首都ラゴスに「仕事がある」と騙されて連れてこられた若い女性たちが監禁され、男性たちに無理やり性行為をされて妊娠し、生まれた子供が売買されるといった人身売買の事件です。

 

なので、その摘発された場所が「赤ちゃん工場」と呼ばれていたんですね。

 

人身売買と言うと発展途上国の貧しい地域で起きているイメージを持つ人も多いかもしれませんが、アメリカのような経済的先進国でも、人身売買は大きな問題になっています。

 

例えば2020年8月末にはアメリカのジョージア州で、行方不明になっていた子供たち39人が発見されたニュースが話題になりました。

 

アメリカでは2019年の一年間だけで42万件以上もの、子供の行方不明に関する事件が報告されています。

 

その中には性的な目的や人身売買を目的とした誘拐も含まれているのです。

 

海洋プラスチック問題

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毎年800万トンのゴミが新たに海に流出している

 

2020年7月から始まったレジ袋有料化に伴って、日本でも海洋プラスチック問題に対する関心が高まってきました。

 

衝撃的な予測が一つあります。2050年の海は、魚の数よりもプラスチックゴミの方が多くなると予測されているのです

 

世界の海に存在するプラスチックの量は1億5000万トン以上と言われており、ジャンボジェット5機分にも相当する重さ約800万トンのゴミが毎年新たに海に流れ出しています。

 

重量ベースでいうと、2050年の海は魚よりもプラスチックの方が多くなると懸念されているのです。

 

海に捨てられるプラスチックの中には魚を取るための網、漁網も多いのですが、一方で陸地から出た大量のプラスチックごみが海に流れ込んでいると言われています。

 

他にも、海ガメやひな鳥が海や浜辺のゴミを誤って飲み込んでしまい、呼吸困難や摂食障害により亡くなってしまうというニュースもよくありますよね。

 

海洋プラスチック問題はSDGsの目標⑭で掲げられている「海の豊かさを守ろう」にも関係している国際問題です。

 

児童労働

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バングラデシュの子どもたちと原貫太

 

ILO(国際労働機関)の発表によると、日本の総人口よりも多い1億5,200万人の子どもが、世界中で児童労働に関わっていると考えられています。

 

世界の子どものうち、実に10人に1人が何らかの形で労働を強いられているのです。

 

日本でも、子どもが親の仕事を手伝うこともありますが、例えば働いている子供が学校に通うことが出来ず、教育を受けることができなかったり、何らかの危険が伴う仕事に関わっている時、その仕事を児童労働と呼びます。

 

例えば僕がバングラデシュで出会ったアシフ君という十歳の男の子は、毎日駅の利用者の荷物運びをしてお金を稼いでいました。

 

電車から降りてくるお客さんの荷物を運ぶのを手伝っているのですが、1回荷物を運んで貰える金額はせいぜい10円から20円程度。

 

1日の収入は200円から300円と話していました。彼は学校に通うこともなく、路上暮らしをしながら、毎日なんとか生き延びていると話していましたね

 

児童労働というと、どこか遠くの国で起きている問題のように感じるかもしれません。

 

ですが、例えば2014年にはバングラデシュの縫製工場で崩落事故が起こり、そこで働いていた子どもたちが亡くなったというニュースもありました。

 

その縫製工場で作られていたのは、先進国に輸出するためのファストファッションだったと言われています。

 

他にもガーナのカカオ農園で子供たちが児童労働をさせられていて、そのカカオで作られたチョコレートが先進国に輸出されているといった事例もありますね。

 

日本人にとっても、発展途上国で起きている児童労働の問題は決して無関係とは言い切れません。

 

エネルギー問題

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石油は2070年に枯渇すると言われている

 

エネルギー問題も深刻な国際問題の一つです。

 

2020年の夏も暑かったですよね。中には気温40度を観測した場所もありました。

 

とはいえ室内に入れば、エアコンの効く涼しい場所で過ごすことができます。これから冬になって寒くなれば、暖房やストーブの効いた部屋で温まることもできます。

 

ただ、エアコンや暖房を使っているのは、石油や石炭を使って発生させたエネルギーを消費しているからです

 

こういった化石燃料などの地球資源は、無限に使えるわけではありません。

 

これまで通りのペースで人類がエネルギー消費を続けていくと、石油は2070年に、天然ガスは2072年に枯渇し、また100年後の2170年には石炭が枯渇することがわかっています。

 

また、現在の人類は清潔な水や空気、木材などの資源を、地球1.7個分消費しながら生活していると言われています。

 

今から50年も100年も先の話だと、あまり想像できないかもしれませんが、僕たちが今大量の地球資源を消費しているのは、未来の世代から前借しているようなもんなんですよね。

 

その意味で、国際社会が取り組むべきなのは、化石燃料エネルギーから自然エネルギーへの転換です。

 

かつては風力エネルギーや太陽光エネルギーは効率が悪いと批判されていましたが、近年は技術が進歩し、コストパフォーマンスの高い自然エネルギーも増えてきました。

 

日本ではまだまだ自然エネルギーの普及率は低いですが、特にヨーロッパでは自然エネルギーの普及率が年々高まっています。

 

例えばドイツでは太陽光や風力、バイオマスなどの自然エネルギーが46%を占め、今年1月時点ですでに化石燃料のエネルギー比率40%を上回っているんですよね。

 

地球上のエネルギー問題を解決するために、SDGsの目標7では「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という目標が掲げられています。

 

水不足

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21世紀は水不足が原因で戦争が起きると言われている


アフリカの子供たちが片道2時間以上も歩いて井戸水を汲んでいる…こういった話は一度くらい聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

 

日本では蛇口をひねれば安全な水をすぐに手に入れることができますし、ろ過や消毒をしなくても、そのまま飲むこともできますよね。

 

ただ世界を見ると、清潔で安全な水を手に入れることができない人たちは8億4400万人もいると言われています。

 

その多くが、サハラ砂漠より南のアフリカに集中しているのです。

 

僕が活動している東アフリカのウガンダ北東部でも、子供たちが近くの川から汲んできたドロドロに濁った水を、ろ過も消毒もせず、そのまま飲んでいました。

 

こういった光景をいざ自分の目の前で見せられると、とても衝撃的なんですよね。多くの子どもたちが下痢やコレラに感染し、命を落としています。

 

また、水不足の問題も深刻です。20世紀は石油を巡って戦争が起こりましたが、21世紀は水を巡った戦争が起きると言われています

 

現在70億人を超えた世界人口ですが、2030年には85億人、2055年には100億人を突破すると予測されており、ユネスコは「2030年には世界人口の47%が水不足になる」と懸念も発表しています。

 

難民問題

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アフリカで難民支援をしていた時の原貫太

 

世界が抱える問題のうち、難民問題は比較的イメージがしやすいかもしれません。2019年末時点で、紛争や迫害によって故郷を追われた人の数は7,950万人となっています。

 

全人類の約1パーセント、実に地球上の97人に1人が難民や避難民になっているのです。

 

難民とは、紛争や迫害によって故郷を追われ、さらに国外に逃れた人々のことを指します。

 

その一方で国内避難民というのは、国外にはまだ出ていないけど、故郷を離れて避難民キャンプなどで生活をしている人々を指します。

 

難民の人たちが直面している問題は様々です。清潔な水を手に入れることが出来なかったり、教育を受けることができなかったり、石鹸や生理用品など衛生用品を手に入れることが出来なかったりと、様々な問題に直面しています。

 

最も多くの難民を出している国が、中東のシリアです。2011年から始まった内戦によって660万人もの人々が難民として国外に逃げています。

 

僕もアフリカで南スーダンから逃れてきた難民の支援に携わっていましたが、難民キャンプの生活って物凄く厳しいんですよね。

 

僕が出会った子供だと、目の前で自分の両親を殺害されて、弟と妹の手を引っ張って命からがら逃げてきたという10歳の女の子にも出会いました。

 

貧困問題

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ドロドロに濁った水を飲むウガンダの子どもたち

 

貧困の定義にはいくつか存在しますが、この記事で取り上げたいのは絶対的貧困の問題です。

 

絶対的貧困とは、医食住など、人間として必要最低限の生活すら送ることができないレベルの貧困を指します。

 

国際機関の世界銀行によると、絶対的貧困とは1日1.9ドル以下の生活、日本円に換算すると1日約200円以下の生活を指します。

 

アフリカのサハラ砂漠より南を中心に、世界には絶対的貧困の人が7億人以上いると考えられています。実に世界人口の10人に1人は、必要最低限の生活すら満たすことができていません。

 

僕がウガンダで支援している子どもたちも、その多くが絶対的貧困層の子供たちです。ウガンダ北東部の小学校に通う女の子たちはお金がないため、一つ100円の生理用ナプキンを購入することさえできません。

 

僕がインタビューで聞いた話では、彼女たちはマットレスの切れ端を使ったり、中には落ち葉や木の枝を使って生理を凌いでいる女の子たちもいるようです。

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原貫太が支援したウガンダの女の子。手作りの布ナプキンを見せてくれた

 

こういった状況では、学校に通うこともできません。そのため多くの女の子たちは生理が来ると学校を休まなくてはならず、満足に教育を受けることもできないのです

 

貧困は衣食住の欠如だけではなく、教育機会の欠如といった問題にもつながってるんですよね。

 

SDGsでは国連に加盟している193の国が2016年から2030年に達成すべき目標を17個設定していますが、そのうち一つ目の目標が「貧困をなくそう」です。

 

あらゆる場所の、あらゆる形態の貧困を終わらせることが一つ目の目標として掲げられています。

 

人口問題

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世界の人口は2055年には100億人を突破する

 

国連の世界人口予測2017年版によると、地球の総人口は現在の77億6000万人から2030年には85億5100万人に達し、2055年には100億人を突破すると考えられています。

 

国連の予測によると、人口が増えるペースが最も速いのはサハラ砂漠より南のアフリカです。

 

他の地域に比べて高い出生率をキープしており、2019年時点の10億6600万人から2050年には21億1800万人へと、約2倍になります。

 

さらに2100年には約38億人と、アフリカの人口が世界人口の3割以上を占める見通しです。つまり、3人に1人がアフリカ人になります。

 

人口が増えると懸念されるのが、例えば資源不足の問題です。先ほども解説しましたが、現在の人類は地球1.7個分の資源を使いながら経済活動を行っています。

 

最も地球資源を多く使っているのはアメリカで、もし地球上の全員がアメリカ人と同じ生活を送ったら地球5個分が必要になると言われています。

 

ちなみに日本の場合は地球2.8個分、インドの場合は地球0.7個分で済みます。

 

気候変動

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気候変動は国際社会が共通して直面している国際問題

 

ここで問題にしている気候変動とは、人間の排出する温室効果ガスによって地球温暖化が進行し、それに伴った様々な異常気象や自然災害が発生することを意味しています。

 

近年世界各地で、様々な異常気象が起きていますよね。例えば2020年、アメリカのカリフォルニア州では昨年の20倍以上も山火事が発生していますし、また2019年はブラジルのアマゾンにおける森林火災が世界的に大きな話題になりました。

 

日本でも九州地方や中国地方を中心に毎年豪雨や洪水、土砂崩れによって大きな被害が発生しています。

 

気候変動の要因には大きく二つ、自然要因と人為的要因があるのですが、いわゆる地球温暖化で指摘されているのが、人為的要因です。

 

特にこの数十年の地球温暖化の原因は、産業革命以降における人類の経済活動によって大量に排出された温室効果ガスが関係しているということは、世界中の科学者がほぼ一致で見解を出しています。

 

 

以上、世界が抱えている9つの国際問題を解説しました。

 

YouTubeでは、これら9つの国際問題よりも僕が深刻だと思う社会問題を最後に紹介しています。

 

写真や映像でわかりやすく解説しているので、気になる方は動画もチェックしてみてください。

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