原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

クラウドファンディングで旅行費を集めることにした2つの目的

クラウドファンディング(polca)でフィリピンの旅行費を集める企画を打ったら、案の定のコメントが寄せられました。

 

「旅行費くらい、クラウドファンディングじゃなくてバイトで稼げよ。」

 

一見すると、「たしかに…」となりそうですが、僕がクラウドファンディングを使って旅行費を集めている目的は、「お金が必要だから」だけではありません。

 

  1. 想いに共感してくれる仲間を増やす
  2. 自分の信用を数値化する

 

ために、クラウドファンディングで旅行費を集めることにしました。

 

 

お金を集めるだけならクラウドファンディングではなくバイトでもいい

「旅行費くらい、クラウドファンディングなんか使わないで、バイトで稼げばいいじゃん。」

 

ご指摘は、一見すると「たしかに」と思えます。ただお金だけが必要なら、バイトだってかまわないはず。5万円くらい、春休みに日給1万円を5日間繰り返せば、十分に稼げる金額でしょう。

 

実際、僕はこれまでフィリピンに1回、バングラデシュに2回、ウガンダに3回足を運んできましたが、バイト代をこれらの旅行費にあててきました。大学1年生の12月には、運送会社の配送アシスタントで24万円を稼いだほどです。

 

ただお金だけが必要なら、クラウドファンディングなんか使わずに、自分で稼いだお金を旅行費に充てればいい。誰も巻き込まず、自己完結させられます。

 

でも、「国際協力を志した原体験の地、フィリピンをもう一度訪れたい。」と題し、僕がクラウドファンディングで旅行費を集めている目的は、「お金が必要だから」だけではないのです。

 

 

クラウドファンディングで旅行費を集める2つの目的

フィリピンの旅行費をクラウドファンディングで集めている目的は、「お金が必要だから」だけではありません。そこには、

 

  1. 想いに共感してくれる仲間を増やす
  2. 自分の信用を数値化する

 

という、二つの目的が存在します。

 

想いに共感してくれる仲間を増やす

今月12日にプロジェクトを開始してから、僕は「なぜ卒業前のタイミングでフィリピンに戻るべきか」を、数回の記事にわたってお伝えしてきました。

 

大学卒業まで残り3カ月となり、生活に大きな変化が起きるタイミングで、国際協力を志した原体験の地、フィリピンに戻りたい。物乞いをする女の子と出会った瞬間に感じた「世界の不条理に立ち向かう」という熱い気持ちを、もう一度呼び覚ましたい。

 

僕がこうやって記事を書いている今この瞬間にも、シリアでは子どもたちが空爆に恐怖し、南スーダンでは避難民が空腹に苦しみ、ミャンマーではロヒンギャの人々が家を追われている。

 

この世界は、不条理です。生まれた場所によって、「命」の価値が変わってしまいます。

 

そんなことは、みんなが知っています。でも、ほとんどの人たちは、「仕方がない」「自分にできることはない」と、諦めて目をつぶってしまう。

 

だからこそ、僕は世界の不条理な現状を無視するのではなく、立ち向かいたい。抗い続けたい。この気持ちを、僕は人生で初めて、フィリピンで学びました。

 

クラウドファンディングを通じ、「世界の不条理に立ち向かいたい」という僕の想いに対し、一人でも多くの人が共感してくれたら嬉しい。それが、クラウドファンディングを通じて旅行費を集めることにした、一つ目の目的です。

 

自分の信用を数値化する

クラウドファンディングで旅行費を集めているもう一つの目的は、自分の信用を数値化することにあります。

 

国際協力の活動を始めてから、僕は情報発信に力を入れてきました。SNSやブログを活用し、アフリカでの難民支援や世界が抱える問題について、毎日のように情報発信をしてきました。

 

こんな調子で、自分の持てる限りの経験と知識は、社会に発信し続けてきたつもりです。とにかく発信に発信を重ねまくった結果として、SNSのフォロワーやブログの読者が増えてきました。本当に、有難いことです。

 

原貫太に対する社会からの信用は、それなりに貯まってきたと自負しています。だからこそ、大学卒業前のこのタイミングで、貯めていた信用をお金に両替しようと思い立ちました。それにより、原貫太の社会的信用がどれくらいなのかを、数値化し、自分の目で確認できるからです。

 

ちなみに、プロジェクト開始から8日が経った1月20日時点で、集まった金額は30,700円。ご支援をしてくださった方たちに、心から感謝します。

 

 

さいごに

僕がクラウドファンディングを活用し、フィリピンの旅行費を集めている目的は

 

  1. 想いに共感してくれる仲間を増やす
  2. 自分の信用を数値化する

 

です。

 

クラウドファンディングで旅行費を集める企画は、時として賛否両論を巻き起こします。でも、企画者が実績や経験を備えた上で、クラウドファンディングに想いを込め、その想いがしっかりと伝われば、旅行費といえども、支援する人は支援します。

 

もちろん、ビビット来なかった人は、お金を出しませんし、出す必要もありません。単純に、支援したい人は支援し、支援したくない人は支援しない。ただ、それだけの話です。

 

もちろん、旅行費といえどもクラウドファンディングでお金を集める以上は、それ相応の責任が伴います。だからこそ、旅行中であっても、自分が感じた想いを言葉にし、SNSやブログで支援者に発信することが大切です。僕は、必ずやります。

 

これからクラウドファンディングで旅行費を集めようという人は、何のためにクラウドファンディングをするのか、誰にどんな想いを届けたいのか、しっかりと考えてみてください。

 

どんな形であれ、あなたの想いが社会に届くよう、努力しましょう。

 

【後日追記】このクラウドファンディングでは、最終的に52,200円が集まりました。フィリピンへの渡航費・旅行費として大切に使わせていただきます。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。