大学生の時、塾講師バイトをやっていた原貫太(@kantahara)。僕は個別指導、集団指導、どちらの塾講師バイトも経験しました。
塾講師のアルバイトには、メリット・デメリット、両方が存在します。まぁ、どんなバイトでもそうですね。
今回の記事では、塾講師に向いている人、向いていない人はそれぞれどんな人かを説明します。基本的には塾講師バイトを想定して書いていますが、正社員で塾講師になることを考えている人にも参考になるはずです。
塾講師に向いている人
まず始めに、塾講師に向いている人は大きく5タイプ、
- 勉強を教えることが好きな人
- 将来先生になりたい人
- 子どもと関わることが好きな人
- コミュニケーション能力を高めたい人
- プレゼンテーションが上手くなりたい人
です。それぞれ説明していきましょう。
勉強を教えることが好きな人
勉強を教えることが好きな人は、塾講師に向いているでしょう。
僕は高校生の時から勉強を教えることが好きでした。友達数人を席に座らせて、まるで授業のように英語を教えていた経験もあります。
あたりまえですが、塾講師の醍醐味は生徒に勉強を教えることにあります。「自分が好きな勉強を教えることをやっておけば、お給料までもらえる。なんて有難い話なんだ!」これくらいにポジティブに考えられる人なら、塾講師に向いているでしょう。
将来先生になりたい人
大学で教職課程を専攻しているなど、将来先生になりたい人には、塾講師バイトは向いています。
大学で教職課程を専攻すると、2~3週間の教育実習をする必要がありますが、基本的にこれは無給。むしろ大学に授業料を払っているくらいですからね…。
そう考えると、「勉強を教える」という経験を積める上に、お給料までもらえてしまう塾講師バイトは、考え方によっては美味しい話ですね。ですので、純粋な動機で「塾講師の仕事を通じて、教師になるための実務経験を積みたい」と考えている人であれば、(学校教育の現場では無いものの)塾講師バイトは向いているでしょう。
子どもと関わることが好きな人
数多あるアルバイトの中でも、塾講師バイトは子どもと直接的に触れられる数少ない仕事の一つです。子どもと関わることが好きな人は、塾講師は向いているでしょう。
僕は元々、子どもと関わることが好きだったため、塾講師バイトを始めました。塾講師をやっている時、大変なこと、辛いことはたくさんありましたが、「子どもたちのために」と思って、頑張っていた時もありましたね。子ども好きな人であれば、塾講師は向いています。
コミュニケーション能力を高めたい人、高い人
「人と話すのが苦手…。でも、アルバイトを通じて克服したい!」そんな人であれば、塾講師は向いているでしょう。個別指導でも集団指導でも、生徒と数十分、数時間コミュニケーションを取り続ける必要があります。
塾講師バイトをやっている大学生の中には、「人と話すことには何の抵抗もなくなった」という人もいるくらいです。就活でも有利になるかもしれません。コミュニケーション能力を高めたい人には、塾講師バイトが向いています。
また、すでにコミュニケーション能力が高い人も、塾講師に向いているでしょう。
プレゼンテーションが上手くなりたい人、上手い人
特に集団指導で塾講師をやる場合、10~20人の生徒の前で話し続ける必要があります。どんな話し方をすれば生徒を惹きつけられるのか、どんな資料を用意すれば生徒を楽しませられるのか、バイトでもそんなことを考える必要があります。
大学生であれば、大学の授業やサークルでプレゼンする機会もあるでしょう。塾講師バイトを2年続けていた学生団体の先輩は、プレゼンが非常に上手でした。プレゼンテーションが上手になりたい人には、塾講師は向いています。
また、すでにプレゼンテーションが上手い人も、塾講師に向いているでしょう。
塾講師に向いていない人
次に、塾講師に向いていない人です。大きく4つ、
- お金だけ稼ぎたい人
- 責任感の弱い人、プレッシャーに前向きでない人
- コミュニケーション能力が著しく低い人
- ”自由”な生活を送りたい人
を挙げてみました。それぞれ見ていきましょう。
お金だけ稼ぎたい人
塾講師は、時間外労働がとても多い仕事です。学校の先生と同じですね…。
ほとんどの塾講師バイトでは、授業時間に対してのみ給料が支払われるため、授業の予習や授業前準備、また生徒の質問対応などは時間外労働になってしまいます。そのため、トータルで換算するとコンビニのバイトと時給が変わらない…なんてことも普通にあります。お金だけ稼ぎたい人には、塾講師バイトは向いていないでしょう。
責任感の弱い人、プレッシャーに前向きでない人
アルバイトでも正社員でも、塾講師になると生徒の人生の一部を背負うことになります。
進学塾であれば、「第一志望の学校に合格したい」。補習塾であれば、「学校の成績を上げたい」。そう願いながら、生徒(とその親御さん)は講師を信頼し、決して安くはない月謝を塾に支払っています。
前向きに捉えられる人であればいいですが、人によっては「他人の人生なんか背負えない」とプレッシャーに負けてしまいます。責任感の弱い人、プレッシャーを前向きに捉えられない人は、塾講師には向いていないです。
コミュニケーション能力が著しく低い人
塾講師という職種柄、当然ですが生徒と話す必要があります。コミュニケーション能力が著しく低い人は、塾講師は向いていないでしょう。
例えば、生徒が塾に入ってきた時、講師側から「おはよう!」「こんにちは!」と声をかけるのが基本です。自分から挨拶することすらも「恥ずかしい」と思ってしまうくらいコミュニケーション能力が低い人には、塾講師の仕事は向いていません。
”自由”な生活を送りたい人
塾講師の仕事をすると、自ずと”他人の時間”に縛られます。バイトと言えども、生徒から見たら立派な先生ですし、塾長から見たら頼るべき部下になります。
また、時間外労働が多いのも塾講師の特徴です。そのため、塾講師として働いていない時にも、「他人の時間」に縛られる気がしてしまいます。具体的にはこんな感じ。仕事が休みの日であっても、担当する生徒がその日に入試であれば結果が気になったり、また上司である塾長から、仕事に関する連絡が来たりするかもしれません。
他人の時間に縛られたくない、別の言い方をすれば”自由”な生活を送りたい人には、塾講師は向いていないでしょう。
まとめ
塾講師に向いている人
- 勉強を教えることが好きな人
- 将来先生になりたい人
- 子どもと関わることが好きな人
- コミュニケーション能力を高めたい人、高い人
- プレゼンテーションが上手くなりたい人、上手い人
塾講師に向いていない人
- お金だけ稼ぎたい人
- 責任感の弱い人、プレッシャーに前向きでない人
- コミュニケーション能力が著しく低い人
- ”自由”な生活を送りたい人
僕自身は元々、「勉強を教えるのが好き」「子どもと関わることが好き」といった点から、自分は塾講師に向いている人だと思ってバイトを始めました。しかし、数か月バイトを続けてみて、自分が塾講師という立場のプレッシャーに耐えられなかったこと、また大学生活で他にやりたいことができてしまったために、塾講師バイトをやめました。
塾講師に向いているか、それとも向いていないかは、実際にやってみないと分からないでしょう。もちろん、この記事でピックアップした点以外にも、塾講師に向いている人か向いていない人かの判断基準はあります。塾講師を検討している人の参考になれば幸いです。
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