原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

塾講師は大変?どんな人なら向いてる?経験者がその実態を語る

大学生の時、塾講師として働いていました。僕は個別指導、集団指導、どちらの塾講師も経験しています。

 

結論から言うと、塾講師の仕事は大変です。高い時給に目がくらみ、お金のことだけを考えて塾講師の仕事に手を出すと、後から大変さに気づいて後悔することにもなりかねません。

 

その一方、人材教育を担う塾講師の仕事にはやりがいもありますし、人前で話すのが上手になったりと、メリットもあります。記事の後半部分では、どんな人なら塾講師の仕事が向いているのかも解説します。

 

 

塾講師は何が大変なのか?

塾講師 大変


具体的に、塾講師の仕事はどんな点が大変なのか?自分の経験から、塾講師の大変さを3点に絞ってお伝えします。

 

塾講師の大変さ① 時間外労働が多い

塾講師の大変さ、一つ目は時間外労働が多いことです。

 

時間外労働に関しては塾や教室によって異なるため、一概に言うことはできません。しかし僕が塾講師をやっていた時は、正直に時間外労働は多かったです。

 

僕自身は当時アルバイトでしたが、例えば塾講師の時間外労働としては、以下のようなものが挙げられます。

 

授業の予習

たとえバイトでも、塾講師という立場上、生徒に教えるためには授業の予習に取り組む必要があります。この予習が、結構大変です

 

塾講師をやっていた時、僕は小学生の国語を担当していました。国語の長文読解の場合、事前に文章を読んだり、問題を解いたりして、生徒に解説できるようになるまで予習をする必要があります。最低でも30分~1時間はかかりますね。

 

僕のやっていた塾講師の仕事は、授業時間に対してのみ時給が支払われれていました。そのため自宅で行う授業の予習に対して賃金は支払われず、時間外労働になっていたのです。

 

授業前の準備

授業前の準備も大変です。生徒に配布するためにプリント印刷や、マーカーペン、チョークの準備など。僕の場合、授業が始まる30分前には出勤していました。

 

もちろん塾の中には、授業前後の稼働時間に対して「事務給」を支払ってくれる塾もありますが、僕が働いていた塾では賃金が支払われませんでした。そのため、時間外労働になっていたのです。

 

生徒の質問対応

担当する生徒から質問された時の対応も大変です。塾講師ならではの大変さですね。

 

授業前後の準備、片づけをしている時に質問をされると、自ずと自分の作業を中断しなくてはなりません。その場ですぐに答えられないような初見の問題、難解な問題について質問された時は、さらに時間がかかってしまいますしね。

 

授業時間のみに賃金が支払われる塾講師の仕事であれば、生徒の質問対応も時間外労働になってしまいます。

 

塾講師の大変さ② 責任が大きい

塾講師の大変さ、二点目は責任が大きいことです。

 

僕も最初の頃は「塾講師と言えども、たかがアルバイト」と考えていました。しかし、塾に通う生徒からしたら、自分は立派な先生です

 

進学塾なら「第一志望の学校に合格したい。」補習塾なら「学校の成績を上げたい。」そんな想いをもって、生徒(とその親御さん)は先生を信頼し、決して安くない月謝を塾に支払っています。

 

前向きに捉えられる人ならいいですが、人によっては「他人の人生なんか背負えない」と、塾講師の仕事にプレッシャーを感じてしまうかもしれません。これもまた、塾講師の仕事が大変な理由です。

 

塾講師時代の僕は熱血漢だったので、「やるからには生徒の人生に貢献できるように…!」と意気込んでいました。

 

しかし、意気込んでいたために授業の予習や質問対応を頑張り過ぎてしまい、時間外労働がさらに増え、もっと大変なことになってしまいましたね(笑)

 

塾講師の大変さ③ 一度始めると辞めにくい

塾講師の大変さ、三つ目は一度始めると辞めにくいことです。

 

塾講師を始めると、担当クラスや担当生徒を割り振られます。僕の場合、新学期が始まる4月や9月に割り振りがされ、区切りがつくまで、具体的には学期や受験が終わるまでは「仕事を辞めないように」と忠告されていました。

 

聞いた話によれば、契約書にその旨をサインさせられる塾講師の仕事もあるみたいです。

 

生徒の視点に立って考えれば、一つの学期中に講師がコロコロ変わっていたら嫌ですよね。授業スタイルも変わってしまうし、成績の上がり下がりを追うこともできなくなってしまいます。

 

担当する生徒やクラスがあってこそ成り立つのが塾講師ですから、一度始めてしまうと、一定の区切りがつくまでは辞めることが難しいです。これもまた、塾講師の仕事が大変と言われる理由です。

 

ただ、僕自身は塾講師の仕事を辞める時、塾長にしっかりと相談した上で、途中で辞めることができました。その代わり他の先生への引き継ぎ作業は、とても大変だった記憶があります

 

塾講師バイトは大変だけど、メリットもある

塾講師 大変


塾講師は大変である一方で、塾講師からしか得られない経験もあります。例えばバイトでも、得られるものは多いです。

 

塾講師のメリット① 人に教えることが上手になる

プライベートでも、学生なら将来就く仕事でも、生きていれば他人に何かを教えるという場面が何度もあります。

 

勉強を教えることが塾講師の醍醐味ですから、人に何かを教えることは上手になります。逆に考えれば、人に何かを教えることが好きな人なら、塾講師の仕事は天職になるかもしれません。

 

塾講師のメリット②プレゼンが上手になる

特に集団指導の塾講師であれば、10人~20人を対象に数十分間、話し続ける必要があります。

 

どんな話し方をすれば生徒を惹きつけられるのか、どんな資料を用意すれば生徒を楽しませられるのか、塾講師をやる以上は自然と考えるようになります。

 

実際に、塾講師の仕事を何年も続けている人は、話すのがとても上手な印象でしたね。

 

塾講師のメリット③ コミュニケーション能力が高まる

「人と話すのが苦手…でも克服したい!」そんな人なら、塾講師は向いているでしょう。

 

個別指導でも集団指導でも、生徒と数十分、数時間コミュニケーションを取り続ける必要があります。

 

僕の知人で塾講師をやっている方は、「塾講師の仕事を何年も続けていると、人と話すことに対して抵抗感がなくなる」と語っていました。コミュニケーション能力を高められるのは、塾講師の仕事に就く大きなメリットです。

 

塾講師は大変だが、人によっては天職になる

塾講師の仕事は大変なことも多いですが、その一方、人に何かを教えたり、人材育成をしたり、子どもたちと触れ合ったりすることが好きな人なら、転職になり得ます。

 

大切なことは、塾講師の仕事を始めるなら、賃金以外の目的もしっかりと考え、大変さに見合うだけの経験を積めるかどうか、検討した上で応募するようにしましょう。