フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。カンボジア旅行では、シェムリアップとプノンペンに滞在した経験があります。
カンボジアは物価が日本の3分の1~5分の1と非常に安く、治安も安定しているため、初めての途上国旅行におすすめの国です。
この記事ではカンボジア旅行にかかる費用を、航空券やビザ費用、交通費、食費など総合的にまとめました。なお、国際協力団体の職員としてカンボジアに駐在していた方に監修してもらっています。
これからカンボジア旅行する方は、予算を立てる時の参考にしてください。
カンボジア旅行の費用は?一週間なら90,200円!その内訳と節約方法を紹介
カンボジア旅行の費用① 航空券
カンボジア行き直行便の飛行機は、かつては日本⇔プノンペンだけでしたが、2019年12月からシェムリアップ行きの直行便も就航しました。
しかし、直行便だと値段も高くなります。カンボジアを安く旅行したい方は、中国やタイで乗り換える乗継便を予約しましょう。
安い時期を狙えば、プノンペン・シェムリアップともに乗継便の価格は40,000~50,000円です。ちなみに日本⇔プノンペンのANA直行便を使うと、価格は70,000円前後のようです。
カンボジア旅行の費用② ビザ
日本人がカンボジアを旅行するとき、入国にはビザ(査証)が必要です。旅行者は観光ビザを申請してください。
日本の大使館や領事館でビザを申請する場合、日本円で3,900円がかかります。(2020年9月現在)
ビザの申請・取得は難しくなく、僕も大使館で手続きをしました。詳細はカンボジア大使館のホームページをご確認ください。
ビザ取得を代行してくれる会社もありますが、ビザ代以上に高額なサポート費用を請求されてしまいます。ビザの申請・取得は個人で済ませましょう。
【補足】カンボジアはアライバルビザも取得可能
海外旅行の初心者にはおすすめしませんが、カンボジアの国境でビザを取得することも可能です。いわゆるアライバルビザですね。
すでに紹介したものと同じ、有効期限が1ヶ月間の観光ビザなら30ドルで取ることができます。
しかし、英語で書かれた申請用紙に記入する必要があったり、事前の告知なくビザ料金が変わったりする可能性もあります。
また、バスなどの陸路でカンボジア国境に入り、観光ビザを取得する際には、正規の価格以上のお金を払わされることもあります。
飛行機でカンボジアに入国する場合、空港では滅多にありませんが、そのような可能性がゼロとは言い切れません。
海外旅行初心者の方は、日本でカンボジア入国に必要なビザを取得しておくようにしましょう。
カンボジア旅行の費用③ 海外旅行傷害保険の費用
カンボジアは東南アジアの中では治安が良く、一人で旅行する日本人もたくさんいます。
僕はシェムリアップ、プノンペンに滞在しましたが、夜に出歩いても危険を感じる場面はありませんでした。
一方で、特にダウンタウンではスリや窃盗などの犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。また、交通事故のリスクも高いです。
日本のような治安、生活環境が期待できないカンボジアを旅行する前には、海外旅行傷害保険に加入しましょう。「スマホを盗まれた」といったケースも想定し、携行品損害補償が付いているプランを選択してください。
旅行プランにもよりますが、一週間のカンボジア旅行であれば保険費用の相場は2,000円~4,000円です。
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カンボジア旅行の費用④ 宿泊費
僕がカンボジアを旅行した時は学生だったため、宿泊費はできる限り抑えました。「とりあえず寝る環境さえ手に入ればいい」という人はドミトリーに宿泊しましょう。
他の旅行者と同じ部屋で寝たり、共同シャワーを使うことにはなりますが、ほとんどのドミトリーで一泊1,000円も出せば宿泊できます。
ホテル選びですが、カンボジア到着後に探すのではなく、出発前にネット予約しておきましょう。エクスペディアなどを利用すれば、既に宿泊した人の評価からそのホテルの信用性やセキュリティ、また周辺情報を知ることができます。
ドミトリーの中には男女別に分かれているものもあるので、予約前に調べてみましょう。
いいホテルが見つからない時はAirbnbを使うこともおすすめします。シェムリアップで調べてみると、シェアルームだけで155件登録されており、値段も一泊300円~1,100円となっていますね。
*まだAirbnbのアカウントを持っていない人は、こちらから登録すると初回旅行が3,700円オフになるクーポンが貰えます。
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カンボジア旅行の費用⑤ 交通費
カンボジア旅行では「トゥクトゥク」と呼ばれる乗り物を頻繁に使います。人が座れる荷台が付いたバイクタクシーです。
値段は乗車前にドライバーと交渉して決めますが、街中を移動するだけなら一回2ドル~が相場です。
また、シェムリアップ旅行者に人気の「ベンメリア遺跡」など、遠方まで移動する場合にはトゥクトゥクをチャーターします。
これもドライバーによって値段が変わりますが、一日貸し切りで30~40ドルが相場と言われています。
【補足】カンボジア旅行前に配車アプリをダウンロードしておこう
海外Wi-Fiレンタル などをして、常にインターネット環境を確保できるのであれば、タクシー配車アプリ「Grab」を事前にダウンロードしておきましょう。
首都プノンペンや、アンコールワットのあるシェムリアップなどの都心では、ここ数年間で「Uber」のような配車アプリが普及しています。
ただし、アプリを使って手配したタクシーを待っている時に、スマホの画面に集中し過ぎてしまいひったくりに遭う…といった事件も起こっています。くれぐれも歩きスマホはしないように気をつけてください。
カンボジア旅行の費用⑥ 食費
カンボジア旅行でありがたいのが食費の安さです。ローカルレストランなら一回200~250円でお腹いっぱいになります。レストランにもよりますが、ビールも一杯50円~100円で飲むことができます。
シェムリアップの「パブストリート」は外国人旅行者にも人気で、大体どのお店もジョッキビールが一杯0.5ドルで飲めますね。
カンボジア旅行なら、食費は一日1,000円もあれば十分でしょう。ディナーだけランクの高いレストランで食べたとしても、一日2,000円もあれば収まるはずです。
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カンボジア旅行の費用⑦ 観光費用
カンボジア、中でもシェムリアップを旅行する人のほとんどが遺跡観光すると思います。
今回は旅行者のほとんどが訪れる「アンコールワット遺跡群」と、ラピュタのモデルになったとも言われる「ベンメリア遺跡」の入場料のみ扱います。
アンコール遺跡の費用
アンコール遺跡のチケット料金・入場料は、一日券なら37ドル(約4000円)です。たしか僕がカンボジアを訪れた時はまだ20ドル(約2200円)だったのですが、その後値上げしたんですよね…
ちなみに三日券は62ドル、七日券は72ドルですが、朝から晩まで丸一日アンコール遺跡巡りをする日を作っておけば、一日券で十分と思います。
ベンメリア遺跡の費用
ジブリアニメ『天空の城ラピュタ』のモデルになったという噂が広がり、日本人観光客にも一躍人気になったベンメリア遺跡。
アンコール遺跡が37ドルであるのに対して、ベンメリア遺跡の入場料は5ドル(約600円)です。
ただ、ベンメリア遺跡は市中心部からは遠方にあるため、トゥクトゥクを丸一日(もしくは)半日レンタルする必要があります。前述の通り、一日レンタルは30~40ドルが相場です。
カンボジア旅行の費用 まとめ
一週間のカンボジア旅行の費用をまとめると、
- 航空券…50,000円
- ビザ…3,700円
- 海外旅行傷害保険…3,000円
- 宿泊費…6,000円(一泊1,000円×6泊で計算)
- 移動費…7,000円(一日1,000円×7日で計算)
- 食費…10,500円(一日1,500円×7日で計算)
- 観光費用…約10,000円(アンコール遺跡+ベンメリア遺跡のみ想定)
合計90,200円になります。一週間の旅行なら10万円を切ることは可能ですね。
なお、今回はお土産代やアクティビティ費用など、プランによって変わるものは含めていません。これがカンボジア旅行の目安となる予算だと考えてください。
もちろんお土産をたくさん買ったり、高級レストランで食事をしたり、毎日のように観光をしたりすれば、旅費はさらに数万円高くなるでしょう。
しかし「節約しながらも少しだけ贅沢を味わう」というイメージのカンボジア旅行なら、一週間で10万円は超えないはずです。
これからカンボジアを旅行される方は、費用見積もりの参考にしてくださいね。
【追記】カンボジア旅行の費用を3,000円節約する方法
記事を読んでくださり、ありがとうございました。さいごに、カンボジアのような途上国を旅行する時にできる旅費節約の方法をご紹介します。
これは、僕が海外旅行する時にいつもやっている方法です。
記事の中で、日本のような治安は期待できないカンボジアを旅行するなら、海外旅行傷害保険は必須とお伝えしました。
しかし、当然ですが保険費用が加わってくるため、その分旅費は高くなってしまいます。例えば一週間の旅行なら3,000円くらいがかかりますね。
できることなら旅行保険には入らず、少しでも旅費を浮かせたいですよね。帰国するまで何も問題が起きなければ、支払った保険代は正直もったいない気もしてしまう…
でも、行き先は途上国のカンボジアです。現地では何が起きるか分かりませんから、安心材料としても何らかの保険は絶対にあった方がいい。
保険費用を節約したいという人は、海外旅行傷害保険が付帯されるクレジットカードをカンボジアに持っていきましょう。中でもおすすめなのがEPOSカードです。
※なお、盗難やATM吸い込み被害、また一時的な利用不可になる可能性を考慮し、海外旅行には2枚以上のクレジットカードを持っていくのが鉄則です。2枚目、3枚目のクレジットカードとしてもEPOSカードをご検討ください。
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