初めての途上国旅行におすすめの国、カンボジア。大学生にも人気の旅行先になっています。
フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。僕はシェムリアップとプノンペンに旅行したことがあります。機会があればまたカンボジアに行きたいですね。
この記事では、カンボジア旅行の費用を
- 出発前の準備費用
- 日本~カンボジアの渡航費用
- カンボジア滞在中の費用
の3つでまとめています。これからカンボジア旅行する人は、予算を立てる時の基準として参考にしてください。
※今回の記事は、2018年10月までNGO職員としてカンボジアに駐在していた延岡由規さんに全面的に監修していただきました。
カンボジア旅行、出発前の準備費用
まずはカンボジアに出発する前の準備費用として、
- ビザの費用
- 海外旅行保険の費用
- 予防接種の費用
をまとめます。
ビザ費用
日本人がカンボジアを旅行するとき、入国にはビザ(査証)が必要になります。旅行者は「観光ビザ」をゲットすれば大丈夫です。
日本の大使館や領事館でビザを申請する場合、日本円で3,700円がかかります。
ビザの申請・取得は難しくなく、僕も大使館で手続きをしました。詳細はカンボジア大使館のホームページをご確認ください。
ビザ取得をサポートしてくれる会社もありますが、ビザ代以上に高額なサポート費用を請求されてしまいます。ビザの申請・取得は個人で済ませましょう。
【補足】カンボジアはアライバルビザも取得可能
海外旅行初心者にはあまりおすすめしませんが、カンボジアの国境でビザを取得することも可能です。いわゆる「アライバルビザ」ですね。
すでに紹介したものと同じ、有効期限が1ヶ月間の「観光ビザ」なら30ドルで取ることができます。
しかし、英語で書かれたビザ申請用紙に記入する必要があったり、事前の告知なくビザ料金が変わったりする可能性もあります。
また、バスなどの陸路でカンボジア国境に入りビザを取得する際には、正規の価格以上のお金を払わされることもあります。飛行機でカンボジアに入国する場合、空港では滅多にありませんが、そのような可能性がゼロとは言い切れません。
特に海外旅行初心者の方は、日本でビザを取得しておくようにしましょう。
海外旅行傷害保険の費用
カンボジアは東南アジアの中では治安が良く、一人で旅行する日本人もたくさんいます。
僕はシェムリアップ、プノンペン両方に滞在しましたが、夜に外を出歩いても危険を感じる場面はありませんでした。
一方で、特にダウンタウンではスリや窃盗といった軽犯罪に旅行者が巻き込まれる可能性はゼロではありません。また、交通事故のリスクも高いです。
日本のような治安、生活環境が期待できないカンボジアを旅行する前には、海外旅行傷害保険に加入しましょう。「スマホを盗まれた」といったケースも想定し、携行品損害補償が付いているプランを選択してください。
旅行プランにもよりますが、一週間のカンボジア旅行であれば保険費用の相場は2,000円~4,000円です。
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カンボジアへの渡航費用(航空券)
ほとんどの旅行者にとっては、旅費の中で一番大きな割合を占めるのが航空券費用です。
日本⇔プノンペンにはANAの直行便が出ていますが、旅行者の多くが訪問するシェムリアップへの直行便はありません。中国やタイで一度乗り換えする必要があります。
安い時期を狙えば、プノンペン・シェムリアップともに乗継便の価格は40,000~50,000円です。
ちなみに、日本⇔プノンペンのANA直行便を使うと価格は70,000円前後のようです。
カンボジア旅行中の費用
ここからはカンボジアを旅行している間にかかる費用です。
もちろん旅行プランにもよりますが、「ローカルな生活を楽しみながらも、ちょっとだけ贅沢する」というイメージで費用をまとめました。
宿泊費
僕がカンボジアを旅行した時はまだ学生だったため、宿泊費はできる限り抑えました。「とりあえず寝る環境さえ手に入ればいい」という人は、ドミトリーに宿泊しましょう。
他の旅行者と同じ部屋で寝たり、共同シャワーを使うことにはなりますが、ほとんどのドミトリーで一泊1,000円も出せば宿泊できます。
ホテル選びですが、カンボジア到着後に探すのではなく、出発前にネット予約しておきましょう。エクスペディアなどを利用すれば、既に宿泊した人の評価からそのホテルの信用性やセキュリティ、また周辺情報を知ることができます。
ドミトリーの中には当然、男女別に分かれているものもあるので、予約前に調べてみましょう。
なかなかいいホテルが見つからない時はAirbnbを使うこともおすすめします。シェムリアップで調べてみると、シェアルームだけでも155件登録されており、値段も一泊300円~1,100円となっていますね(2018年12月02日現在)。
*まだAirbnbのアカウントを持っていない人は、こちらから登録すると初回旅行が3,700円オフになるクーポンが貰えます。
【補足】ホテルのネット環境が不安な人は海外Wi-Fiレンタルを持参しよう
カンボジアで格安ホテルに泊まると、「Wi-Fiが壊れている」「スピードが遅すぎる」といったことが往々にしてあります。
僕もカンボジアを旅行した時、自分の部屋からWi-Fiがほとんど繋がらなかったため、調べ物をする時にはラウンジまで移動してましたね…。
これ、結構ストレスになります。家族と連絡が取れない、明日の予定を立てられない、YouTubeが観られないので夜が暇…など。
ホテルのWi-Fi環境が心配な人は、海外Wi-Fiレンタルを持参しましょう。おすすめはイモトのWiFi 。一日あたり980円~レンタルできます。
外を出歩いている時もスマホとずっと繋げるため、常にネット環境を保つことができますよ。
移動費用
カンボジア旅行では、ほとんどの人が「トゥクトゥク」と呼ばれる乗り物を使います。人が座れる荷台が付いたバイクタクシーです。
値段は乗車前にドライバーと交渉して決めますが、街中を移動するだけなら一回2ドル~が相場です。
また、シェムリアップ旅行者に人気の「ベンメリア遺跡」など、遠方まで移動する場合にはトゥクトゥクをチャーターします。
これもドライバーによって値段が変わりますが、一日貸し切りで30~40ドルが相場と言われています。
【補足】カンボジア旅行前に配車アプリをダウンロードしておこう
海外Wi-Fiレンタル をして、常にインターネット環境を確保できるのであれば、タクシー配車アプリ「Grab」を事前にダウンロードしておきましょう。
首都のプノンペンや、アンコールワットのあるシェムリアップなどの都心では、ここ数年間で「Uber」のような配車アプリが普及しています。
ただし、アプリを使って手配したタクシーを待っている時に、スマホの画面に集中し過ぎてしまいひったくりに遭う…といった事件も起こっています。くれぐれも歩きスマホはしないように気をつけてください。
食費
カンボジア旅行でありがたいのが食費の安さです。
ローカルレストランなら、一回200~250円でお腹いっぱいになります。レストランにもよりますが、ビールも一杯50円~100円で飲むことができます。
シェムリアップの「パブストリート」は外国人旅行者にも人気で、大体どのお店もジョッキビールが一杯0.5ドルで飲めますね。
外国人旅行者にも人気のパブ・ストリート
カンボジア旅行なら、食費は一日1,000円もあれば十分でしょう。ディナーだけランクの高いレストランで食べたとしても、一日2,000円もあれば収まるはずです。
観光費用
カンボジア、なかでもシェムリアップを旅行する人のほとんどが遺跡観光すると思います。
今回は旅行者のほとんどが訪れる「アンコールワット遺跡群」と、ラピュタのモデルになったとも言われる「ベンメリア遺跡」の入場料のみ扱います。
アンコール遺跡の費用
アンコール遺跡のチケット料金・入場料は、一日券なら37ドル(約4000円)です。たしか僕がカンボジアを訪れた時はまだ20ドル(約2200円)だったのですが、その後値上げしたんですよね…。
ちなみに三日券は62ドル、七日券は72ドルですが、朝から晩まで丸一日アンコール遺跡巡りをする日を作っておけば、一日券で十分と思います。
ベンメリア遺跡の費用
ジブリアニメ『天空の城ラピュタ』のモデルになったという噂が広がり、日本人観光客にも一躍人気になったベンメリア遺跡。
アンコール遺跡が37ドルであるのに対して、ベンメリア遺跡の入場料は5ドル(約600円)です。
ただ、ベンメリア遺跡は市中心部からは遠方にあるため、トゥクトゥクを丸一日(もしくは)半日レンタルする必要があります。前述の通り、一日レンタルは30~40ドルが相場です。
まとめ
もう一度、一週間カンボジアを旅行した場合にかかる費用をまとめると、
- ビザ…3,700円
- 海外旅行傷害保険…3,000円
- 航空券…50,000円
- 宿泊費…6,000円(一泊1,000円×6泊で計算)
- 移動費…7,000円(一日1,000円×7日で計算)
- 食費…10,500円(一日1,500円×7日で計算)
- 観光費用…約10,000円(アンコール遺跡+ベンメリア遺跡のみ想定)
合計…90,200円
一週間の旅行なら、10万円を切ることは可能です。
なお、今回はお土産代やアクティビティ費用など、プランによって変わるものは含めていません。これがカンボジア旅行の目安・予算と考えてください。
もちろんお土産をたくさん買ったり、高級レストランで食事をしたり、毎日のように観光をしたりすれば、旅費はさらに数万円高くなるでしょう。
しかし、「節約しながらも少しだけ贅沢を味わう」というイメージの旅行なら、一週間で10万円は超えないはずです。
これからカンボジアを旅行される方は、費用見積もりの参考にしてくださいね。
【追記】カンボジア旅行の費用を3,000円節約する方法
記事を読んでくださり、ありがとうございました。さいごに、カンボジアのような途上国を旅行する時にできる旅費節約の方法をご紹介します。
これは、僕が海外旅行する時にいつもやっている方法です。
記事の中で、日本のような治安は期待できないカンボジアを旅行するなら、海外旅行傷害保険は必須とお伝えしました。
しかし、当然ですが保険費用が加わってくるため、その分だけ旅費は高くなってしまいます。例えば一週間の旅行なら、3,000円くらいがかかりますね。
できることなら旅行保険には入らず、少しでも旅費を浮かせたいですよね。もし帰国するまで何も問題が起きなければ、支払った保険代は正直もったいない気もしてしまいます…。
でも、行き先は途上国であるカンボジアです。現地では何が起きるか分かりませんから、安心材料としても何らかの保険は絶対にあった方がいい。
ということで、保険費用を節約したいという人は、海外旅行傷害保険が付帯されるクレジットカードをカンボジアに持っていきましょう。中でも、一番おすすめなのがEPOSカードです。
これ、入会費・年会費が無料(つまりずーっと無料)にもかかわらず、海外旅行に持っていくだけでゴールドカード並みに手厚い保険やサポートが適用されます。海外旅行を頻繁にしている周りの友人はほぼみんな持っていますね。
EPOSカードをカンボジアに持っていけば、別途海外旅行保険に入った場合に支払うはずだった数千円を”0円”にすることができるようになる、というわけです。僕は海外に行くとき、クレジットカード付帯の保険しか使っていません。
控えめに言っても、海外旅行をする人ならEPOSカードは一枚持っておいて損はありません。強いてデメリットを挙げるとしたら、財布が少し重くなるくらい(笑)使わない時は日本に置いておけばいいですからね。
今ならネット限定、カード新規入会&利用で最大8,000円分のエポスポイントがついてきます。出発までに用意しておきましょう。
※なお、盗難やATM吸い込み被害、また一時的な利用不可になる可能性を考慮し、海外旅行には2枚以上のクレジットカードを持っていくのが鉄則です。2枚目、3枚目のクレジットカードとしてもEPOSカードをご検討ください。
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