アフリカの、それもウガンダ北部くらい何も無いところに滞在し、南スーダン難民支援といったシビアな国際協力活動に携わるとなると、如何にして気分転換(心のリフレッシュ)をするかが超大事になってくる。
今日も難民居住区に足を運び、紛争の続く南スーダンから逃れてきた人たちにインタビューをしてきたが、そのほとんどから「家族を失った」「家財をすべて強奪された」といった話ばかり聞いていると、正直に気が滅入ってしまったり、もしくは(悪い意味で)慣れたりしてしまうからこそ、気分をリフレッシュさせることは大事なことなのだ。
僕がウガンダ北部にいる間に気分転換をする方法を3つ考えてみた。
心のモヤモヤや言いたいことを我慢せずにガンガン発信して、応援してくれる人たちとシェアする。
まず僕の場合は、SNSやブログを通じて心のモヤモヤや想いを言葉にして、他の人たち、特には応援してくれる人たちとシェアする「発信」が、一つの気分転換になっている。
去年、大学から休学許可をもらうための面談で、担当してくれた教授からこんなことを質問された。
「途上国で厳しい現実を目の当たりにした君は、帰国した後の『メンタルケア』をどのようにしているの?」
日本とは全く違った環境にあるアジアやアフリカの開発途上国で、ストリートチルドレンや子ども兵という「世界の不条理」と嫌と言うほど向き合った後、帰国してから日本の大学生を見たら、その「格差」に苦しみや葛藤を覚えないのかと。
僕も大学一年生の時、フィリピンからの帰り際に物乞いをする少女と出会い帰国した後は、なかなか日本の環境へと馴染むことができなかった。「飛行機で数時間行った先には、身の危険を冒してまで物乞いをしないと生活していけない子どもたちがいる一方で、日本の大学生ってなんでこんなに呑気な人が多いの?」と、世界のほんの一端を知ったばかりの未熟者は、一人葛藤に苦しんでいた。
こんな葛藤を抱えている時、何かしらの対処をしないでそのまま放っておくと、二つの好ましくないことが起きる。
一つは、単純に心が沈んでしまって、元気がなくなる。世界が抱えている大きな問題を、五感を使ってリアルに体験したからこそ。
もう一つは、思考放棄に繋がる。心に芽生えたモヤモヤを、分からないまま、もしくは分かろうとしないまま放っておくと、「これは仕方のないことなのだ」と、考えることを止めてしまうことにも繋がりかねない。
だからこそ、自分の気持ちをリフレッシュさせたり、前向きにさせたりするために、無理してでも心に芽生えた想いを言葉に換えている。書くのが大変なら、誰かと話してみればいい。僕はSNSやブログを通じて発信することで、活動を応援してくれる人たちから何かしらのリアクションをもらい、それによって新たな発見があったり、背中を押してもらったりしているのだ。
美味しいものを腹一杯食べる!
一つ目の気分転換方法が大真面目になってしまったw
が、二つ目の気分転換はもっとシンプルに。食事だ。
こちらウガンダの食べ物は日本とは全く違う物ばかりだけど(豆やら米やらとにかく炭水化物が多い!)、個人的には口に合うものが多い。シンプルに、肉と一緒に飲むビールが堪らなく美味い!500mlの瓶ビールが一本約100円~150円。
味も十分、いや日本のビールより美味いかもしれない(笑)ビールは世界中どこに足を運んでもその国・地方特産の物が飲めるので、ビール好きは海外での活動に向いていると思う。
無邪気で純粋な子どもたちから元気をもらう!
そして最後、三つ目は子ども達と遊ぶことだ。
僕は子どもが好きだ。ウガンダの子ども達は、簡単な英語以外は言葉が通じないけど、ノリと勢いで盛り上がることができる。ちなみに、「Hello?」と話しかけても大抵はみんな恥ずかしがって返事をしてこないが、「How are you?」と聞くと、100発100中で「I'm fine.」と返ってくる。まだ言葉を話したての3歳~5歳くらいの小さな子どもから「I'm fine.」と返ってきたときは、いやはや、萌える。笑