原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

フェアトレードを広めるには?情報発信やプロボノなど5つの方法を紹介します

「フェアトレードに興味がある。身近な家族や友人、さらには社会全体にフェアトレードを広めるには、どんな方法があるのだろう?」

 

こんな疑問にお答えします。

 

フリーランス国際協力師の原貫太です。国際機関やNGOなど特定の組織には所属せず、フリーランスとして国際協力の仕事をしています。

フェアトレード 広めるには

ウガンダの女の子たちに生理用ナプキンの洗い方を教える原貫太

 

先進国の消費者と途上国の生産者を繋ぎ、より公平な貿易を実現するための取り組みであるフェアトレード。

 

自分ひとりがフェアトレード商品を購入して終わるのではなく、周りの人たちにフェアトレードについて広めていくには、どんな方法があるのでしょうか。僕自身の経験をもとに解説します。

 

 

フェアトレードを広めるには?

フェアトレード 広めるには

 

家族や友人、職場、さらには社会全体にフェアトレードを広めるためには、このような方法をおすすめします。

 

  1. フェアトレード商品をSNSで紹介する
  2. フェアトレード推進団体でボランティアをする
  3. フェアトレード推進団体のイベントを企画する
  4. フェアトレードに関する知識を発信する
  5. フェアトレードに興味あるコミュニティに参加する

 

フェアトレード商品をSNSで紹介する

フェアトレード 広めるには

 

フェアトレードのチョコレートやコーヒーなどのフェアトレード商品を購入したら、自分のSNSで紹介してみましょう。

 

もちろん自分自身がフェアトレード商品を購入することも、公平な貿易を実現するためには欠かせない大切なアクションです。

 

自分が行動を起こしていないのに、周りの人たちにフェアトレードについて広めていくことはできません。説得力に欠けてしまいます。

 

しかし、自分ひとりが行動を起こしたところで、世界はほとんど変わらないというのも事実。

 

だからこそ、TwitterやInstagramなどのSNSを使い、フェアトレード商品を購入した様子を発信しましょう。

 

僕自身も過去にパートナーからフェアトレード・チョコレートをもらった際、Twitterにこのような投稿をしました。

 

 

たとえ友達やフォロワー数が100人に満たなくても、投稿を見てくれた人のうち1人か2人でもフェアトレードに興味を持ってくれたら、情報発信することに大きな意義があります。

 

日本人は「善行は隠れて、慎ましく行うもの」と考えている人もいますが、その考え方はもう古いです

 

今の時代はSNSが普及したからこそ、自らが取り組んでいる「社会にとって良いこと」は、積極的に発信していけばいいのです。

 

とはいえフェアトレード商品をSNSで紹介する目的は、あくまでもフェアトレードを周りの人たちに広めていくことです。

 

「フェアトレード商品を購入している自分は偉い」と自慢するような投稿をするのではなく、

 

  • なぜ自分はフェアトレード商品を購入するに至ったのか
  • フェアトレード商品の購入を通じて、どんな世界に貢献したいのか
  • 投稿を見てくれた人が行動を起こせるよう、詳しい商品紹介のリンク

 

これらも一緒に記載しておきましょう。

 

フェアトレード推進団体でボランティアをする

フェアトレード 広めるには

 

フェアトレードを推進する団体でボランティアをすることも、フェアトレードを広めるためにできることの一つです。

 

株式会社という形でフェアトレードに取り組む企業もありますが、フェアトレード業界全体を見ると、日本の場合はNPO法人がフェアトレードに取り組んでいることが多いです

 

フェアトレードはその仕組み上、企業のように利益を第一に追求することは難しいです。

 

そのためフェアトレードを推進するNPO法人は、限られた資金をやりくりしながら活動しています。

 

フェアトレードを推進するNPO法人を応援する方法としては、もちろんその団体が販売するフェアトレード商品を自分で購入したり、お金を寄付したりするのもいいです。

 

ただ、ボランティアという形で自分の「時間」を寄付し、一緒にフェアトレードの輪を広げていくこともできます。

 

学生の場合はボランティアやインターンをすることもできますし、社会人の場合は、普段の仕事で身に着けた専門的なスキルや知識を活用し、プロボノ*として関わることもできます。

 

*プロボノとは「プロのスキルを活かしたボランティア」を意味します。こちらの記事を参考にしてください⇒仕事を通じて社会貢献する3つの方法【CSR・CSV・プロボノとは?】 - 原貫太の国際協力ブログ

 

フェアトレード推進団体の一員として、一緒にフェアトレードを世の中に広めていきましょう。

 

フェアトレード推進団体のイベントを企画する

フェアトレード 広めるには

写真は原貫太の講演の様子

 

フェアトレードを推進する団体のイベントや講演会を企画しましょう。

 

もちろんフェアトレードを推進するNPO法人などのイベントに、一人の参加者として参加するのもありです。

 

フェアトレードについてさらに詳しくなることができますし、フェアトレードに興味ある人たちとリアルに繋がることもできます。

 

ですが、世の中にフェアトレードについて広めていきたいと思うなら、参加者としてではなく、企画者としてイベントに関わることをおすすめします。

 

どのような趣旨のイベントを開催すれば、多くの人たちに集まってもらえるか。

どのようなコンテンツにすれば、参加者のフェアトレードに対する理解は深まるのか。

どのようなクロージングを用意すれば、参加者にその場でフェアトレード商品を買ってもらえるのか。

 

こういった内容をフェアトレード推進団体のスタッフと打ち合わせしながら、ゼロからイベントを企画するのです。

 

例えばイベントの参加費を一人1000円に設定し、20人集客することができれば、20,000円の売上を出すことができます。

 

必要経費を差し引き、余った金額をフェアトレード推進団体に寄付すれば、さらにフェアトレードを世の中に広げていくことが可能です。

 

イベントに参加するのではなく、企画側に回ることを考えてみてください。

 

フェアトレードに関する知識を発信する

フェアトレード 広めるには

 

こちらも情報発信の方法です。フェアトレードに関する知識をSNSで発信しましょう。

 

最初に紹介したようにフェアトレード商品を紹介するのも大事ですが、そもそもフェアトレードとは何かについて理解している人はかなり少ないです。

 

フェアトレードという言葉自体は何となく聞いたことあるけど、具体的な部分までは分からない…。そんな方も日本にはまだたくさんいます。

 

フェアトレードについて分からない方のために、フェアトレードの基本的な知識を発信したり、フェアトレードに関する世界の最新トレンドを発信したりすることも、フェアトレードについて広めるためにできることの一つです。

 

おすすめはGoogleアラートの活用です。

 

Googleアラートとは、特定のキーワードを登録しておくと、一定時間ごとにそのキーワードに関係するニュースや記事をメールで配信してくれるサービスのことです。

 

Googleアラートに、例えば「フェアトレード」というキーワードや、自分が応援しているフェアトレード商品の名前、さらには英語で「Fair Trade」と登録しておくと、フェアトレードに関する最新の情報を素早く手に入れることができます。

 

そこで手に入れた情報や知識をSNSでわかりやすく発信すれば、多くの人たちにフェアトレードについて興味を持ってもらえるでしょう。

 

フェアトレードに興味あるコミュニティに参加する

フェアトレード 広めるには

 

フェアトレードに興味ある人が集まるコミュニティに参加することも、フェアトレードを広めるためにできることの一つです。

 

近年『SDGs』は広く世の中に知れ渡ってきましたが、フェアトレードはまだまだ認知度が低いのが現状です。

 

ですが、その一方でフェアトレードや国際協力に興味ある人たちの熱量は高いため、彼らが集まるコミュニティには活発なものが多いです。

 

実際に、僕自身はフェアトレードや国際協力に関する情報をブログやYouTubeチャンネルで発信していますが、コメント欄などを見ていると、興味を持ってくれる人の意識の高さには驚かされます。

 

宣伝になり恐縮ですが、例えば僕が運営する「原貫太のオンラインサロンSynergy」には、フェアトレードや国際協力に興味ある人たちが80名以上所属しています。

 

フェアトレードだけに特化したコミュニティではないものの、所属するサロンメンバーには一流のソーシャルビジネスで働く方や、アフリカでチョコレートの生産に取り組む方など、様々なバックグラウンドを持つ人が所属しています。

 

こういったコミュニティに飛び込み、国際協力やフェアトレードの知識を学ぶこと、他のメンバーと繋がって一緒にアクションを起こすことも、私たちにできることの一つです。

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さいごに

フェアトレードを広めるためにできることを全部で5つ紹介しました。

 

フェアトレードを通じて途上国の貧困や環境問題を解決し、公平な世の中を実現するためには、より多くの人たちがフェアトレードに関心を持つ必要があります。

 

そのためには、自分がフェアトレード商品を購入するのと同じくらい、いやそれ以上にフェアトレードについて世の中に広めていくことが大切です。

 

こちらの記事もよく読まれています。あわせて読んでみてください➡フェアトレード、私たちにできることは何?職場や学校でできること5つ紹介 - 原貫太の国際協力ブログ

 

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