日本一発信力がある国際協力のプロになります。本気です。そして近い将来、必ずなれると考えています。
僕は意識的にSNSを毎日更新しています。基本的に内容は、僕が携わっている国際協力活動に関してです。
理由はシンプルです。「信用」を貯めるため。
よく言われることですが、貯金0円でもTwitterのフォロワーが100万人いる人と、1億円の資金があるけど人からの「信用」が無い人では、今の時代、活動/事業を進める上では、前者の方が絶対に良いのです。
なぜなら、信用はお金に換えられるけど、お金は信用に換えられないから。
「信用」さえ貯めておくことができれば、様々な活動/事業を現実化していくことが可能になります。「信用」が寄付へ換わったり、「信用」が講演会場の提供へ換わったり、「信用」が書籍の購入へ換わったりします。
では、「信用」を貯める発信をするためには、何をすれば良いのでしょう。僕は、
本音で、自分の「資源」をシェアすることにより、「共感」を呼ぶこと
が必要だと考えています。
「本音で」というのは、思ったこと、感じたことをありのままに発信することです。それが、「共感」を呼ぶことに繋がっていきます。
今年2月に南スーダン難民居住区を訪れ、厳しい現実を前にして涙を流した後に書いた記事『元国連難民高等弁務官緒方貞子氏の名言「熱い心と冷たい頭」を思い出して』には、たくさんの方から反響を貰いました。
自分の持っている「資源」とは、発信の文脈で考えると、「知識」と「経験」だと思います。自分の知識を自分だけもので終わらせてしまうのではなく、それを必要としている人たちに快くシェアすること。
「経験」も同じで、嬉しかった経験のみならず、例えば過去の辛かった経験もシェアすることによって、「共感」が生まれていきます。
先日Facebookで投稿した記事や、ハフポストに寄稿した『「辛いなら今は逃げればいい」9月1日は18歳以下の子どもが最も多く自殺する日』には大きな反響があり、そこでまた新たな繋がりが生まれました。
まずはこの「共感」を呼ぶことが、「信用」を得るためには大切です。「この人と同じような考えを私も持ったことがある…」「自分と似た経験をしている人もいるんだな…」という気持ちが相手にあって初めて、「この人だったら信用したい」と思ってもらえるようになるのです。
そのために僕は、SNSを毎日更新するように努めています。
もし僕が、1か月に1回しかFacebookを更新しない人間だったら。アフリカにいる間、現地で何をしているのか全くツイートしない人間だったら。
SNSでだけ繋がっている人はもちろん、実際の知り合いであったとしても、「共感」が生まれることはほとんどなく、そして「信用」にも繋がりません。
「信用」が無ければ、例えば寄付のお願いをしても、自分と相手との間には「壁」が存在し、その先の行動には繋がりにくい。なぜなら、「壁」を越えるためだけで時間がかかるから。
自分がどんな活動をしているのか普段から発信し続け、「信用」を貯めていくことで「壁」を溶かしておけば、何かのタイミングで「お願い」をした時に、行動に繋げてもらいやすくなります。
実際、SNS経由で書籍を購入してもらっている方たちはそのほとんどが面識なく、またクラウドファンディングでも、一度も会ったことのない、SNSでだけ繋がっている方たちから、たくさんのご支援を寄せていただきました。
僕の印象ですが、国際協力に関わる人は、他分野の活動に比べて「発信」がそれほど上手ではないように思います。それにも関わらず、この国際協力という活動は、発信力が非常に求められる活動です。
発信力があれば、応援してくれる支援者が増え、活動を支える資金の調達に繋がる。発信力があれば、アフリカの紛争と日本の生活との関係を多くの人に知ってもらい、それが問題の根本的解決へと繋がる。
インターネットが社会のインフラとなった今日、これから新たにNGO(NPO)を立ち上げる者にとって、いや既に活動している人にとっても、SNSは「貯信」するためのうってつけの手段になるのです。
インターネットやSNSが誕生してから、社会の変化は著しく速くなっています。そして長い歴史から考えると、社会のパラダイムシフトは加速度的に速くなっています。
農耕牧畜社会は数万年、封建社会は数千年、資本主義社会は200~300年続き、ポスト資本主義社会が叫ばれつつある今日、次なる時代のパラダイムシフトは、20~30年といった期間で起こるでしょう。
だからこそ、常に社会の最前線を睨んでいないと、時代から置いてけぼりにされると思うのです。
2回目ですが、僕は日本一発信力がある国際協力のプロになります。本気です。そして近い将来、必ずなれると考えています。SNSを武器に「信用」を貯めていき、そんでもって発信の矛先を、少しずつ「世界」へと向けていきます。
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