フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。
この記事ではワールドビジョンが運営する寄付制度「チャイルドスポンサーシップ」に興味ある人向けに、ワールドビジョンがどんな団体かを解説しています。
最初に結論ですが、ワールドビジョンは怪しい団体ではありません。寄付先として信頼して問題のない団体です。
また、ワールドビジョンは「キリスト教精神に基づく」団体ではありますが、布教を目的とした団体ではありません。仮に宗教団体だとしたら、「認定NPO法人」の資格は取得できませんからね。
国際協力を仕事にしている人でワールドビジョンを知らない人は、ほぼいないと思います。それくらい規模が大きく、歴史もあり、有名なNGOですね。
これからチャイルドスポンサーになろうと考えている人にとって、この記事は一つの安心材料になるはずです。参考にしてください。
- ワールドビジョンはどんな団体?
- ワールドビジョンジャパンとは?
- ワールドビジョンは宗教団体?怪しい?
- ワールドビジョンは支援金の8割以上を現地事業に使っている
- ワールドビジョンは継続的な活動報告を行っている
- ワールドビジョンに寄付している人の口コミ
- 多くの芸能人・著名人がワールドビジョンを支援している
- ネット上にあるワールドビジョンの口コミ・評判
- さいごに ワールドビジョンは信頼できる団体です
ワールドビジョンはどんな団体?

ワールドビジョン(World Vision)は1950年にアメリカで設立され、現在は約100ヶ国で活動を展開する世界屈指の大型国際NGO(非政府組織)です。キリスト教の精神に基づき、
- 開発援助:発展途上国の経済発展や福祉向上のために行われる援助
- 緊急人道支援:紛争や自然災害発生時に行われる人命救助や苦痛の軽減などを目的にした支援
- アドボカシー:市民社会に対する啓発や政策提言活動
の3つを柱に活動しています。
例えば僕が活動していたウガンダ共和国北部にある南スーダン難民居住区でも、ワールド・ビジョンは活動していました。
当時(2017年2月)は南スーダンの内戦が再燃して間もない頃だったため、ワールドビジョンは難民に食糧配給の支援を行っていましたね。上記した3つの活動のうち、2つ目の「緊急人道支援」にあたる活動だと思われます。

難民の方に「食糧はどうしていますか?足りていますか?」とインタビューをすると、「十分な量とは言えないが、ワールドビジョンの支援に助けてもらっている。ワールドビジョンには感謝している。」といった話をしました。
「十分な量とは言えない」というのは、ワールドビジョンの活動が怠慢であるからというわけではなく、急激に増え続ける難民の数に対して、援助に使える資金や人的リソースが十分ではなかったことが大きな原因です。
当時は南スーダンの内戦が凄まじい勢いで悪化しており、どの援助団体も資金繰りに苦労していましたからね。
現在僕は東アフリカのウガンダ共和国で活動していますが、チャイルドスポンサーシップによる支援活動もウガンダで行われているようです。
【健康管理のための学校】
— ワールド・ビジョン・ジャパン (@WorldVisionJPN) August 31, 2019
ウガンダのこの学校は、地域の人々の健康管理のために欠かせない役割を果たしています。
予防接種、駆虫薬やビタミン剤の投与や、赤ちゃんの健康診断や予防接種も。
学校は、生きていくために必要な知識を教えてくれる場所でもあるのです。https://t.co/qJgMlNNH2S pic.twitter.com/pnJlFIz3Wq
川で水を汲む #ウガンダ の男の子。彼自身もこの水が安全でないことは知っています。知識が乏しいのではなく、選択肢がないのです。 #ワールドビジョン は支援地域の人々とともに井戸や貯水タンクの設置等の活動を進めています。 pic.twitter.com/lKGtELaPc8
— ワールド・ビジョン・ジャパン (@WorldVisionJPN) March 30, 2016
僕は日本とウガンダを往復しながら国際協力の仕事をしていますが、「ワールドビジョン」という団体名はあちこちで見聞きします。それくらい規模が大きく、歴史があり、著名な団体です。
ワールドビジョンジャパンとは?
ワールドビジョンの日本支部である「ワールド・ビジョン・ジャパン」ですが、こちらは1987年に設立された団体です。
1999年に特定非営利活動法人(通称NPO法人)として認証され、その3年後である2002年には国税庁から認定NPO法人と認定されています。
日本にも数多くの国際協力NGOがありますが、その多くは1998年に特定非営利活動促進法(NPO法)が施行された後に設立された団体です。その10年以上前から活動しているワールド・ビジョン・ジャパンは、歴史ある老舗団体と言えますね。
ちなみにワールド・ビジョン・ジャパンのような「NPO法人」は日本に約5万団体ありますが、そのうち所轄庁から認定を受けた「認定NPO法人」はわずか全体の2%、1,095団体しかありません(平成30年11月時点)。
国際協力の活動をしている団体で「認定NPO法人」になれている団体の数は、さらに少なくなります。
認定NPO法人になるため、またその資格を継続するためには、毎年厳しい審査があります。「たしかな実績と信頼性があるから、ワールド・ビジョン・ジャパンは認定NPO法人の資格を20年近くも維持できている」と言えますね。
ワールドビジョンは宗教団体?怪しい?

ワールドビジョンはキリスト教の精神に基づき活動していることから、「ワールドビジョン=宗教団体?怪しい?」と考えている人がたまにいます。
たしかに、ワールドビジョンは創設者がキリスト教の宣教師であること、またキリスト教の精神に基づいた活動を行っていることから、キリスト教系の団体ではあります。
ただ、この「宗教団体」という言葉は、日本では一人歩きしてしまっている印象があります。実際、国際協力の世界ではキリスト教やイスラム教、仏教に基づいて活動している団体がたくさんあるからです。
それに、僕もNPO法人を起業したことがあるのでわかりますが、日本で「NPO法人」を設立するには「宗教活動や政治活動を主な目的としていないこと」が条件として課されます。
ワールドビジョンは、NPO法人よりもさらに厳しい条件が課される「認定NPO法人」ですから、その点からも宗教活動を目的としていないことが分かります。仮に布教活動なんかをしていたら、認定の資格はすぐに外されてしまいますからね。
実際、ワールドビジョンに関わっている人にも無宗教の人はいますし、チャイルドスポンサーとして活動を応援している僕の知り合いの中にも無宗教の人はいます。
要は、キリスト教系の団体ではあるけれど、伝道目的ではなく、純粋に国際援助をすることが目的の団体と考えてください。
ですので、「ワールドビジョンは宗教団体…?怪しい…?」と思っている人は、その点は安心して寄付先に選んでください。
ワールドビジョンは支援金の8割以上を現地事業に使っている

ワールドビジョンのホームページにも記載してありますが、支援金の81.4%は現地事業の活動に充てられています。
この82.4%という妥当なのか、国際協力の知識がない方にはなかなか分からないと思いますが、僕の経験からするとこの数字は比較的高い方です。
以前、国際協力の仕事を25年以上続けている大先輩から「NGOは寄付金の最低7割は現地事業に充てるべき」という話を聞いたことがあります。その意味で8割以上の寄付金を現地事業に回しているワールドビジョンの「チャイルドスポンサーシップ」は評価されるべきです。
細かい支援金の用途が気になる方は、ワールド・ビジョン・ジャパンが出している決算報告書や監査報告書をチェックしてみてください。認定NPO法人はこういった報告書を毎年公開しています。
なお、こちらの記事でチャイルドスポンサーシップ制度を詳しく解説しています。
ワールドビジョンは継続的な活動報告を行っている

ワールドビジョンの「チャイルドスポンサー」になると、年に一度チャイルドの写真付き成長報告書や、その地域での活動報告書が送られてきます。
また、チャイルド・スポンサーシップでは支援地訪問ツアーが定期的に組まれており、希望者は自分が支援する子どもと交流することもできます。
自分の寄付したお金が有効に使われているか、それを確かめる一番の方法は自分の足で現地を訪問することです。せっかく継続的に寄付をするのであれば、人生で一回くらいは支援地訪問ツアーに参加してみるといいでしょう。
また、ワールドビジョンはTwitterやFacebookでも定期的に活動報告をアップしており、SNSをフォローすることでも活動に関心を持ち続けることができます。
子どもたちに囲まれ、楽しそうなスタッフのジョン=マリさんは、チャイルド・スポンサーシップの支援を受けながら育ちました。
— ワールド・ビジョン・ジャパン (@WorldVisionJPN) November 1, 2019
子どもの頃に支援を受けた人が大人になり、今度は人々を支えるようになる。このようなサイクルが続いていけば、幸せも受け継がれていきますね。https://t.co/wG6f8tHFpT pic.twitter.com/GvwkPTxmWK
ザンビアには「ワールド・ビジョン ヤギ継承プロジェクト」があります。ヤギを贈られた家族は、もらったのと同じ頭数のヤギを他の家族に贈る、というもの。
— ワールド・ビジョン・ジャパン (@WorldVisionJPN) October 20, 2019
支援を受けたダンフォードさんはこう言います。「大切なのはヤギの寄付でもらった幸せを、次の家族へ受け渡す事です」https://t.co/QwILNpEZCw pic.twitter.com/rjG299YVji
こういった国際協力に関わることで一番大事なのは、関心を持つことではなく関心を持ち続けることですからね。国際協力業界で働く人間から見ても、ワールドビジョンはそのための仕組み作りがとても上手です。
ワールドビジョンに寄付している人の口コミ

ここまで国際協力業界で働いている立場から、ワールドビジョンの評判を紹介しました。
チャイルドスポンサーとしてワールドビジョンに寄付している人は、日本だけでも5万人以上いると言われています。そのうちの一人、僕の知人でもある石黒芳樹さん(40代男性)に口コミ記事を寄稿してもらいました。あわせてご覧ください。
私は、ケニアとラオスのチャイルドスポンサーをしています。毎月、銀行から一定額が引き落とされ、これが彼ら、そして彼らのコミュニティ開発のために使われています。
チャイルドスポンサーシップは、よく里親のような制度と間違われることがあります。しかし、明確に違うことが一点あります。
里親であれば、送金するお金はほぼ全額がその子どもに届きます。一方のチャイルドスポンサーシップでは、私たちが毎月送金するお金は支援するコミュニティに届き、子どもの手に直接渡ることはありません。
チャイルドスポンサーシップでは、通常15年程度の期間を定め、その地域に暮らす人々が基本的な生計を立てられるように支援をするのです。
その間、ワールド・ビジョンからは支援地域がどのように開発されているのか、収支報告とともに毎年レポートが送られてきます。
同時に、スポンサーになっているチャイルドからも手紙が届き、チャイルドの視点から今どのような環境で生活しているか報告してもらうことができます。
いわば、マクロ、ミクロ、両方の視点から支援の成果を実感することができるのです。
私はチャイルドスポンサーシップを10年続けています。それぞれの支援地域は違いますが、
「何もかもはできなくても、何かはきっとできる。」
この想いを共有できる仲間が、北海道から九州まで日本全国にたくさんいます。SNSでのつながりもありますが、私は実際に会ってもいます。
チャイルドスポンサーシップのコミュニティは、とても心地がいいですね。
多くの芸能人・著名人がワールドビジョンを支援している
ワールドビジョンを支援する芸能人・著名人の方はたくさんいます。
例えば『グレイテスト・ショーマン』や『レミゼラブル』に出演したハリウッドスターのヒュー・ジャックマン。実際にエチオピアの支援地域にあるコーヒー農家を訪問するなど、ワールドビジョンの親善大使として精力的に活動しています。
#DukalesDream premieres this week with @WorldVision Ambassador @RealHughJackman showing how coffee can change lives! pic.twitter.com/AqlPW4Gut1
— World Vision SG (@WorldVisionSG) June 3, 2015
日本人だと、プロゴルファーの東尾理子さんや女優の夏木マリさん、またヴィジュアル系ロックバンド「シド」のボーカルであるマオさんらも、チャイルドスポンサーとしてワールドビジョンの活動を支援しています。
#東尾理子 さんWVJの「グローバル教育サポーター」就任決定!
— ワールド・ビジョン・ジャパン (@WorldVisionJPN) October 29, 2018
世界の子どもたちのためにできるアクションを広めてくださいます。
理子さんご登壇イベント参加者募集中!https://t.co/WqWTsEFygQ
東尾さんは #チャイルドスポンサー としてのご支援に加えて、様々なご協力をしてくださっています。 pic.twitter.com/sskIc5nhI4
僕がチャイルドスポンサーとして支援させてもらっているインドの男の子から、成長報告のお手紙が届きました^_^
— シド マオ (@mao_sid) September 27, 2019
こうやって目に見える繋がりがあるって、やっぱり嬉しいよね(*´-`)
12月のソロLIVEから始まる未来サンタプロジェクトも、誰かの未来へ繋がっていきますように…https://t.co/S4GH2Bocex pic.twitter.com/xYOAavq9mS
他にもワールドビジョンの活動に賛同する芸能人・著名人の方がたくさんいます。詳しくはこちらの記事で書きました。
ネット上にあるワールドビジョンの口コミ・評判
ネット上で見られたチャイルドスポンサーの評判・口コミも掲載しておきます。チャイルドスポンサーの皆さん、途上国の子どもから送られてくる手紙が本当に嬉しいみたいですね。
14歳!大きくなったなあ。
— サルーキ=Vo.チヨ (@salukirock) 2017年10月12日
ワールドビジョンを通してチャイルドスポンサーをさせてもらっているバングラディシュに住むモシャロフくんから手紙と写真が届きました^_^ pic.twitter.com/cTYzP1lnhv
インドの小さな女の子から、手紙が来ました💌
— ひろちゃん (@takarasagasini) 2016年4月21日
日本も、今大変な時だと思います。世界にも、大変な毎日を暮らしている人がいます。#チャイルドスポンサー#ワールド・ビジョン pic.twitter.com/gxXAj1H5yt
カンボジアでチャイルドスポンサーをしてる子からお手紙がきました。
— 三次ゆりか 江東区議会議員 (@MitsugiYurika) November 2, 2019
ずっと成長を見守ってこられて嬉しい
大きくなったなぁー。
絵を描いて送ってくれることもあって、本当に嬉しい。
我が家を赤ちゃんポストにしたいくらい、命を守っていきたいです。
子育てに悩む方、まずご相談お待ちしています pic.twitter.com/0ZrA55HScv
さいごに ワールドビジョンは信頼できる団体です

国際協力の業界で働く立場から、ワールドビジョンの評判、またチャイルドスポンサーシップの口コミなどを紹介しました。
途上国で起きている問題に対し、関心を持つことは誰にだってできます。でも、大切なことは関心を持ち”続ける”ことです。その点からも、ワールドビジョンが行っている寄付や活動報告の仕組みは素晴らしいですね。
ただお金を寄付したり、物資を送ったりするだけでは、困っている子どもを助けたいという気持ちも長続きしません。相手の「顔」が見えるからこそ、支援の成果を実感することができるはずです。
ワールドビジョンのチャイルドスポンサーシップは、途上国に暮らす子どもと直接的につながることができる支援プログラムです。日本でも約5万人がチャイルドスポンサーになっています。
世界の貧しい子どもたちに対して、自分にできることは何だろう。そんな想いを持っている人は、ぜひチャイルドスポンサーシップに申し込んでみてくださいね。