原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

塾講師バイトは辞めるべき?僕が塾講師を辞めることにした3つの理由

大学一年生の頃、塾講師バイトをやっていた原貫太(@kantahara)です。僕は個別指導も集団指導も、両方の塾講師経験があります。

 

塾講師を始めた当初は子どもたちに勉強を教えることが楽しく、やりがいを感じていました。が、数か月続けるうちに、塾講師バイトの負の側面に気づいてしまいました…。 

 

しばらく悩み、塾講師をやめる決意を固めた僕ですが、最終的にはこれからお伝えする”3つの理由”が、僕が塾バイトを辞めることに繋がりました。

 

こんな書き方をすると塾講師バイトを強く批判しているように聞こえますが、一方で塾講師バイトにもメリットは存在します。

 

公平になるように、どんな人が塾講師バイトに向いている人なのか、塾講師バイトにはどんなメリットがあるのかもあわせて解説します。

 

 

塾講師バイトを辞めることにした3つの理由

塾講師 やめる

 

僕が塾講師バイトを辞めることにした理由は、大きく以下の3つです。

 

  1. 生徒や塾長の時間に縛られ過ぎるから
  2. 時間外労働が多すぎるから
  3. 早く塾講師をやめないともっと辛くなる

 

塾講師をやめた理由①生徒や塾長の時間に縛られすぎるから

塾講師バイトをすると、まずは担当する生徒の時間に縛られるようになります。

 

たかがアルバイトにもかかわらず熱血漢だった塾講師時代の僕は、「やるからには生徒の人生に貢献できるように…!」と意気込んでいました。が、何を隠そう、当時の僕は19歳の大学生。他人の人生を背負えるほど、自分の人生に余裕はありませんでした。

 

塾の生徒から進路相談や質問したいと言われた時には、目の前の仕事を中断して対応。何なら、休日にも出勤して対応にあたる日も…。

 

また、塾長の時間にも縛られます。僕がバイトをしていた塾では、出勤日に関するメールが夜中12時を過ぎても送られてきました(笑)  

 

もちろん、労働環境がしっかりとした塾もあります。ただ、”他人の時間”に縛られるというのは、塾講師をやる以上は避けられない問題でしょう。せっかく時間がある大学生なのに、生徒や塾長の時間に縛られ過ぎてしまうのはもったいない。そう思って、僕は塾講師バイトを辞めることにしました。

 

若いうちに他人の時間を生きるのが癖になってしまうと、企業に入ってからも消耗していく人生を送ることになりかねません。実業家の堀江貴文さんは著書『99%の会社はいらない』の中で、

 

世の中の大多数の人々が所属している「会社」という仕組みでは「他人の時間」に縛られることが多い。やりたくもない仕事をさせられ、ただただ給料を貰うために、生活するためだけに仕事をこなす。それでは「楽しい忙しさ」を手に入れることは難しい。『99%の会社はいらない』から引用)

 

と語っています。

 

僕が塾講師バイトを辞めることにした一つ目の理由は、生徒や塾長の時間に縛られ過ぎるから。時間は有限です。もっと自分の時間を生きたい人には、塾講師は向いていないでしょう。

 

塾講師をやめた理由②時間外労働が多すぎるから

塾講師バイトの時給は、個別指導でも1,500円前後。集団指導だと2,000円〜3,000円。一見すると高待遇ですね。僕も「めっちゃ稼げるやん!」と思っていた情弱マンでした…。

 

が、始めてから気が付いてしまいました。時間外労働の多さに。

 

授業の予習、授業前のプリント印刷、質問対応、欠席した生徒への連絡…。労働環境がしっかりと整っている塾講師バイトでは、例えば「事務作業は時給950円」など別途設定されています。しかし、多くの場合は「授業給が高いから、それ以外は無給で頑張ってね」というもの。トータルで計算すると、労働基準法で定められている最低賃金を下回る人もいるのでは…?

 

例えば、時給1200円の塾講師バイトをしているとして、

 

  • 授業の予習:30分
  • 授業前の準備:30分
  • 授業後の対応:30分

 

とすれば、仮に授業時間が2時間だとすれば

 

(1200円×2時間+0円×1.5時間)÷3.5=685.7円

 

時給換算するとたったの685.7円です。

  

「勉強を教えるのが好き」「将来は教師になりたい」と言った人であれば我慢できるかもしれませんが、「めっちゃ稼げるかも」と思って塾講師バイトを始めた人にとっては、最悪ですよね。「お金を稼ぎたいから」という動機だけの人には、塾講師バイトは向いていないです。

 

塾講師をやめた理由③早くやめないともっと辛くなるから

ここまで読んで「塾講師バイトは辞めよう」と思った人がいたら、ごめんなさい。辞める時には、何か言われる可能性があることを覚悟しておいてください。

 

「生徒を捨てるの?」

「社会人としての責任ないの?」

 

そんなことを言われるかもしれません。実際、僕の周りで塾講師バイトをしていた友人の中には、同じようなことを言われた人もいます。

 

が、あなたの精神状態の方がよほど大切です。辞める決断をしたのなら、できる限り早くに行動を起こしましょう。

 

僕自身、担当の上司に塾講師バイトを辞めたいと切り出した時には、正直緊張しました。何か言われるんだろうなぁ、とビクビクしました。バイトを始めた時に書いた誓約書は大丈夫かなぁ、と震えていました。

 

でも、いざ話をしてみると、意外にもすんなり辞めることができました。僕の働いていた塾の管理職が、何だかんだで物分かりいい方だったからかもしれません。

 

塾講師バイトを続けている時間が長くなればなるほど、生徒に対する愛情も芽生えてしまったり、仲の良い同僚もできてしまったりします。だからこそ、所詮はバイトに過ぎないのだから(代わりはいます)、あまり長居せずにサッと辞める方がお互いにとっていい。

 

そう思って、僕は塾講師を辞める決意を固めました。

 

とはいえ、塾講師バイトにもメリットはある

塾講師をやめた理由

 

ここまで、僕が塾講師を辞めることにした3つの理由を説明しました。

 

これだけ書くと塾講師バイトの批判ばかりしているように見えますが、塾講師バイトにもメリットは存在します(だから辞めるか少し悩んだ)。

 

塾講師バイトのメリット、そしてどんな人が塾講師に向いている人かを解説します。

 

塾講師バイトのメリット①話し上手になれる

「人前で話すのが上手くなりたい」という人には、塾講師バイトは向いているかもしれません。

 

個別指導であれば、担当する中学生や高校生を飽きさせないように、上手く雑談を交えながら授業を進める必要もある。集団指導であれば、相手が年下といえども、話の展開やプレゼンテーションスキルを磨くのに良い機会になります。

 

僕は集団指導の塾講師をしていた期間が長いですが、個別よりも集団の方が得られたスキルは多いですね。人前で堂々と話すための「場数」を積むには、塾講師バイトは良い手段かもしれません。

 

塾講師バイトのメリット②先生になりたい人には美味しい話

塾講師バイトを始めた理由の一つに「将来は先生になりたいから」というのがありました(今では夢が変わりましたが)。それに向けた準備として、塾講師バイトを始めたのです。

 

「将来は先生になって子どもたちに勉強を教えたい!」という人には、塾講師バイトは美味しい話かもしれません。大学で教職課程を専攻すると、2~3週間の教育実習をする必要がありますが、基本的にこれは無給です。むしろ大学に授業料を払っているくらいですからね…。

 

そう考えると、教える経験を積める上に、お金までもらえてしまう塾講師バイトは、考え方によっては美味しい話ですね。

 

なので、純粋な動機で「塾講師バイトを通じて、教師になるための実務経験を積みたい」と考えている人には、(学校教育の現場では無いものの)塾講師は良い手段になります。

 

塾講師バイトをやめるべきか?まとめると…

僕が塾講師バイトを辞めることにした理由は大きく3つ、

 

  1. 他人の時間に縛られ過ぎるから
  2. 時間外労働が多すぎるから
  3. 時間が経つと辞めづらくなるから

 

でした。一方で、塾講師バイトには

 

  1. 話し上手になれる
  2. 先生になりたい人には美味しい話

 

といったメリットも存在します。

 

大事なことは、手段と目的を取り違えないことです。「話し上手になりたい」「先生になるという夢に一歩でも近づきたい」という目的のために、手段として塾講師バイトを選ぶのは良いでしょう。

 

その際(ここ大切です)バイト先の塾を簡単に決めてしまうのではなく、求人情報や契約情報にしっかり目を通した上で、応募するようにしましょう。できることなら当然、ホワイトな労働環境で働きたいですからね。