原貫太のブログ

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国際問題を大学生が議論したところで、正直くその役にも立たない。

「大学生が国際問題を議論したところで意味ない」的なツイートをしたら、大反響がありました。 

 

 

 

国際問題を”議論”するだけでは、問題の”改善”には繋がらない

時々、高校生から「国際問題に取り組める人間になるため、大学生になったら国際問題を議論する研究会に所属したい。」という相談を受けるのですが、ちゃんと伝えておきたいことがあります。

 

大学生が国際問題を”議論”したところで、参加している人たちの知識やディスカッション能力は高められたとしても、対象としている国際問題の”改善”には繋がらない。正直に言えば、議論ているだけの活動は、単なる自己満足にも陥りかねない。

 

まぁ、あたりまえのことですよね。

 

たしかに、議論した結果生まれた改善案を、そこで出来た仲間たちと次のアクションに移したら、多少なりとも世界は良くなるかもしれません。

 

けれど、「シリア内戦はどうすれば解決できるか?」「イスラエルとパレスチナの和平は実現する可能性があるのか?」「南スーダン難民が故郷に帰還するにはどうすればいいのか?」そんなあまりにも壮大なテーマを大学生が議論したところで、正直、クソの役にも立たないです。本当に。

 

 

大切なのは「考動」です

国際問題という大きなテーマであっても、もちろん、考えることは大切。

 

でも、もっと大切なのは、考えながら行動すること、つまり「考動」です。

 

 

シリアにせよパレスチナにせよ南スーダンにせよ、ニュースや新聞で伝えられる凄惨な現実を前にし、「分からない」「何もできない」と思考停止するのは、僕も嫌です

 

「何が原因でシリアの紛争はいつまでも終わらないのか?」「どうすればイスラエルとパレスチナの間で平和構築が実現されるのか?」「難民が安心して生活するために必要な国際貢献は何なのか?」そんなことを考え続けながら、自分自身に知識を吸収し続けたい。

 

でも、議論しているだけでは、世界平和を実現することはおろか、何一つ国際問題を解決することはできません。僕自身も大学生時代、色々な人たちと国際問題を議論する機会がありましたが、その中で今の仕事に直接活かされているものは、正直ほとんどありません。

 

何を議論したかさえも、記憶が曖昧になってきています。

 

だから、考えながらも、自分にできる行動を淡々と続けていく。それこそが、学生時代から国際協力に関わり続けてきた、僕なりの一つの答えです。そんな「考動」を実践できる若い人たちが、もっともっと、増えてほしい。

 

 

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