原貫太の国際協力ブログ

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クロールを速く泳ぐコツは"水の抵抗を減らす" 50mクロール24秒の元スイマーが解説

この記事では、数あるクロールを速く泳ぐコツの中でも、特に重要な「水の抵抗を減らす」について詳しく解説します。

 

水泳は、水の抵抗と勝負するスポーツです。いくら練習をしたり、筋力トレーニングをしても、水の抵抗を減らさない限りタイムを大きく伸ばすことはできません。日々の努力が、無駄になってしまいます。

 

この記事で紹介する内容は、体格が日に日に大きくなっていくジュニアスイマーはもちろん、マスターズスイマーの参考にもなるはずです。クロールを速く泳げるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

クロールを速く泳ぐコツは”水の抵抗を減らす”

クロールを速く泳ぐ方法

 

繰り返しになりますが、クロールを速く泳ぐコツは大きく2つ、

 

  1. 水の抵抗を減らす 
  2. 自分の力を推進力に変える

 

特に50メートル自由形や100メートル自由形のような短距離種目を泳ぐ人や、体格が大きくなる中学生・高校生は、速く泳ぐためには水の抵抗を減らすことが大切です。

 

速く泳げば泳ぐほど、水の抵抗が重荷になる

水泳というスポーツは水の抵抗との勝負です。水泳における水の抵抗は陸上の空気抵抗とは比べ物にならないほど大きく、一生懸命に泳ごうとすればするほど水の抵抗が増えてしまいます。

 

そのため体力も消耗し、前半に比べて後半はガクッとスピードが落ちてしまうのです。心当たりある人もいるのではないでしょうか。

 

特に50mクロールや100mクロールのような短距離種目では、力の入れ具合も自然と大きくなるため、自ずと水の抵抗が大きくなります。

 

速く泳ぐためにやたら筋トレを頑張る人がいますが、筋力が付けば付くほど泳ぐ時に力が入りやすくなるため、水の抵抗が増えてしまうリスクがあります。

 

そのため、水の抵抗という”無駄”を減らしてから筋力を付けた方が、効率的かつ速く泳ぐことができるようになります。

 

ちなみにクロールを長く、楽に泳ぎ続けるためのコツはこちらの記事で解説しています➡クロールを長く泳ぐ4つのコツ【体が沈んでしまう人は必見です】 - 原貫太のブログ

 

クロールを泳ぐ時に水の抵抗を減らすには?

クロールを速く泳ぐ方法

 

水の抵抗を減らすことがクロールを速く泳ぐためには欠かせません。では、水の抵抗を減らすにはどうすればいいのでしょうか? 

 

ボディポジションを高くする

僕が高校生の時、身長が小さく、筋肉も少ない華奢な身体なのに、50メートル自由形を23秒、100メートル自由形を51秒で泳ぐジュニアのトップスイマーがいました。

 

どうしてそんなことが可能なのかコーチに聞くと、「彼のような小柄な選手が速く泳げるのは、ボディポジションがとても高いからだ」という答え。ボディポジションが高くなれば身体(特に腹部、背部)が受ける水の抵抗が減りますからね。

 

一心不乱に泳いでいるレース中も、ボディポジションを高い位置でキープしながら泳ぐには、普段の練習中からボディポジションを意識したり、根本的に自分の泳ぎ方を変えたりする必要があるでしょう

 

泳いでいる時もぶれない体幹を鍛える

体幹(身体の頭部と四肢を除く胴体部分)が左右にぶれながら泳いでいると、水の抵抗が増えます。腹筋や背筋、インナーマッスルを鍛えることで体幹がぶれなくなれば、ストリームラインが崩れにくくなり、水の抵抗を減らすことができます。

 

また、50メートルクロールや100メートルクロールのような短距離種目では、キックを継続的に打ち続けることが速く泳ぐためには欠かせません。これも、体幹がぶれずに泳げるようになれば、自ずと安定したキックを打ち続けることができます。

 

クロールを速く泳ぐためにはぶれない体幹が必要です。そのために水の中だけではなく、陸上でのトレーニングも大切にしましょう。

 

クロールのローリングやS字プルは速く泳ぐためには非効率?

クロールを速く泳ぐ方法

 

「クロールは身体をローリングしながら泳げ」「プルはS字を描くように」

 

僕が現役選手の時は、このような指導をするコーチが多かったです。いわゆる1軸クロールと呼ばれるものですね。

 

しかし、最新の研究によると1軸クロールは非効率的な泳ぎ方と言われることもあります。なぜなら、クロールを泳ぐ時に身体をローリングしてしまうと、自ずと体幹もぶれやすくなるため水の抵抗が生まれてしまうからです。

 

さらに、ローリングすることによってストリームラインも崩れやすくなるため、クロールを速く泳ぐために欠かせない”安定したキック”も打ち続けることが難しくなります。

 

また、水に入水した手を胸とおなかの下を通すようにかく「S字プル」を教わった人も多いと思いますが、近年は体の軸と平行に、後ろに真っすぐ手を掻く「I字プル」が普及しています。

 

最新の研究では「S字プルは効率が良いため中長距離向き、Ⅰ字プルは速度が出るため短距離向き」と言われています。そのためクロールを”速く”泳ぐコツとしては、S字プルよりもI字プルの方が相応しいと言えるでしょう。

 

※コーチや研究者によっては「S字プル自体がそもそも効率悪い」と主張している人もいます。

 

水の抵抗を大きく減らす“2軸クロール”とは?

僕が高校生の時から注目され始めていましたがが、水の抵抗を減らし、効率的かつ速く泳ぐためには、1軸クロールではなく2軸クロール(2軸泳法)が相応しいと言われています。

 

2軸泳法とは、以下のような泳ぎ方を言います。

 

2軸泳法は左右の肩関節と股関節を結んだ2つの軸を動きの基準にして体を安定させ、できるだけ推進力を犠牲にすることなく水の抵抗を減らしながら泳ぐ方法です。水泳ベストタイム更新プログラム ~2軸泳法で4泳法に革命を起こす~【日本体育大学 水泳部コーチ藤森善弘 監修】より引用)

 

 

身体をひねることなく、肩から骨盤にかけた左右二つの軸を中心として泳ぐため、体幹がぶれにくく、余計な水の抵抗が生じにくいのが2軸泳法の特徴です。特に両手両足を交互に動かしながら泳ぐクロールと背泳ぎでは、タイムに顕著な結果が表れやすいと言われています。

 

以上、この記事ではクロールを速く泳ぐために欠かせない「水の抵抗を減らす」について、詳しく解説しました。

 

この記事では「二軸泳法」を紹介しましたが、より深く勉強したい方は二軸泳法指導者の第一人者・藤森善弘先生が手掛けた映像教材もいいかもしれません。こちらのページだけでも有益な情報がたくさん載っているので、見ないと損です。

 

クロールを速く泳ぐコツをさらに知りたい方は、ぜひご覧になってくださいね。