原貫太のブログ

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日本の失敗を許さない風潮は異常。挑戦する限り失敗なんて存在しない

フリーランス国際協力師の原貫太です。以前「日本の失敗を許さない風潮は異常だ」とツイッターに投稿したら、100RT以上される反響がありました。 

 

 

日本の「失敗を許さない風潮」は異常にさえ感じることがある。

一度でも躓いた人間は批判され、二度と土俵に上がれない空気感が生まれる。それが若い人の次なる挑戦を阻んでいる。

でも、世界の名だたる成功者たちは数え切れないほどの失敗を積み重ねて今がある。失敗を許さない風潮を変えていきたい

 

今日はこのツイートを深掘りし、失敗を許さない日本社会がいかに異常であるかを考えます。

 

 

失敗が許されない国、日本

日本 失敗 許さない

 

海外生活が長いからか、外から見た「日本の失敗を許さない風潮」は異常にさえ感じることがあります。

 

例えば友人から聞いた、会社での仕事のミス。どんな失敗をしたか詳細までは分かりませんが、上司から「社会人になってもなぜこんなことができないんだ?」と頭ごなしに責められたと彼は話していました。

 

他にも、テレビのワイドショーで報じられる政治家や芸能人の失言。もちろん「おいおい、あなたのような立場の人がそんなこと発言しちゃダメでしょ…」と思うこともありますが、各メディアが寄ってたかって一人の人間を責め立てる風潮は、見ていて恐ろしささえも感じます

 

他にも、芸能人の不倫とかもどうでもいいですよね。YouTubeで話しました➡芸能人の不倫が話題になるたびに思うこと【どうでもよくね?】

 

起業に”失敗”した時、見ず知らずの人間からも批判された

日本 失敗 許さない

起業したNPOの代表として、難民支援をしていた

 

昨年11月のことです。働き過ぎでうつ病になったことを原因に起業したアフリカ支援のNPOを離れると報告した時、SNSで見ず知らずの人間から「コイツ偉そうなこと言ってたくせにダセェw」と批判されました。

 

僕はブログでも「日本の失敗を許さない風潮を変えたい」と書いているような人間です。普段であれば、そういった批判を特に気にすることもありません。

 

でも、当時はメンタルが不安定だったこともあり、正直傷つきました。その先の進路も決まっていなかったからこそ、うまく返す言葉も見つかりませんでした。

 

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「君が挑戦することで、日本の"失敗を許さない風潮"を変えていってほしい」 - 原貫太のブログ

 

失敗を許さない社会は、若者の挑戦を妨げる

日本 失敗 許さない

 

失敗したことをバカにされ(それも匿名で) 、いくらネットでの誹謗中傷に慣れている人間であっても、挑戦する気持ちが少しだけくじかれました。

 

起業したNPOを離れるとはいえ、アフリカ支援を続ける気持ちはまだ残っていました。でも、見ず知らずの人間から批判されたことで、「いつかもう一度失敗してしまうのではないか」と怖くなってしまったことも事実です。

 

失敗すると頭ごなしに責められ、批判される。こういった失敗を許さない風潮が日本にある限り、若い人の次なる挑戦は阻まれてしまいます。そしてみんな、失敗しないやり方を選び取るようになり、安定志向になってしまうのです。

 

世界の名だたる成功者は数え切れないほど”失敗”してる

でも、世界の名だたる成功者は数え切れないほどの失敗を積み重ね、今の成功を掴み取っています。

 

例えばFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグは2018年2月5日、創設14周年にあわせてFacebookにこんな投稿をしています。

 

長年にわたり、私は皆さんが想像できる限りほぼすべての失敗を経験してきました。多くの技術的なミスや割に合わない取り引きをしました。信用すべきでない人たちを信用し、才能ある人たちを間違ったポストに就けました。重要なトレンドを見落としたり、乗り遅れたりすることもありました。相次いで製品を送り出しては、失敗を重ねてきました。

Mark Zuckerberg - Today is Facebook's 14th birthday. It's... | Facebookより引用

 

こういった失敗は普段表に出ることは少ないですが、今では誰もが知っている起業家も、過去には幾度となく失敗を経験しています。

 

他にも、例えばApple創業者のスティーブ・ジョブズは大学を中退したり、自ら起業した会社をクビになったりしています。日本で言えば実業家の堀江貴文さんなんか、一度は逮捕され刑務所生活も送っています。

 

でも、彼らは挑戦し続けているからこそ、そういった失敗を糧に様々な成功を収め続けているのです。

 

「日本ならいくら失敗しても取り返しがつくでしょ?」

日本 失敗 許さない

 

バングラデシュでボランティア活動をしていた時、現地在住の日本人からこんな言葉をかけられました。

 

「日本の大学生なら、失敗してもいくらでも取り返しがつくでしょ?コンビニでもファストフードでもバイトできれば、何とか食べていくことはできる。生活保護だってある。ここには親を亡くして路上で暮らしている子どももいるんだよ。だから、失敗を恐れずに挑戦してみなさい。」

 

こういった発言には賛否両論が付き物です。もちろん日本にも借金で苦しい生活を送っている人もいれば、仕事で大きな失敗をして会社をクビになってしまった人もいるでしょう。

 

でも、世界、とりわけ発展途上国と呼ばれる国々に目を向けてみると、さらに厳しい状況に置かれて生活している人たちがいます。路上で暮らすバングラデシュのストリートチルドレンもその一例です。

 

何を「失敗」として定義するかにもよりますが、今の日本では失敗したとしても、そんな簡単に死ぬことはない。たとえゼロになったとしても、何度でも人生をやり直すことができる。

 

そういったメッセージがその方の言葉には込められていたと僕は感じています。

 

挑戦する限り、失敗は存在しない

日本 失敗 許さない

現在はフリーランスとして、アフリカで活動している

 

うつ病になり起業したNPOから離れることになったとき、「僕は起業に失敗した人間だ。これからは一生『失敗』という烙印とともに生きていくことになるんだ。」と、自己嫌悪に苦しみました。

 

でも、あれから約1年が経ち、僕はフリーランスとしてもう一度アフリカに挑戦しています。働き過ぎで病気になったという”失敗”を見直すことで、より自分に合った働き方を考えるようにもなりました。

 

挑戦し続けている限りは、失敗は存在しないと思います。「なぜ失敗したのか?」と原因を追究し、次の挑戦に活かせば、その失敗は成功を導くための一つの材料に過ぎません。

 

僕のように一度はうつ病で人生に絶望しかけた人間でも、もう一度挑戦の舞台に戻ってくることができました。だから、これを読んでいるあなたもきっと大丈夫。

 

失敗を恐れることなく挑戦し続けることで、日本の失敗を許さない風潮を一緒に変えていきましょう。

 

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