原貫太オフィシャルブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。

チャイルドスポンサーシップを10年続けた人の感想【微力だが無力ではない】

フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。この記事ではワールドビジョンが運営する寄付制度「チャイルドスポンサー」を10年以上続けている方の感想を2名分紹介しています。

 

チャイルドスポンサーになると、支援するチャイルド一人につき毎月4,500円を寄付することになります。それを10年も継続すると、単純計算で

 

4500円×12ヶ月×10年=540,000円

 

が必要です。決して安い金額ではありませんよね。

 

それにもかかわらず、なぜ10年以上もの間チャイルドスポンサーを継続できたのか?そこから何を感じたのか?

 

これからチャイルドスポンサーになることを考えている人は、ぜひ彼らの感想を参考にしてみてください。

 

 

チャイルドスポンサーシップの仕組みや信用性、月額4,500円という金額の妥当性などはこちらの記事で詳しく解説しました。国際協力の業界で働いている視点で書いています。

www.kantahara.com

 

チャイルドスポンサーを10年続けた石黒さんの感想

チャイルドスポンサー 感想

 

僕の知人でもあり、僕自身のアフリカでの活動を支援してくれたこともある石黒芳樹さん。チャイルドスポンサーを10年続けた感想を寄稿してくれました。

 

私は、ケニアとラオスのチャイルドスポンサーをしています。毎月、銀行から一定額が引き落とされ、これが彼ら、そして彼らのコミュニティ開発のために使われています。

 

チャイルドスポンサーシップは、よく里親のような制度と間違われることがあります。しかし、明確に違うことが一点あります。

 

里親であれば、送金するお金はほぼ全額がその子どもに届きます。一方のチャイルドスポンサーシップでは、私たちが毎月送金するお金は支援するコミュニティに届き、子どもの手に直接渡ることはありません。

 

チャイルドスポンサーシップでは、通常15年程度の期間を定め、その地域に暮らす人々が基本的な生計を立てられるように支援をするのです

 

その間、ワールド・ビジョンからは支援地域がどのように開発されているのか、収支報告とともに毎年レポートが送られてきます。

 

同時に、スポンサーになっているチャイルドからも手紙が届き、チャイルドの視点から今どのような環境で生活しているか報告してもらうことができます。

 

いわば、マクロ、ミクロ、両方の視点から支援の成果を実感することができるのです。

 

私はチャイルドスポンサーシップを10年続けています。それぞれの支援地域は違いますが、

 

「何もかもはできなくても、何かはきっとできる。」

 

この想いを共有できる仲間が、北海道から九州まで日本全国にたくさんいます。SNSでのつながりもありますが、私は実際に会ってもいます。

 

チャイルドスポンサーシップのコミュニティは、とても心地がいいですね。

 

 

 

Twitterで寄せられたチャイルドスポンサーの感想

チャイルドスポンサー 感想

チャイルドスポンサーシップの特設ページより転載

 

先日、Twitterにこんな投稿をしました。

 

 

その後、チャイルドスポンサーを10年以上続けている29歳女性の方から感想を寄稿していただいたので、こちらもあわせて紹介します。

 

ワールド・ビジョン・ジャパンの存在は、10年ほど前に通販サイト「アマゾン」の段ボール箱に同梱されていたチラシを見て知りました。

 

その昔、小学校でユニセフのリーフレットが配られ、募金に参加してみたいと思ったことを思い出し、チラシを切り取って郵送する方式の申込書を提出しました。

 

初めてのチャイルドスポンサーはインドの女の子。本人がまだ幼いため、家族がベンガル語で筆記した手紙に英訳がついたものが届きました。

 

その手紙には、スポンサーである私の写真を祭壇に置き、私のために一家をあげて祈ってくれていると書いてありました。

 

「お金はチャイルドに直接渡るのではなく、コミュニティの開発に使われる」そう書かれたワールド・ビジョン・ジャパンのパンフレットは、開発援助反対派の私の家族を説き伏せ、やがては途上国援助全体についても理解してくれるまでになりました。

 

寄付をやめようと思えば電話1本でやめられて、理由は聞かれるものの、特に引き止められないのも手軽でいいと思います。

 

当時は他のNGOと並行して支援していたのですが、のちに私がクリスチャンになったことに伴い、それ以来キリスト教系団体であるワールド・ビジョン・ジャパンを優先的に支援しています。

 

ワールド・ビジョンは「キリスト教精神に基づく」団体ではありますが、寄付者に対してはキリスト教色を出さないようにしていると思われます。職員にはクリスチャンが多いらしく、事務所の会議室が「エルサレム」など聖書由来の名前になっていたりします。

 

ちなみに、クリスチャン人口が多い韓国のワールド・ビジョンのサイトには、FAQの筆頭に「ワールド・ビジョンは宣教団体ではない」旨の注意書き(※1)があります。

 

韓国のキリスト教界は宣教に非常に熱心であるため、ワールド・ビジョンを宣教団体と区別するためにこのような注意書きがあると思われます。

 

要は、キリスト教系団体とはいっても、伝道目的ではなく、純粋に開発援助だけをする団体であるということです。

 

現在はアフリカのキリスト教国である某国のチャイルドを支援しています。目下自分で決めているのは、自分の収入の減少によって支援を中止しないことと、最も貧しいキリスト教国を支援することです。

 

ワールド・ビジョン・ジャパンは、現地で起きていることを寄付者に報告しようという意識も高く、支援者を招いた「ワールド・ビジョン・カフェ」なる報告会が、東京の事務所をはじめ全国各地で開催されています。

 

自分のチャイルドの国とは限りませんが、現地を撮影したビデオを見せてくれ、ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフの方や、長年支援されている方々と直接会話することができます。

 

チャイルドスポンサーの支援者同士で車座になり、現地のお菓子を食べながら支援に至った来歴やワールド・ビジョンの企画で現地を訪問した感想などを語り合うのですが、みんなが途上国支援の同志なので、大変盛り上がります

 

自身の体験を語り合うのが支援者のリテンション(註:既存顧客との関係を維持していくためのマーケティング活動)としても有効らしく、全体として非常に良好な雰囲気で進行していきます。

 

また、ワールド・ビジョン・ジャパンは認定NPO法人ですので、確定申告をすると寄付金控除が適用されます。自分は住民税等が完全に控除できる額まで寄付をしていますので、住民税の通知が届いたのは寄付金控除の手続きをしなかった年度しかありません。

 

あたりまえですが、日本で税金を払うとそのお金は日本や日本人ばかりに使われます。私はこれが世界の格差が助長される要因だと考えていて、少なくとも自分のお金は全て国外に使って欲しいと考え、このようにしています。

 

ワールドビジョンのような国際援助に取り組む団体に寄付することによって、税金をそのまま払うよりも、より自分の意図に近い社会貢献ができると考えています

 

日本のNGO業界はまだ黎明期であり、体制の拡充はまだこれからですが、最近のSDGsの認知をはじめとする、官民を挙げての社会貢献意識の高まりを受けて、NGO業界がさらに発展拡充することを期待しています。

 

その中でも、創立30年を迎えた歴史あるワールド・ビジョン・ジャパンには、援助業界の雄として益々飛躍してほしい、と願っております。

 

※1:
参照:韓国ワールド・ビジョン ファクトチェック
Q1.ワールド・ビジョンは宣教するのか?
A.朝鮮戦争当時のキリスト教の精神に基づいて設立されたワールド・ビジョンは、国際NGOとして開発(水、衛生/健康、教育、収入、住民の自立能力の強化)・災害救援事業(世界各地の災害に対応)を進めています。したがって、教会建築、宣教師派遣、宗教勧誘などの活動はしておりません。
https://www.worldvision.or.kr/campaign/2017/factcheck.asp#cont_01

 

運営団体ワールド・ビジョンについては、こちらの記事で詳しく解説しました。

www.kantahara.com

 

チャイルドスポンサーシップは子どもと繋がるプログラム

チャイルドスポンサー 感想

チャイルドスポンサーシップの特設ページより転載

 

チャイルドスポンサーシップとは、手紙や写真でのやり取りを通じて、途上国に暮らす子どもと直接的に繋がることができる、国際NGOワールドビジョンが運営する支援プログラムです。 

 

日本でチャイルドスポンサーになる場合は、一人の子どもにつき月々4,500円をワールド・ビジョンの日本支部「認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン」に寄付することになります。

 

石黒さんも上記の感想の中で説明していますが、チャイルドスポンサーはよくある「里親制度」とは違います。寄付したお金は子どもの手に直接渡るわけではなく、その子供が生活するコミュニティ全体の生活レベルを上げるための支援に使われます。

 

国際協力の業界ではもはや「常識」として考えられていますが、ただお金や物資を提供する支援では、貧困問題の根本的解決にはなりません。一時的には状況が改善されるかもしれませんが、それでは現地の人に「依存」を生み出しかねないからです。

 

途上国で起きている貧困は、その原因が複雑に絡まっています。生計向上、教育、保健衛生、栄養、水と衛生など、彼らの生活環境を包括的に整備することが大切です

 

チャイルドスポンサーシップは、チャイルド個人への教育支援や病気治療などだけではなく、チャイルドを取り巻く様々な環境の改善を目指しています。以下のページでワールドビジョンによる長期的支援の狙いが詳しく解説されています。

 

\日本で生活しながら続けられる国際協力/

 

ネット上のチャイルドスポンサーの感想

最後に、ネット上で見られたチャイルドスポンサーの感想もいくつか掲載しておきます。

 

 

これらの感想を見ていると共通しているのが、チャイルドスポンサーの皆さん、途上国の子どもから送られてくる手紙が本当に嬉しいみたいですね。

 

遠い国に暮らす子どもとの繋がりを感じられるのが、チャイルドスポンサーの大きな魅力のようです。

 

 

「微力だが、無力ではない」チャイルドスポンサーの感想を読んで

チャイルドスポンサー 感想

 

児童労働や紛争、貧困、教育の欠如。そういった様々な世界の問題を目の当たりにすると、規模の大きさに眩暈がしてしまい、自分にできることなんてないのではないか、そう感じたことがある人もいるかもしれません。

 

僕自身も普段アフリカで支援活動に携わっていると、たった一人の力でどれだけの人を救うことができるのだろうかと、無力感に襲われる瞬間が何度もあります。

チャイルドスポンサーの感想

アフリカで難民支援に携わっていた時の筆者

 

でも、10年以上もの間チャイルドスポンサーを続けられている方の感想を読んで、思い出した言葉があります。

 

人は微力だが、無力ではない。

 

一人の人間にできることは、きっと大したことでは無いと思います。でも、同じ想いを持っている人たちが一人、二人と集まり、みんなで同じ方向を向いて行動を起こせば、いずれは大きなうねりとなって、社会を変えることができる。

 

そんな感想を抱きました。

 

日本だけでも現在、5万人以上のチャイルドスポンサーがいるようです。数々の著名人もチャイルドスポンサーになっています。

 

これだけの人が活動に共感し、支援者になってくれる国際協力NGOは、そう多くありません。

 

より良い世界を作るため、自分にもできることはないだろうか。もしそう考えている人がいたら、この機会にチャイルドスポンサーを検討してみてくださいね。

 

\日本で生活しながら続けられる国際協力/