原貫太オフィシャルブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。

衣服ロス問題とは?原因や私たちに何ができるか解説します

「衣服ロス」という問題について知っていますか?

 

まだ食べられる食品が捨てられてしまう「フードロス」が認知されてきた一方、衣服ロス問題はそれほど社会に浸透していません。

 

最初に衝撃的な事実をお伝えすると、世界では毎秒トラック1台分もの衣類が焼却、あるいは埋め立て処分されているらしいです

 

あなたがこの記事を読むのに3分かかるとしたら、その間だけでもトラック180台がゴミとなった衣服を処理場に運んでいる計算になります。

 

日本だけでも年間10億着もの新品の衣服が廃棄されている衣服ロス問題。知れば知るほど恐ろしい、アパレル産業の闇を解説します。

 

 

▼YouTubeでも解説しています。動画の方がいい方はこちらをご覧ください▼

 

衣服ロス問題とは?

衣服ロス問題


衣服ロスとは、まだ着られるにもかかわらず大量の衣服が廃棄されている問題を指します。日本だけでも年間10億着以上もの新品の衣服が捨てられているようです。

 

昨年、イギリスの高級ブランド「バーバリー」が売れ残った衣服約42億円分を焼却処分したニュースが大きな話題になりました。ファッション業界ではブランドの価値を保護するために、売れ残った商品は焼却処分するのが一般的のようです

 

僕の周りにもアパレル業界で働いている知人がいるのですが、やはり焼却処分は実際に行われているとか…。環境問題に意識のある人だと、その様子を見るのがとても辛いらしいです。

 

衣服ロスは何が問題なのか?

衣服ロス問題

 

衣服ロスの問題は、地球環境に対する負荷がとても大きいことです。

 

アパレル業界が排出する二酸化炭素の量は、石油産業に続いて第2位と言われています。世界全体の二酸化炭素排出量のうち、実に8%以上がファッション業界からの排出。この数字は航空業界と運送業界の合計を越えます。

 

アパレル業界は製造から販売、消費、そして廃棄に至るまでのプロセスで大量に二酸化炭素を排出し、地球温暖化に拍車をかけていると批判されています。

 

また、近年は世界中で「水不足」の問題が叫ばれていますが、例えばコットンを栽培するには大量の水が必要になります。Tシャツ一枚を作るのには約2700リットルの水が必要になると言われており、ファッション業界は水不足の問題にも関係しているのです

 

アパレル産業は、水の汚染問題も引き起こしています。生地の染色は世界で2番目に大きな水の汚染源となっているのですが、染色の過程で汚染された水が水路や川にそのまま流されるためです。

 

ただでさえ環境負荷の大きいアパレル産業ですが、にもかかわらず大量の衣服を毎年処分しています。もちろん焼却処分すれば大量の二酸化炭素を排出しますから、アパレル産業はとにかく色々な場面で環境破壊、ひいては気候変動の問題にかかわっているのです。

 

衣服ロスの原因は?

衣服ロス問題

 

まず、近年ファストファッションが普及したことが衣服ロスの大きな原因になっています。

 

値段の安い服を大量生産&販売することで売り上げを維持、拡大しようとしたのがファストファッションですが、売れ残った分は新品だとしても処分されてしまいます。

 

また、アパレル業界独特の構造にも衣服ロスの原因があります。アパレル業界では、企画から販売までの生産期間の長さに比べて、実際に販売する期間は短いです。近年はSNSなどの影響もあり服の流行がものすごい勢いで変化しているため、商品の入れ替えが年々早くなっています。

 

そのため、衣服の需要を予測することが難しく、とりあえず大量に生産し、売れ残ったら処分する…という構造ができてしまっているのです

 

ファッション業界も売れ残った服をセールなどで裁こうと努力しているようですが、流行が終われば服は売れにくくなってしまいますし、在庫を倉庫で管理していたら維持費もかかります。

 

そのため、たとえ新品の衣服だとしても処分しなければならないのです。

 

衣服ロスの解決策は?(私たちにできること)

衣服ロス問題

 

ファッション業界は世の中のトレンドに大きな影響を与えているため、衣服ロス問題の解決は決して簡単なことではありませんが、ここでは「私たちにできること」として、2つの対策を紹介します。

 

一着を大切にする

僕は服装に全く興味がない人間なので、大学1年生の時に買った服をいまだに着ています。5年以上着ている服もありますね

 

「物理的に着られなくなるまで同じ服を着続ける」が僕のポリシーです。なので同じズボンを6年間履き続けていたら、アフリカでサファリツアーをしている最中にお尻がパッカリ破れました。

衣服ロス

さすがに少し恥ずかしかった…

 

この時になって、ようやく服を買い直す気持ちになりましたね(笑)

 

とはいえ、僕みたいにボロボロになるまで大切にする必要はないと思いますが、ファストファッションの安いジーンズを何枚も買うくらいなら、ちょっと高いお金を出してでも、何年も使えるジーンズを一本買った方がいいですよね。

 

長期的に見ると、そちらの方がお買い得だと思います。

 

 

お昼の番組なんか見ると、よく芸能人がファッション対決をやっていますよね。「今年の流行りはこれ!」「このスカートが今年っぽい!」と、やたら服のトレンドを強調しています。

 

でも、そもそもなぜ流行りに乗る必要があるのでしょうか?毎年同じ服じゃダメなのでしょうか?

 

ファストファッションの登場により、衣服は誰の手にも届きやすくなりました。2014年に消費者が購入した衣類は、2000年に比べて60%も増加したという報告もあります

 

その一方で、製造された衣類の85%が毎年ごみとして処分されています。衣服ロスの問題を解決するためには、消費者一人ひとりの意識が変わることが何よりも大切。

 

今自分の手元にある衣服をできる限り長く、大切に使い続けましょう。

 

まだ着られる衣服はリユースやリサイクルにまわす

一つ目の「一着を大切にする」はリデュース、こちらはリユース&リサイクルです。まだ着られる衣服は知人に譲ったり、リサイクル会社に買い取ってもらうなどしましょう。

 

最近ならメルカリなどのアプリを使って、ほしい人に簡単に売ることができます。もし自宅に全然着ない衣服があるなら、処分に回すのではなく、そういったリユースに回してください。

 

さいごに

衣服ロスの問題を解説しました。

 

知れば知るほど問題の根深さに気づかされる衣服ロス問題。私たちの生活と決して無縁ではありません。今日から自分に何ができるか、ぜひ考えてください。

 

YouTubeでアパレル産業と世界の水不足問題の繋がりを解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

 

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www.kantahara.com