フリーランス国際協力師の原貫太(@kantahara)です。海外支援を仕事にしている立場から、チャイルドスポンサーシップを解説するブログを多数アップしています。
チャイルドスポンサーになろうと考えている方は、寄付を始める前の不安要素を無くすためにも「チャイルドスポンサーシップをやめるケースにはどんなものがあるのか?」を知っておきましょう。
また、すでにチャイルドスポンサーになっている方向けにも、
- チャイルドスポンサーシップをやめる前に考えてほしいこと
- チャイルドスポンサーシップをやめる方法
も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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チャイルドスポンサーシップをやめるケースは大きく二つある
チャイルドスポンサーシップをやめるケースは大きく二つあります。
一つ目は、月額4,500円の寄付金を払い続けるのが難しくなったり、支援の実感を得られなかったりするために、支援者が自らチャイルドスポンサーシップをやめるケースです。
二つ目は、チャイルドスポンサーシップを通じて支援していた地域の開発プログラムが計画を達成し、プログラムが終了することを機に、支援者もチャイルドスポンサーシップをやめるケースです。
支援者が自らチャイルドスポンサーシップをやめるケース
チャイルドスポンサーシップの金額は一口あたり月額4500円です。一人のチャイルドを支援するなら毎月4,500円、二人のチャイルドを支援するなら毎月9,000円が必要になります。
一般的なNPOのマンスリーサポーターが一口1,000円から募集していることを考えると、一口4,500円という金額は決して安くありません。
僕の知人の大学生に、チャイルドスポンサーシップに登録していた人がいます。彼女は大学4年生になって就活が始まり、バイト代が減ったことをきっかけにチャイルドスポンサーシップをやめることにしました。
社会人の方でも、子供が私立中学に進学して学費がかかるようになったり、仕事の収入が一時的に減ったことをきっかけに、チャイルドスポンサーシップをやめることにする人は多いかもしれませんね。
また、チャイルドスポンサーシップになると定期的な活動報告が送られてきますが、支援の実感を得ることが難しく、チャイルドスポンサーをやめる人もいるようです。
中には送られてくる資料が立派過ぎることに不信感を持って、チャイルドスポンサーをやめることにした人もいるみたいですね。
ただ、たとえ郵送されてくる資料が「豪華」に感じられたとしても、それを理由にチャイルドスポンサーシップをやめる必要はありません。
なぜならチャイルドスポンサーシップでは、支援金の8割以上が現地事業に充てられており、国内の活動に使われる割合は2割弱だからです。
国際協力業界には「7割の原則」というものがあります。これは、最低でも寄付金の7割を現地事業に使うべきというポリシーです。
その意味でも、8割以上の寄付金を現地事業に充てているチャイルドスポンサーシップは評価されるべきというのが僕の意見です。「チャイルドスポンサーシップに寄付したお金は、しっかり使われているのか?」という不安がある人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
➡チャイルドスポンサーシップの実態を海外支援のプロが解説【うさんくさくないです】 - 原貫太のブログ
支援プログラム終了を機にチャイルドスポンサーをやめるケース
チャイルドスポンサーシップを通じて行われていた現地の支援プログラムが終了するのを機に、チャイルドスポンサーをやめる人もいるようです。
チャイルドスポンサーシップでは、寄付した金額が現地の子どもに直接渡るわけではありません。チャイルドスポンサーシップを通じて支援したお金は教育や保健衛生など、子どもたちを取り巻く環境を包括的に支援するために使われています。
★関連記事★
ワールドビジョンとは?寄付して大丈夫な団体?国際協力のプロが丁寧に教えます - 原貫太のブログ
チャイルドスポンサーシップを通じて行われている事業がどのように管理されているかはわかりませんが、支援の現場ではしっかりとした事業計画を元に、プロジェクトが管理・実行されているはずです。
支援プログラムは通常約15年かけて実施されていますが、「支援地域のプログラムが当初の目標を達成し、地域のチャイルドがすべて卒業するケース」があると、ワールドビジョンの公式ホームページでも説明されています。
目標を達成し、現地のニーズがない状態にもかかわらずいつまでも支援を続けていれば、現地の人たちに「支援依存」を生み出しかねません。その意味でも、目標を達成した開発プログラムは終了し、外国からの支援は中止するべきなのです。
チャイルドスポンサーシップを通じた支援プログラムが終了すると、まだ支援が必要な地域に暮らす別のチャイルドを紹介してもらうことができますが、自分の支援していた子供が卒業すると同時に、チャイルドスポンサーシップをやめる人もいるようですね。
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チャイルドスポンサーをやめる前に考えてほしいこと
現在チャイルドスポンサーシップをやめるか迷っている人には、最低でも一年程度はチャイルドスポンサーを継続することを僕はおすすめします。
もちろん寄付というのは、自分の生活に余裕がなければ継続できません。特にチャイルドスポンサーシップは月額4,500円と、寄付の中では比較的高額な分類に入ります。
そのため、負担に感じるようであればやめる選択肢もありです。
しかし、ある程度の期間チャイルドスポンサーを継続しなければ、支援の実感を得ることができないのもまた事実です。
チャイルドスポンサーシップの公式サイトでも「最低継続期間はないが、支援の実感を得るためにも一年間程度は続けてほしい。」と記載があります。
寄付の醍醐味は、自分のお金が遠く離れた異国に暮らす貧しい人たちの生活向上に役立っていると実感できること、自分の行動が社会の役に立っていると実感できることにあります。
もしチャイルドスポンサーシップをやめることを検討している人がいれば、チャイルドスポンサーシップを10年以上継続している人の体験談を紹介しますので、以下の記事も読んで頂ければと思います。
➡チャイルドスポンサーシップを10年続けた人に感想を聞いた【リアルな口コミ】 - 原貫太のブログ
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チャイルドスポンサーシップをやめる場合は問い合わせフォームまたは電話で
チャイルドスポンサーシップをやめる方法も紹介しておきます。これからチャイルドスポンサーシップに登録しようと考えている人も、不安要素を無くすために確認しておきましょう。
チャイルドスポンサーシップをやめる場合は、ワールドビジョンの公式ホームページにあるお問い合わせフォームからの連絡、もしくは電話で解約することが可能です。
Webからの手続きが不安な方は、ワールドビジョンジャパンの事務局に電話しましょう。
ワールドビジョンジャパン・支援者窓口:03-5334-5351
ちなみにチャイルドスポンサーシップを10年以上続けた方も、このように語っています。
寄付をやめようと思えば電話1本でやめられて、理由は聞かれるものの、特に引き止められないのも手軽でいいと思います。(「チャイルドスポンサーシップを10年続けた人に感想を聞いた【リアルな口コミ】」より引用)
チャイルドスポンサーシップをやめる方法は非常に簡単ですし、最低継続期間なども設定されていないため、特に心配する必要はありません。
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さいごに
チャイルドスポンサーシップをやめるケースや、やめる前に知っておきたいこと、チャイルドスポンサーシップを解約する方法を紹介しました。
当ブログではチャイルドスポンサーシップに関する解説記事も多数アップしていますので、ぜひ他の記事もご覧になってくださいね。
こちらの記事もよく読まれています。あわせてご覧ください➡チャイルドスポンサーシップの実態を海外支援のプロが解説【うさんくさくないです】 - 原貫太のブログ