原貫太の国際協力ブログ

フリーランス国際協力師原貫太のブログです。国際協力やNPO・NGO、アフリカ、社会問題などのテーマを中心に解説しています。

部活の意味って何?部活を続けるかやめるか悩んでいる後輩に伝えたい3つのこと

中学生・高校生で同じ部活を6年間続けた原貫太(@kantahara)です。

 

僕は水泳部に所属し、全国大会に2度出場しています。なので、部活ガチ勢だった人間です。

 

SNSを通じて、中学生や高校生から「受験も近くなってきたし、部活をやめるか続けるか、悩んでいます。原さんは部活にどんな意味があると思いますか?部活を続けてよかったと思いますか?」と質問を受けます。

 

起業したり、アフリカで働いたり、本を出版したりする今、ぶっちゃけ部活で培った知識やスキルを使う場面なんて、ほとんどありません。正直、あれだけ頑張っていた部活に意味なんてあったのだろうかと思う瞬間もあります。

 

それでも、僕は「部活に意味なんて無いからやらない方がマシ」とは絶対に言いません。

 

僕自身、一時期は部活に意味を感じることができず、本気で辞めようと悩んでいました。あまりに悩みすぎて、半分うつ病っぽくなっていましたね(笑)

 

でも、結局僕は高校3年生の夏まで部活を続け(東大を目指していたにもかかわらず…!)、引退式では号泣し、24歳になった今でも当時を懐かしく思います。

 

 

部活に意味なんてあるのか、悩んだ高校2年生。

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「今続けている部活に、意味なんてあるのだろうか。」高校2年生の時、僕は悩んでいました。

 

僕が所属していた水泳部は、週に4日練習がありました。元々、体力がそれほどなかった僕は、キツイ練習メニューがある度に「帰りてぇ。」と思ってました。

 

特に、冬場の泳ぎ込みなんてほんと地獄でした。全長25mある水槽(=プール)をひたすら行ったり来たりするんですよ?あんな練習、意味あるのかと。なかば、キレ気味でした(笑)

 

モチベーションも上がらず、タイムも上がらず、部活を続ける意味を全く感じられなくなった僕は、一度は本気で辞めることを考えました。今でも忘れない、高校2年生の3月。練習も休んで、部活の顧問と一対一で面談もしていましたね。

 

でも、部活はやめなかった。

一度は部活の意味を全く感じられなくなり、辞めることを考えました。でも、結局僕はやめずに、高校3年生の7月まで部活を続けることにしたんです。

 

結局、中学一年生から6年間も部活を続けたことになります。6年間も一つのことに集中した経験なんて、人生でまだ部活くらいしかありませんよ。

 

どうして部活をやめなかったのか。正直、まだ高校生だった当時の僕は、最後の最後まで部活に意味なんて見出せていなかったと思います。

 

部活を続けることを決めたのは、「親や先生が説得してくれたから」「逃げ出したくなかったから」「部活を辞めるのは何となくもったいないと感じたから」くらいです。

 

部活の意味は、辞めた後に気づく。

部活 意味


でも、24歳にもなって「部活の意味」なんて記事を書いている今、感じることがあります。

 

それは、「部活の意味は、辞めた後に気づく」ということです。

 

部活をしている時は、毎日の練習で精一杯でした。しかも、僕が通っていたのは進学校だったため、勉強もしなくてはならない。こう見えて定期試験では常に学年トップレベルだったので、ひたすら部活と勉強を両立することだけに集中していました。

 

だから、「部活の意味」なんて考える暇、全くなかったですね。一番良くない、「目的も意味も考えずに、ただひたすら頑張る」です(笑)

 

そんな僕が、初めて「部活を続けてよかった。部活を辞めなくてよかった。みんなマジでありがとう。」と、心から部活の意味を感じられたのは、引退式の時でした。

 

お世話になった部活の顧問。辛い練習を一緒に乗り越えた先輩、後輩。6年間、同じ時を過ごした同期。

 

「もう彼らと一緒に練習することはできないんだ。自分にはこれしかないと思っていた部活がようやく終わったんだ。」

 

たくさんの想いが込み上げてきて、僕は人目をはばからず、声を出して泣きました。同期も、後輩も、そして先生も、みんなが泣いていました。

 

今思い出しても、あんな青春、部活をやっていなかったら絶対に手に入らなかったと思います。部活の思い出は、間違いなく一生残り続けるはずです。

 

大人になった今だからこそ感じる「部活の意味」

部活の意味は、それだけではありません。大人になった今だからこそ感じる「部活の意味」があります。

 

部活の人間関係は大人になっても続く

部活で生まれた人間関係は、大人になってからも続きます。

 

今年6月、僕が適応障害という病気を患ってすぐに、部活動時代の先輩がメッセージをくれました。「いつでも一緒に泳ぎに行こう」と。後日、僕はその先輩と一緒に、部活で何度も使った思い出のプールで泳ぎました。

 

高校卒業後、クラスの友人とは連絡を取らなくなってしまいましたが、部活でできた人間関係は、今でも続いています。

 

部活で培ったタフな体力はマジで活きる

大人になった今だからこそ感じる「部活の意味」、二つ目は「タフな体力が手に入る」です。運動部に所属している人は、これだけでも今続けている部活に意味があると思ってください。

 

あたりまえなようですが、体力って大事です。大人になって働き始めたら、もっと大事。起業なんてしちゃったら、なおさら大事。 

 

 

僕は大学生の時から出版したり、講演したり、起業したりと、毎日目まぐるしく動き回ってきました。どれくらい頑張ってきたかというと、TBSの全国放送で取り上げられるくらいです。

部活 意味

 

大学4年生の時には、一年で2回もアフリカに行きました。大学の授業が終わってそのままアフリカに出発し、帰国した次の日からまた授業…なんて時もありましたね。頭おかしかったです。

 

でも、それだけ走り回っても何とか動き続けられたのは、冗談抜きで部活で培った体力のおかげだと思います。大人になった後も何かと体力が必要になりますが、タフな身体を手に入れただけでも、部活に意味を感じられます。

 

コミュニケーション能力が高いって、結構すごいこと。

三つ目は「コミュニケーション能力が高まる」。部活の意味として、これを挙げる人は多いですね。

 

部活って、礼儀とか話し方とか、厳しく指導されますよね。僕が所属していた水泳部はとりわけ厳しく、先生や先輩に会ったら必ず挨拶したり、話す時は目を真っ直ぐ見たり…と、徹底されていました。

 

部活をはじめて間もない頃は、深く意味も考えず、先生に指導されるまま、そして先輩の見よう見まねでやっていました。

 

ただ、大学生になって周りの人たちと比べた時に、自分のコミュニケーション能力がめちゃくちゃ高いことに気づいたんですね。人見知りは全くせずに初対面の人と話せるし、目上の人(大学教授やバイト先の上司)とも、気まずい空気が流れることなくずっと話していられる。

 

部活で自然と培われたコミュニケーション能力は、部活を辞めた後も活かされます。気づかないうちに。

 

部活を辞めるか続けるか、決めるのは自分

大人になった今感じる「部活の意味」なんか書いてきましたが、結局、部活を辞めるか続けるか、決めるのは自分です。つまり、この記事を読んでいるあなた。

 

「部活の意味」なんて調べているくらいだから、もしかしたらもう、部活を辞める方向で考えているのかもしれません。

 

いくら僕が説教臭く「大人になってから部活の意味に気づいたよ」なんて語っても、僕が部活を続けさせる権利なんてないし、辞めるのを止める義務もありません。

 

だから、周りの人が何と言ったって、辞めたければ辞めればいいんです。

 

部活を辞めることにも意味はある

部活 意味

水泳部時代の筆者

 

でも、大人になった僕は思います。部活を辞めることにも、意味はあったはずだと。

 

部活を辞めたら、途中で投げ出したと思われるかもしれない。もしかしたら、将来後悔することになるかもしれない。

 

でも、たしかに言えることは、部活を辞めたら辞めたで、また別の人生があるということです。

 

僕も高校で部活を辞めていたら、いつかは後悔したかもしれません。けど、もしかしたら部活を辞めたことで受験勉強に集中できて、東大に合格していたかもしれません(つまり東大は落ちた★)。もしかしたら部活以外で興味ある道を見出して、今はそれを仕事にしていたかもしれません。

 

かつて、Appleの創業者スティーブ・ジョブズが「点は繋がる」とか何とか言っていましたが、人生の出来事すべてに意味があるはずいや、意味なんて後からでも見いだせるはずです。

 

だから、部活を辞めることにも、きっと意味はあるはず。その意味に気づくのは、大人になった後かもしれません。

 

さいごに

中学生や高校生から「原さんが思う部活の意味は?」とよく質問を受けるので、簡単にまとめてみました。

 

でも、言葉にするのは難しかった。なんだかんだ言って、「部活の意味」なんて大真面目に考えたのは初めてかもしれない。

 

部活を辞めるか続けるか悩んでいる人や、部活に意味を見出せていない人がいたら、参考にしてください。

 

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