就活生に3つの疑問を投げかけたい。
- 大企業に就職した人は「勝ち組」になるのだろうか?
- 就活に勝ち負けなんて存在するのだろうか?
- 大企業から内定をもらえれば、安定した生活が待っているのだろうか?
僕は就活ではなく起業する道を選んだ。それでも、周りの就活生たちを見ていてこの3つはずっと疑問に思っていたことだ。
真剣に考えてみたので、就活生のみんなに考えてほしい。
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大企業に就職した人間は勝ち組?
大企業に就職が決まった人に対する周りの反応に疑問
早稲田大学に通う人間として、僕の周りには世間一般的に”高学歴”とみなされる人が多い。そのため大学4年生になって就活をすれば、多くの人が商社や大手銀行など、いわゆる大企業から内定をもらっていた。
そんな彼らに対する周囲の反応に、僕はずっと違和感を覚えていた。
「〇〇商事から内定貰ったよ」
「すごい!」
「就職先は◇◇銀行に決まったよ」
「すごい!」
「外資の△△で働くことになったよ」
「すごい!」
…え?それだけで終わり?
その企業に就職する理由をなぜ訊かない?
その企業に就職することにした理由や、その企業でどんな仕事をしたいのか、なぜ「なぜ」に関する部分を訊こうとしないだろう?
「大企業に就職する=すごい」という”常識”に違和感を覚えるのは、僕だけだろうか。
「すごい」「すごくない」という短絡的な二項対立ではなく、就職活動で考えるべき本当に大切なことは、自分がやりたい仕事がその企業に就職することで本当に実現できるのか、その人の性格やタイプに合った企業かどうか、そういった部分ではないだろうか。
必ずしも大企業に就職することが「就活の正解」ではないはずだ。
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就活に勝ち負けなんて存在するの?
就活でもまだ勝ち負けを争いたいの?
そもそも就活に勝ち負けなんて存在するのだろうか。疑問だ。
たしかに、グループディスカッションで相手をなぎ倒し、倍率数十倍の選考を潜り抜け、最終面接も通過して大企業に就職が決まったら、”競い合う”という視点からは「勝ち組」かもしれない。
でも、日本人は中学から大学まで「受験競争」を戦い抜くことを余儀なくされてきた人種だ。にもかかわらず、就活でもまだ勝ち負けを争う必要があるとしたら、なんて残念なことだろう。
「大企業に就職する=すごい」なんて作られた常識に過ぎない
大企業に就職することがすごいだなんて、所詮は作られた社会の常識に過ぎない。もしくは古い価値観とも言えるかもしれない。バブル時代であれば話は別かもしれないが、今はもう2020年だぞ。
自分がやりたい仕事ができるなら、もしくは就職する企業と自分の価値観がマッチしているなら、そこに勝ち負けなんて判断はできないはずだ。
大企業から内定をもらった人間が就活の勝ち組なんて考え方は、もう古い。
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大企業から内定をもらえれば安定した生活が待っている?
大企業の仕事もAIやロボットに取って代わられる
今の時代は、仮に「大企業」と呼ばれる会社に就職が決まったとしても、安定した生活が待っているとは限らない。
絵本『えんとつ町のプペル』を32万部以上の大ヒットに導いたキングコング西野さんは、著書『魔法のコンパス』の中でこんなことを書いている。少し長いが、とても大切なことなので引用したい。
ロボット(機械)の進化と仕事に話を戻すと、まもなくロボットに奪われる仕事なんて山ほどある。
商店のレジ打ち係や、箱詰めや積み荷降ろしなどの作業員や小売店販売員。会計士なんかも時間の問題じゃないかな。
こんな未来がまもなく確実にやってくる。
その時、ステレオタイプの親父が口にする「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という人生訓は、まったく的が外れていて、好きでもない仕事は、これから更にロボットが奪っていくだから、人間に残されたのは"とても仕事とは呼べない好きなこと"しかないんだよね。
(中略)
「好きなことで食っていけるほど人生は甘くない!」という時代から、「好きなことで生きていく」を追い求める時代になり、これからは「好きなことでしか生きていけない」という時代が間違いなくやってくる。(西野亮廣著作『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』より引用)
「AIやロボットの進化によって仕事が奪われる」と聞くと、工場がすべてロボット化され、ブルーカラーの仕事が無くなっていく…そんなイメージを持つかもしれない。
しかし、実際にはブルーカラーよりも先に、大企業で働くホワイトカラーの仕事が早くに無くなり始めると言われている。なぜなら、彼らに高額の人件費を払うよりも、ロボットやAIに代替してしまった方が安く済むようになるからだ。
実業家の堀江貴文さんも早稲田大学の講演会でこのことを話していた。僕が直接聞いたから間違いない。
大企業の代表格、銀行も変わりつつある
「大企業に就職したら安定した生活が待ってい」ないことを証明する具体例を書こう。
例えば「フィンテック」という言葉を聞いたことがあるだろうか。金融を意味するファイナンス(Finance)、そして技術を意味するテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語だが、このフィンテックは銀行のビジネスを破壊する技術と言われている。
実際、みずほ銀行は「2026年度末までに1.9万人を減らす」と表明しており、また三菱UFJも「9500人相当の労働量の削減を実現したい」と明らかにしている。
これを読んでいる皆さんが想像している以上に、「その時」は速いペースで近づいている。これからの時代「大企業に就職すれば安定した生活が送れる」という昔の常識は、もう通用しないのだ。
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就活も、選択肢の一つに過ぎない。やりたい仕事を見つけよう。
大企業に就職したら、その人は勝ち組なのだろうか?
→大切なことは、自分がやりたい仕事がその企業に就職することで本当にできるのかどうか、そしてまた、その人の性格やタイプに合った企業かどうか、そこを考えること。
就活に勝ち負けなんて存在するのだろうか?
→大企業に就職することがすごいなんてのは、所詮、造られた社会の常識、もしくは”古い価値観”に過ぎない。
大手企業に内定したら安定した生活が待っている?
→AIやロボットの進化によって、ホワイトカラーの仕事もなくなり始める。実際に、大企業の代表格である銀行は人員を大きく削減し始めている。今の時代は大手に内定が決まっても、安定した生活が待っているとは限らない。
ぜひ、今就活をしている皆さんにも考えてほしい。
【追記】悩んでいるなら就活のプロに相談してみよう
自分がやりたい仕事は何なのか。大企業に向いているのか、それとも中小に向いているのか。就活に失敗したらまずは何から手を付ければいいのか…。
就活生の悩みは尽きないと思う。悩んでいるくらいなら、この機会に就活のプロに相談してみよう。最近は就活生をサポートしてくれるエージェントもある。
例えばキャリアチケット なら、就活生を何人も見てきたアドバイザーとの面談を通じ、就活に関する悩みを何でも相談することができる。事前の準備も必要ない。
また、採用企業を熟知したカウンセラーがマンツーマンで面接対策をしてくれるため、選考通過率は1.39倍と実績が評価されている。
もちろん就活の相談相手としては親や友人もいいだろう。でも、フラットかつ専門的な視点でアドバイスが欲しいなら、就活のプロに相談したほうがいい。
一人で就活することに不安がある人、これからどうすればいいか分からない人は、この機会にキャリアチケット を使ってみよう。今後に向けたアドバイスをもらえるはずだ。
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