原貫太のブログ

フリーランス国際協力師/原貫太のブログです。国際協力やアフリカ、原貫太の活動について発信します。

原貫太の活動

原点回帰のためだけに、フィリピンに来る必要なんてなかった。

滞在最終日。明日の朝、マニラ発の飛行機に乗って日本に帰ります。ということで、初日に訪れたバーで一人飲んでいます。 原点回帰のため4年ぶりに訪れたフィリピン。今回の渡航で感じたことを、本音のままに書いてみます。 【原点に立ち返るために、フィリ…

「貫太って、ほんと一途だよね。」

学生団体として活動していた時に仲の良かった友人と、先日飲みに行った。その時、彼女からかけてもらった言葉がある。 「貫太って、ほんと一途だよね。」 大学生の間は国際協力に関わるが、就職と同時に活動から離れていってしまう人がほとんどの現状。そん…

叶うならば、もう一度フィリピンを訪れたい。

僕が初めて国際協力の世界に足を踏み入れたのは、大学一年も終わりに差し掛かった2014年2月。フィリピンのスタディーツアーだ。 ツアーに参加しようと思った動機は、正直に大したものではなかった。「英語を使いたい」「海外に足を運びたい」、そして「就活…

弱さを受け入れる。

「原くん、君は弱い。本当に弱い。でも、その弱さが僕は好きで、応援したくなる」 ある人からかけてもらった言葉だ。その時の僕は、まだ未熟で、プライドが高くて、その弱さを受け入れることができなかった。 起業して、少なくとも形式的には組織のトップに…

たった一人かもしれない。でも、一人の行動を変える大切さを、ちゃんと考えたい。

「海外支援に関わりたい」という想いから、今年10月に原貫太さんの講演に参加しました。 日本人のほとんどが持っているスマートフォン。それに使われている金属が、アフリカのコンゴという国で紛争が続く原因になっていること、そして知らず知らずのうちに、…

大きな節目を迎えました。気持ち込めて書きます。読んでもらえると嬉しい。

コンフロントワールドは大きな節目を迎えました。気持ちを込めて書きます。一人の人生をかけた取り組みです。この記事を読んでいるあなたに、僕の気持ちが届いてほしい。 今年5月に発足した国際協力NGOコンフロントワールド。一昨日、特定非営利活動法人格…

都市と地方の間にある情報機会の格差を縮めるための1つの解決策

東京暮らしだと気づきにくいけど、東京と地方の間にある情報機会の格差って凄く大きい。東京であれば毎週、いや毎日のように講演やセミナーがどっかであるけど、地方では数が圧倒的に少ない。特に国際協力の分野は元々の情報量が少ないからさらに酷い。この…

就活のため意識高い系になろうとした僕が、就活やめて難民支援を始めた話。

国際協力NGOコンフロントワールドを起業してから、半年以上が経った。 早稲田大学在学中に、途切れることなく続けてきた国際協力活動。サークルにも所属せず、飲み会にもほとんど出ることなく、ストリートチルドレン支援から元子ども兵士の支援まで、僕は3…

大学生の僕がアフリカで起業を決めた時、一番に不安だったこと。

今年3月、まだアフリカで活動していた時に決めた起業。僕は、一つの不安と闘っていた。仲間の存在だ。 大学生の4年間で相当な経験とスキルを積んできた自負があったから、その頃の僕は周囲の同世代から刺激を受ける機会というのがほとんど無くなっていた。…

「怒り」を原動力に、おかしいことには「おかしい」と声を上げる。そんな大人に僕はなりたい。

思い返せば、国際協力に携わる僕の原動力は無力感、いや「怒り」なのかもしれない。 立ち上げた国際協力NGOでの定例会議を終え、帰りの東海道線でBBCニュースを読んでいた。その記事では、アフリカのコンゴ民主共和国で起きている紛争が書かれていた。 BBCに…

【書籍感想】「この本を書いてもらったことに感謝しかない。理由は…」

これまでたくさんの方から『世界を無視しない大人になるために 僕がアフリカで見た「本当の」国際支援』の感想をもらいましたが、昨日、これまでで一番長く、そしてまた深みのある感想を、20代女性の方からもらいました。 許可をもらった上で掲載させて頂き…

忘れてはいけない気持ちを、ひとつひとつ思い出しながら、一歩ずつ前へ進んでいく。

アフリカ滞在中に何度も聴いていた音楽を日本で聴くと、不思議な気分になる。 アフリカと日本。全く違う環境にあるからこそ、そこで流れる音楽も、違ったように聞こえるのかもしれない。 でも、現地で覚えた忘れてはいけない気持ちがある。時々立ち止まって…

南スーダン難民と働いて考えた人間の「自尊心」 本当に意味のある国際支援とは

僕はウガンダ北部の難民居住区で、何人かの南スーダン難民たちと一緒に働いている。 彼ら自身、紛争で故郷を追われ、ウガンダへと避難してきた人たちだ。けど、南スーダンにいた頃にエンジニアや教師を務めていたり、高校・大学まで修了していたりする彼らは…

どんなに自分で努力をしたって、小学校に通えない子どもたちがいるこの世界。

都心に家を持ちたいとしよう。一軒家にせよマンションにせよ、数千万円の大金を支払う買い物は、きっと全ての人にとって人生で一番高い買い物だ。簡単に実現できる「夢」ではない。ただ、日本で生活するほとんどの人は、必死に勉強し、必死に働けば、その「…

本当の苦しみは、表には現れない。-南スーダン難民、シングルマザーの自殺

一人の南スーダン難民女性が亡くなったと一報が入った。自殺だった。調査対象にも含まれていた彼女は、子ども5人を抱えるシングルマザーだった。紛争で夫と離別し、ただでさえ苦しい難民居住区での生活。現場スタッフ「過度なストレスが溜まっていたのだろ…

「日本一発信力がある国際協力のプロ」って、なんだ?

『日本一発信力がある国際協力のプロになるため、これから僕がやっていくこと。』に大きな反響をもらっています。 「このような試み、応援します。」 「この宣言はすごいぞ」 「素晴らしい意気込みと行動力!」 基本的にはポジティブなコメントを貰って嬉し…

日本一発信力がある国際協力のプロになるため、これから僕がやっていくこと。

日本一発信力がある国際協力のプロになります。本気です。そして近い将来、必ずなれると考えています。 僕は意識的にSNSを毎日更新しています。基本的に内容は、僕が携わっている国際協力活動に関してです。 理由はシンプルです。「信用」を貯めるため。 よ…

「良かった…元気に生きていた!」精神障害を抱えた男の子と5か月ぶりの再会

書籍『世界を無視しない大人になるために』や講演の中で、「どうしても忘れられない光景」として度々紹介していた精神障害を抱えた男の子と、5ヶ月ぶりに再会することができた。 再会した時の第一感想は、正直に、「良かった…元気に生きていた!」。今年2…

保守もリベラルも、自衛隊撤退後には南スーダン紛争を忘れてしまったのか

ウガンダ北部のパギリニヤ難民居住区。今年で4年目の南スーダン紛争によって故郷を追われた難民約3万人が、ここでの生活を送っている。急激に深刻化していく難民危機に対して各機関の支援は追いついておらず、多くの人たちが厳しい生活を強いられている。 …

「放っておいたら、あの難民の女の子は死ぬよ?」南スーダン難民危機/世界人道デー

「放っておいたら、あの難民の女の子は死ぬよ?」 先日、ウガンダ北部の南スーダン難民居住区に足を運んだ時に、現地のスタッフからふとかけられた言葉が、心の片隅に残り続けている。 私が活動しているパギリニヤ難民居住区には、PSNs(Persons with Specia…

なぜ僕はNPO(非営利団体)形式で活動しているのか

最近、何人かの方から なぜNPO(Non-Profit Organization/非営利団体)の形式で活動するのですか? と質問を受けた。 昨今は大学生でも在学中に起業する人が増えてきたが、株式会社、営利事業として起業しているケースがほとんどだ。そんなトレンドがある中…

『世界を無視しない大人になるために』の表紙で一緒に映る南スーダン難民の女性と再会!

今年2月、ウガンダ北部の南スーダン難民居住区。現地のニーズや課題、支援動向などを把握するための調査活動に訪れていた僕は、そこで一人の女性と出会った。 グレイスさん(仮名)は、昨年7月に南スーダンで紛争が再燃した後、他の多くの難民たちとともに…

支援と不条理のジレンマ「変わるべきなのは”彼ら”ではなく”私たち”だ」

ウガンダに来てからまだ4日しか経っていないものの、体調不良でパフォーマンスが優れない割には様々な思考やアイデアが湧いてきた。そして同時に、日本にいた時以上の勢いで仕事に向き合っている。 アフリカン・パワーなのかどうか分からないが、アフリカの…

「君が挑戦することで、日本の"失敗を許さない風潮"を変えていってほしい」

これまで一度も書いてこなかった僕の「原体験」について語りたい。 ご存知、僕が「国際協力」の世界へと足を踏み入れることになった最初のきっかけは、大学1年時にフィリピンのスタディーツアーへと参加したことだった。現地滞在の最終日にたまたま物乞いを…

想像する力、人間としての責任-6月20日は世界難民の日(2017)

2001年からの毎年6月20日は、国際デーの一つ「世界難民の日」とされており、難民の保護や支援に対する世界的な関心を高めるために、各地でイベントや運動が行われている。 昨年6月20日にUNHCRが発表した報告書によれば、世界の難民や難民申請者、国内で住居…

TBSの番組「Nスタ」で原貫太の活動を紹介していただきました。

本日、TBSの番組「Nスタ」にて、私の活動を取り上げて頂きました。ご覧いただいた日本全国の皆さま、ありがとうございました。やっぱりプロの撮影と編集は凄いです(笑) 実を言うと、先月中旬から全3回取材していただき、講演会の様子や早稲田でインタビュ…

政府軍が夫を誘拐「今は生きているかも分からない」南スーダン紛争のリアル

南スーダンに派遣されていた自衛隊が先月27日に撤退してから2週間以上が経った。同国を巡る報道はますます減っていくが、『自衛隊が撤退しようが撤退しなかろうが、南スーダン難民・国内避難民の「苦しみ」は変わらない』。 2013年末に内戦状態に陥り…

国際協力のきっかけ フィリピンで出会った一人の少女

①初対面の人には必ずと言っていいほど国際協力に目を向けた最初のきっかけ(いわゆる原体験)について訊かれるので、過去の写真を用いながら少し書きたい。私が初めて途上国に足を運び社会課題と向き合ったのは、大学一年も終わりに差し掛かった2014年2…

「僕の千円をアフリカでの活動に使ってください」学校教育における国際協力学

6月3日(土)、私の母校である逗子開成中学校にて土曜講座「僕らが世界の問題にできること―国際協力人育成講座―」を担当した。全4回あるうちの2回目の今回は「初めての任務として母親を殺す”子ども兵”を知る 」と題し、私が取り組んできたウガンダの子ど…

就活解禁した。自衛隊撤退した。それでも大学生の僕は、南スーダン難民を支援する。

今月1日から2018年春卒業の大学生の就職活動(いわゆる就活)が山場を迎えている。大手企業による採用選考が解禁され、約40万人もの就活生の多くが内定獲得を目指して面接に臨むことになる。 そんな中、早稲田大学4年の僕が就活もせずに、国際協力団…