原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

国際協力をするなら英語が必要である3つの理由

国際協力に携わるには、高い英語力が求められます。

 

 

人によっては「英語は絶対の条件ではないけど、あるに越したことはないよ」と言う人もいます。が、現場での国際協力活動に携わりたい人、国際機関などで働きたい人にとっては、英語は必要なアイテムになるでしょう。

 

 

国際協力をするなら英語が必要である3つの理由を紹介します。

 

 

「国際協力と英語」理由① 現場(アフリカ)の活動ではいつも英語を使う

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僕が人生で初めて出会った元少女兵のアイーシャさん。その従軍中の経験はあまりにも壮絶で、メモを取る手が震えてしまったのを覚えています。

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多くの人に「どうやってインタビューを行ったのですか?」と聞かれます。ウガンダはイギリスが植民地支配していたこともあり、基本的に国内では英語が通じるけど、元子ども兵の多くは幼い頃に誘拐されているがために基礎教育を受けておらず、現地のアチョリ語しか話すことができません。

 

 

そのため、僕がアイーシャさんにインタビューをする時は、現地スタッフに通訳をしてもらいました。

 

 

つまり、アイーシャさんに聞きたいことを僕がリチャードに英語で聞き、彼がその内容をアチョリ語に直してアイーシャさんに伝える。そして、アイーシャさんの返答をリチャードが英語に訳し、僕に伝えてくれました。

 

 

南スーダン難民居住区で活動していた時も、使用する言語は英語のみ。難民の中には、母国で暮らしていた頃、医者や教師、エンジニアといった社会的ステータスのある仕事に就いていた人がいます。英語を話すことができる彼らに通訳を頼み、難民に対するインタビューなどを行なっていました。

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もちろん現地語を話せるのに越したことはありません。簡単にでも現地語ができると、難民の方々が心を開いてくれることが多く、そのために現地語の挨拶やお礼などを覚える努力はしていました。

 

でも、この難民居住区だけでも26民族が暮らしています。そのため、すべての現地語を使い分けられるようになるのは残念ながら不可能。だからこそ、あらゆる場面で通じる英語を習得しておくことは、現場での国際協力をするためには必要条件でしょう。

 

 

「国際協力と英語」理由② 英語でしか得られない情報がたくさんある

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この分野では、英語での高い情報収集能力が必要になります。

 

 

例えば、途上国の現場に入って一番最初の調査活動を行う前には、まず国連や現地政府の発する情報をインターネット上で徹底的に調べます。僕の場合は、南スーダン難民居住区での調査前に、UNHCRが出している『Regional Response Plan』に目を通し、ウガンダ全体が抱える課題や支援動向を把握していました。

 

これらの情報は、そのほとんどが英語で出されており、日本語で手に入るものはほとんどありません。

 

 

また、アフリカや中東で続く紛争をより深く理解するためには、残念ながら日本のテレビや新聞が報じるニュースだけでは不十分でしょう。最低でも、イギリスのBBCやアメリカのCNNなどが報じる英語ニュースを読めるくらいの力が無いと、質の高い情報は得られません。

 

 

WikipediaのLanguages used on the Internetによれば、英語による情報はネット上のコンテンツ全体の51.6%を占め、日本語は3位でわずか5.6%。約10倍の違いがあります。

 

さらには、国際協力に25年以上携わる方も言ってましたが、英語では「国際協力マガジン」なるものがたくさん出ている一方で、日本語だとこの分野の情報量はまだまだ不足しているのが現状です。

 

 

「国際」という言葉がついて回るこの分野では、英語での高い情報収集能力が求められるのです。

 

 

「国際協力と英語」理由③ 留学するにも英語力が求められる

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国際協力に関心がある人の中には、アメリカやイギリスに留学し、国際関係論や開発学などを学びたいという人もいるでしょう。特に、学歴社会である国際機関に就職したいと考えている人は、欧米の有名大学院で修士号を取得しておく必要があります。

 

 

僕はアメリカに交換留学で渡り、国際関係論を専攻していましたが、当然ながら留学をするには高い英語能力が求められます。

 

 

学部留学の場合、そもそもアプライをするためにはTOEFLで概ね61〜80点が必要、大学院留学の場合概ね81点〜100点が必要と言われています。一流の学校に留学したい場合は、それ以上の得点が求められます。(残念ですがTOEICは役に立ちません)

 

 

もちろん、単なる語学留学ではなく、現地学生のみならず世界中から留学生が集まる大学での勉強は、

 

●論文や教科書を読み込むためのリーディング・スキル

●教授や学生の話を聞くためのリスニング・スキル

●レポートや論文を書くためのライティング・スキル

●ディスカッションに参加するためのスピーキングスキル

 

など、あらゆる能力が必要になります。

 

 

ちなみに僕の通っていた大学では、教科書・論文200ページ以上のリーディング課題が"毎週"出されていました。

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若手日本人の国連職員登竜門であるJPO試験でも、2年以上の実務経験や関連領域での修士号取得に加えて、TOEFLでの高得点が要求されます。最低でも100点は必要だと言われているけど、合格するほとんどの人は満点に近いのが現実らしい。

 

 

4つの技能の内、世界に飛び出る日本人が一番苦手なのは「スピーキング」

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世界の紛争地を飛び回り、武装会場に携わってきた瀬谷ルミ子さんは、著書『職業は武装解除』の中で以下のように書いています。

 

日本人は、書類選考はいつも高評価なのに、電話面接が苦手な人が多い──。

これは、国連の応募者に限ってだが、よく言われていることだ。ちなみに、この評価は語学力というより、コミュニケーション能力の問題なのだと思う。

 

瀬谷さんも指摘しているように、これは語学力の問題だけではなく、元々のコミュニケーション能力も関係しているでしょう。ただ、英語でのコミュニケーションとなったときには、学校教育でスピーキングの機会をほとんど得なかった日本人はさらに絶望的な結果になります。

 

英語力を伸ばすためには、語彙や文法の基礎があることが前提です。だから、中学生、高校生は学校の勉強を馬鹿にしてはいけません。

 

でも、英語でのコミュニケーションが取れるようになるためには、とにかく話す機会を作り、まずは英語を話すことに対する「抵抗感」を無くすことです。

 

 

 

散々偉そうなことを書いてきましたが、僕は大学に入学した当初はほとんど英語を話すことができませんでした。今の時代は便利なもので、英語圏の海外に留学しなくても月謝の高い英会話スクールに通わなくても、Skypeを使ったオンライン英会話もあります。

 

僕自身はアメリカに留学するまでの約一年間、オンライン英会話をたくさんやってスピーキング能力を高めました。

 

 

まとめ

ザックリ解説しましたが、結論としては、国際協力を志している人であれば、どこかのタイミングで必ず英語が必要になります。

 

国際協力に携わる方法は、他にも政府機関であるJICA、民間の草の根型NGO、青年海外協力隊、短期のボランティアなど多数存在するけれど、どんな形であっても国際協力に携わるためには、英語は必要なアイテムでしょう。

 

新卒で国際協力NGOを"起業"した僕は、「海外で働く英語力」をSkype英会話から身に付けました(もちろんそれだけではないですが)。新卒でNGOに"就職"した友人の延岡由規さんも、同じくSkype英会話をオススメしています。

 

Skype英会話を受けるために人生初の自分専用のノートパソコンを買ったほど、本気でした。

さらに調べてみると、なんと無料レッスンなんてものがあるじゃないか。『国際協力師たちの部屋』より引用)

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