原貫太公式ブログ「世界まるごと解体新書」

アジア・アフリカでの活動からニュース解説記事、仕事論まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

国際協力/途上国支援(海外)で仕事をしたければ、残念だが英語力は必須。


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「国際協力」に携わる上で、残念ながら英語力は必須だと言わざるを得ない。人によっては「英語は絶対の条件ではないが、あるに越したことはない」と言う人もいるが、特に現場での活動に携わりたい人や国際機関などで働きたい人には、必須のアイテムと言って良いだろう。

 

私が人生で初めて出会った元少女兵のアイーシャさん。その従軍中の経験はあまりにも壮絶で、メモを取る手が震えてしまったのを覚えている。

 

多くの人に「どうやってインタビューしたのか」と聞かれる。ウガンダはイギリスが植民地支配していたこともあり、基本的に国内では英語が通じるのだが、元子ども兵の多くは幼い頃に誘拐されているために基礎教育を受けておらず、現地のアチョリ語しか話すことができない。そのため、私がアイーシャさんにインタビューをする時は、現地スタッフのリチャードに通訳をしてもらった。

 

つまり、アイーシャさんに聞きたいことを私がリチャードに英語で聞き、彼がその内容をアチョリ語に直してアイーシャさんに伝える。そして、アイーシャさんの返答をリチャードが英語に訳し、私に伝えてくれた。

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南スーダン難民居住区で(ベースライン)調査を行なう時も、使用する言語は英語のみだ。難民の中には、南スーダンで暮らしていた頃、医者や教師、エンジニアといった社会的ステータスのある仕事に就いていた人がいるが、彼らは英語を話すことができるため、彼らに通訳を頼み、難民に対するインタビューを行なっていた。

 

もちろん現地語を話せるのに越したことはないのだが、居住区内には26の民族が暮らしていることもあり、すべての現地語を使い分けられるようになるのは、残念ながら不可能だろう。(ただ、簡単にでも現地語ができると、難民の方々が心を開いてくれることが多いので、そのために英語の話せる難民のリーダーたちから現地語の挨拶やお礼などを教わるといった努力はしていた)

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読む力もまた必要だ。途上国の現場におけるベースライン調査の前には、まず国連や途上国政府の発する情報をインターネット上で徹底的に調べる。僕の場合は、南スーダン難民居住区での調査前に、UNHCRが出すRegional Response Planに目を通し、ウガンダ全体が抱える課題や支援動向を把握していた。これら南スーダン難民に関する最新の情報はほとんどが英語で出されており、日本語で手に入るものはほとんどない。

 

僕はアメリカの大学で国際政治学(戦争と平和に関する学問なので、広い意味では国際協力の分野と呼べる)を勉強していたが、当然留学をするには英語力が必要だ。学部留学の場合、TOEFL(残念ながらTOEICは役に立たない)で概ね61点〜80点が必要、大学院留学の場合概ね81点〜100点が必要となる。もちろん、一流の大学に留学したい場合は、それ以上の特典が求められる。

 

外務省が管轄する国連職員派遣制度のJPO(Junior Professional Officer)でも、2年以上の実務経験や関連領域での修士号取得に加えて、TOEFLでの高得点が要求される。最低でも100点は必要だと言われているが、合格するほとんどの人は満点に近いのが現実らしい。

 

 

国際協力に携わる方法は、他にも政府機関であるJICA、民間の草の根型NGO、青年海外協力隊、短期のボランティアなど多数存在するが、いずれにせよ途上国の現場における国際協力や、よりマクロな視点から関わる上でも、英語は必須のアイテムだと言っていい。

 

では、その英語をどのようにして力をつけるのか。参考程度に僕が実践していたことを書きたい。

 

英語力を伸ばすためには、語彙や文法の基礎があることが前提だが(だから中学生・高校生は学校の勉強を馬鹿にしてはいけない)、「英語を話せる」ようになるためには、まずはとにかく沢山話す機会を作り、そして「英語を話すことに対する抵抗感」を無くすことだ。そのために、私は語学留学でも英会話スクールでもなく、オンライン英会話を強く勧めている。理由は二つ、「講師と一対一で集中して話せること」「料金が圧倒的に安いこと」。

 

ちなみに僕は、オンライン英会話ではDMM英会話を使っていた。アメリカ留学前の大学2年生から約一年間続けて、英語を話すことに対する抵抗感は無くなり、そして会話の能力もしっかりと身についた。2回まで無料でトライアルできるので、とりあえずやってみると良い。

 

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また、国際協力の分野において活きた英語を身に付けたいなら、単語帳や文法書を捨てて英語ニュースを読むことを勧める。というよりも、国際協力のみならずビジネスにおいても、活きた英語を身に付けたいなら英語ニュースを読むべきだと僕は思う。

 

ただ、いきなりアフリカの紛争や中東の政治事情に関するニュースを英語で読むのは、なかなか難しい。ニュースを理解するためには、語彙や文法の力だけではなく、背景知識も必要だからだ。 

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その意味で、例えば日本のニュースが英語で読める【ジャパンタイムズ デジタル版】 はオススメだ。英語力に自信がない人であっても、日本のニュースであればある程度背景知識があるため、意外と読めてしまう。最近のスマートフォンは分からない英単語があればその語句を長押しすれば辞書が引けるため、紙版よりもデジタル版の方が良い。

 

 

いずれにせよ、国際協力において高い英語力が求められるのは事実なので、この分野で活動したいと思う人は、地道に英語を勉強することも続けなければならない。

 

ちなみに散々偉そうなことを書いてきたが、僕は大学入学当初はほとんど英語を話すことが出来なかった。繰り返すが、DMM英会話をやりにやりまくって「話す力」を身に付けたので、とりあえず強くお勧めしておきたい。

 

 

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