原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの支援活動から起業論、トラベルハックまで。

国際協力とは何か、あなたは自分の言葉で説明できますか?

\ツイッターのフォローをお願いします/
ブログ更新のお知らせや限定情報を発信しています。ぜひフォローしてくださいね!
スポンサーリンク

「国際協力とは何か?なぜ国際協力は必要なのか?」この問いに対して、あなたは自分の言葉で回答できますか?

 

大学に通いながら、南スーダンの難民支援やウガンダの元子ども兵支援に携わってきた原貫太(@kantahara)です。

 

僕の周りには、「国際協力に関心がある。」「国際協力を仕事にしたい。」という人がたくさんいます。

 

でも、よく考えてみてください。「国際協力」とは、「国際」と「協力」、たった二つの単語で成り立つ言葉です。あまりにも広く、抽象的な概念だとは思いませんか?

 

国際協力とは何を意味するのか。国際協力の世界に足を踏み入れる前に、定義からその必要性まで、一緒に考えてみましょう。

 

 

 

 

国際協力とは「国境を越えて行われる協力活動」

国際協力とは

 

「国際協力とは?」

 

このシンプルな問いに対して、大学新卒で国際協力NGOに就職した延岡由規さんは、『国際協力師たちの部屋』の中でこう回答しています。

 

一応、英語で「国際協力」を表すなら、“International Cooperation” 。これはJICAの正式名称を確認してもらえたらお分かりかと。

 

この“Cooperation”の語源は、「“co”(共に)“opera”(働く)“ate”(する/為す)」って感じで。かなりざっくりですが、英語から考えると国際協力=「国境を越えて行われる協力活動」という日本語がでてきます。『国際協力師たちの部屋』より引用)

 

さらに、国際協力をする「目的」を考える大切さに触れながら、最終的には国際協力を

 

世界の平和を実現することを目的に、国境を越えて行われるすべての協力活動

 

と定義しています。

 

あくまでも、「国際協力=世界の平和を実現することを目的に、国境を越えて行われるすべての協力活動」は、彼が定義する国際協力。『国際協力師たちの部屋』で僕も述べましたが、国際協力に携わるひとり一人が、「国際協力とは」という問いに対し、自分自身回答を用意するべきです。 

 

 

途上国支援だけが国際協力?

国際協力とは

 

「国際協力とは、世界平和を実現するために行われる、国境を超えた協力活動である」。

 

仮にそのような定義をしても、「国際協力」という言葉を聞いてあなたがイメージするのは、

 

  • アフリカの難民キャンプで子どもたちに支援物資を渡す
  • アジアの農村で貧しい女性に技術支援をする

 

そんな光景かもしれません。半分正解で、半分不正解です

 

僕は国際協力の活動を始めて4年以上経ちますが、実際に国際協力の世界で働いてみると、そんな仕事、つまり実際に途上国に足を運び、現地での支援活動に携わるという活動はごく一部に過ぎないことを痛感します。

 

★関連記事★

www.kantahara.com

 

 

国際協力に関わる3つの「人」

国際協力とは

 

国際協力には、3つの「人」が存在します。

 

  1. 考える人…プロジェクトの目的や手順、予算などを設計する人。
  2. つなぐ人…プロジェクトを実施するために必要な「人・物・金」を用意したり、調整したりする人。一言で表せば、”裏方”。
  3. やる人…途上国の現場で実際にプロジェクトを実行し、受益者と直接的な関わり方をする人。皆さんがイメージする「国際協力」はほとんどがこれ。

 

(参照:山本敏晴著『「国際協力」をやってみませんか? 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも』

 

この「考える人」「つなぐ人」「やる人」の割合は、概ね「1:8:1」と言われています。つまり、国際協力に携わるとしても、ほとんどの人は国内での資金調達(ファンドレイジング)に走り回ったり、広報やイベントを通じて問題の啓発に携わったりする「つなぐ人」になります。

 

一言で表せば、ほとんどの人は「国際協力の裏方」なのです。

 

途上国の現場にも「つなぐ人」はいますが、難民や貧困層といった受益者と直接関わるというよりは、日本から送られてくる資金を管理したり、プロジェクトを実施するための許可を現地政府からもらったり、必要な物資を街で調達したりと、サポートの役割に回ることが多いです。

 

途上国に駐在し、支援を受ける人と直接関わる活動ができる日本人は、国際協力従事者全体の1割にもなりません。実際は、「やる人」の多くには現地人が採用されています。現場での国際協力に携われる日本人は、非常に限られた人のみなのです。

 

※もっと詳しく知りたい人は、国際協力業界ではレジェンド的存在の山本敏晴氏が書いた『「国際協力」をやってみませんか? 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも』を読んでください。国際協力を体系的に学べるので、国際協力入門者以外にもおすすめです。

 

もし、「国際協力とは、途上国で貧しい人たちに直接支援をすることだ」というイメージを持っている人がいたら、「海外の現場で支援に携わることだけが国際協力ではない」ということを認識しておきましょう。

 

 

国際協力はなぜ必要なのか?

国際協力とは

 

そもそも、なぜ国際協力活動は必要なのでしょうか?前提から考えてみましょう。

 

僕も時々、「わざわざ海外まで足を運び、なぜ国際協力をする必要性があるのか?なぜ日本の問題ではないのか?」という質問を受けます。そんな質問をされたら、僕はこう返しています。

 

 

『日本人だと、海外の問題に取り組むべきではないのですか?』

『逆に、国際協力をする必要がない理由って何ですか?世界で起きている問題に取り組む必要がない理由って何ですか?』

 

 

日本で暮らす僕たちの生活が、海外との繋がり無しには考えられなくなった今日。ヒト、モノ、カネ、情報が簡単に国境を超えているにもかかわらず、社会問題の文脈になった瞬間だけ「アフリカの貧困はアフリカ人が解決し、日本の貧困は日本人が解決する」という指摘に、僕は違和感を抱きます

 

★関連記事★

www.kantahara.com

 

国際協力の必要性は、数え挙げたらキリがありません。ただ一つ明確に言えること、それは「僕たち日本人の生活は世界との繋がりなくては成り立ちえない」ということです。日本さえよければ他の国はどうでもいい、なんてことはありえません。

 

だからこそ、国際協力という”手段”を通じ、人類共通の問題(グローバル・イシュー)に取り組む必要があるのです。

 

なぜ国際協力をするのか、国際協力の必要性をより深く理解したい人は、拙著『国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力―』をご覧ください。

 

 

国際協力は日常生活でも実践できる

国際協力とは

 

国際協力とは、何も海外の現場に足を運んだり、 国内のNPOで働いたりすることだけではありません。日常生活で出来ることを実践するのもまた、一つの国際協力です。

 

例えば、地球環境に優しい素材で作られた洋服を購入すること。 プラスチックゴミの排出を減らすために、買い物でマイ袋を使うこと。「社会問題を変えるんだ」という強い意志を持ち、信頼できる団体に寄付をすること。

 

そんなひとつ一つの行動も、広い意味で国際協力と呼ぶことができます。

 

世界で起きている紛争や貧困、環境破壊といった問題の多くは、先進国の経済活動がその一因となっています。その意味でも、広義での「国際協力」を実践する人や組織を増やすことは、問題が生まれない社会を創っていくことに繋がるのです。

 

 

国際協力とは。さあ、あなたも考えよう。

国際協力とは

 

国際協力とは、一言で説明できるほど簡単な概念ではありません。

 

しかし、国際協力に取り組みたい人であれば、その定義から必要性まで、自分の頭で考え続けることが大切です。

 

なぜなら、国際協力とは、それだけ広く、深い世界だから。 

 

 

国際協力に関心を持つ皆さん、いつの日か世界のどこかでお会いしましょう。

 

 

【書籍紹介】『国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力―』

国際協力とは

”大学1年生の春。車の往来激しいマニラの道路で、一人の少女が物乞いをしながら歩いていた。彼女はボロボロのワンピースを身に付け、裸の赤ちゃんを抱えながら物乞いをしていた。その時、僕は感じたんだ。この世界は、なんて不条理なんだと。僕は国際協力を通じて、”世界の不条理”に立ち向かいたい。”(原貫太)

 

”小学校3年生の時、道徳の授業でサッカーボールにまつわる児童労働の問題を聞いた。「自分が遊んでいる大好きなサッカーボールの『裏側』では、血や汗にまみれた生活を送っている子どもたちがいる」。当時のわたしは、学校の休み時間や放課後に大好きだったサッカーができなくなるほどの大きな衝撃を受けた。”(延岡由規)

 

「国際協力」と聞いたら、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?

 

戦後70年以上が経ち、日本では「平和」な社会が築かれたかもしれません。しかし、世界に目を向ければ今この瞬間にも、「戦争」に脅えながら生活を送っている人たちがたくさんいます。そしてまた、経済大国となった日本でも、多くの社会問題が顕在化しています。

 

2018年になっても、紛争、貧困、環境破壊、人権侵害など、世界には様々な問題が溢れています。私たちだけで、それらの問題すべてを解決することはできません。今こそ、国際協力の必要性が広く理解されるとともに、世界に目を向け、行動を起こす人が増えなくてはなりません。

 

『国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力―』は、大学新卒で「国際協力師」となった原貫太と延岡由規による有料マガジン「国際協力師たちの部屋」のバックナンバーをベースに、新しく書き下ろしした編集後記、また寄稿記事を加え、国際協力やNPOの世界をより詳しく理解できる内容となっています。

 

本書を手に取った一人でも多くの方が、「地球市民」としての自覚を持ち、世界平和の担い手となることを切に願っています。


▼テーマ一覧

vol.1 そもそも『国際協力』って何?

vol.2 国際協力の必要性って?なぜ日本の社会問題ではダメなの?

vol.3 なぜ学生時代に国際協力に携わるのに社会人になると辞める人が多いの?

vol.4 「国際協力」とか「世界平和」、誰のためにやっていますか

vol.5 新米国際協力師、原・延岡の一日のスケジュールは?毎日何をしているの?

vol.6 自分で選んだ「国際協力」の道、やめたいと思った瞬間はありますか?

 

 

こちらの記事もあわせてお読みください

www.kantahara.com