原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

結局「国際協力」という言葉の意味・定義は?アフリカ(途上国)に行くことが「国際協力」?

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結局、「国際協力」とは何を意味するのだろう。

 

私の周りにも、「国際協力を仕事にしたい」「国際協力が好きだ」「国際協力に興味がある」といった人が沢山いる。「あ、原君は国際協力活動をしているんだね。」と声を掛けられる。大学生の間でも国際協力が一大ブームとなって久しいが、そもそも「国際協力」とは何を意味するのだろう。

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専門家や研究者によっては、国家間の軍事協力すらも、国際協力の枠組み内で捉えている人がいる。まさか大学生の言う「国際協力が好きだ」の「国際協力」に、国家間の軍事協力と言う意味は含有されてはいないだろう(笑)。

 

「国際協力」とは、狭義では、(所謂)「発展途上国の現場へと足を運んで、"困っている人たち"のために(支援)活動を行う」ことを意味するのだろう。もしくは、一般的にはそう考えられているのだろう。ここでは、無給・有給・単発などの活動形式は考えていない。

 

もう少し意味を広げて解釈しよう。現場には足を運ばないとしても、国連やNGOの職員(やインターン・ボランティア)として、途上国の問題を直接的に改善するためのプロジェクト管理に携わったり、プロジェクト履行やその他の活動のために必要な資金を調達したり、広報業務を通じて途上国の問題や自分たちの活動をより多くの人に周知させたり・・・そんな活動もまた、「国際協力」だろう。

 

しかし、最近、特に講演活動や記事執筆などの「伝える」活動を行う過程で、私は「国際協力」という言葉を、もっと広い意味で捉えるようになってきた。

 

現場に足は運ばない。国連やNGO職員でもない。しかし、「日常生活の中でも世界の諸問題を考えながら、自分の身近な所から出来ることを実践していく」こともまた、広義での「国際協力」と捉えるようになってきた。

 

援助関係者が現場で行う支援活動は、出てきた問題に対処する「対処療法」に過ぎない。紛争地や難民キャンプで頑張って活動しているNGOが存在する。しかし、よりマクロな視点から捉えてみると、紛争によって儲かる産業があり、それによって傷つく避難民がいて、彼らを支援する国連・NGOが存在し、それら援助機関に寄付する(先進国の)市民がおり、そしてその市民の「豊かな」生活を支えている産業の中には、最初に述べた「紛争によって儲かっている産業」も(僅かだとしても)存在する。

www.kantahara.com

 

問題を根本から断とうとしない限り、いくら現場での支援活動を行ってもまた別の問題が生じて、上記のサイクルは繰り返される。そのサイクル自体が、まるで一つのビジネスになってしまっているかのようだ。

 

途上国における紛争、貧困、環境破壊といった問題の多くは、先進国の経済活動によって産み出されている。その意味で、広義の「国際協力」を実践する人材や組織を増やしていくことは、ゆくゆくは問題が生まれない社会仕組みづくりへと繋がっていく。道は遠くても、ここを馬鹿にすると問題の本質を見失ってしまう。

 

5月1日に新たに設立した国際協力団体コンフロント・ワールドは、アフリカ・アジア地域の途上国における現場支援と同時に、問題が生まれないための社会仕組みづくりとして、「国際協力」や「社会貢献」に関心を持ち、行動を起こす人材や組織を増やすこと、そしてその質を高めることを大きなミッションとして掲げている。世界の諸問題に対してより本質的なアプローチをしていきたいと考えている方、ぜひ私たちと一緒に活動しませんか?

www.confrontworld.org

 

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