原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

国際協力とは何か?なぜ国際協力が必要なのか?

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「国際協力とは何か?なぜ国際協力が必要なのか?」

 

あなたは自分の言葉で答えられますか?

 

国際協力に関心がある。国際協力が好きだ。国際協力を仕事にしたい。そんな人たちがたくさんいます。でも、国際協力という言葉は、「国際」と「協力」、たった二つの言葉から成り立っています。

 

国際協力とは、何を意味するのでしょうか。その定義から必要性まで、一緒に考えましょう。

 

 

国際協力とは、国境を越えて行われる協力活動

国際協力とは

 

国際協力とは?

 

このシンプルな問いに対して、大学在学中から国際協力活動を続け、卒業後には国際協力NGOに就職した延岡由規さんが、『国際協力師たちの部屋』でこのように答えています。

 

一応、英語で「国際協力」を表すなら、“International Cooperation” 。これはJICAの正式名称を確認してもらえたらお分かりかと。この“Cooperation”の語源は、「“co”(共に)“opera”(働く)“ate”(する/為す)」って感じで。かなりざっくりですが、英語から考えると国際協力=「国境を越えて行われる協力活動」という日本語がでてきます。『国際協力師たちの部屋』より引用)

 

その上で、延岡さんは国際協力をする目的に「世界平和の実現」を置き、最終的には国際協力の定義を

 

世界の平和を実現することを目的に、国境を越えて行われるすべての協力活動

 

としています。

 

あくまでも、「国際協力=世界の平和を実現することを目的に、国境を越えて行われるすべての協力活動」は彼の定義にすぎません。国際協力に携わるひとり一人が、「国際協力とは」という問いを真剣に考えるべきなのです。 

 

 

国際協力とは、途上国で支援をすることだけを指すの?

国際協力とは

 

「国際協力とは、世界平和を実現するために行われる、国境を超えた協力活動である」。仮にそのような定義をしても、「国際協力」という言葉を聞いてあなたがイメージするのは、

 

アフリカの難民キャンプで子どもたちに支援物資を渡す

アジアの農村で貧しい女性に技術支援をする

 

そんな光景かもしれません。半分正解で、半分不正解です

 

僕が国際協力の世界に飛び込んでから4年以上が経過しますが、実際に国際協力の世界で働いてみると、そんな仕事、つまり実際に途上国に足を運んで、現地での支援活動に携わるという活動は、ごくごく一部に過ぎない事を痛感します。

 

 

国際協力に関わる3つの「人」

国際協力とは

 

国際協力には大きく、

 

1.考える人…プロジェクトの目的や手順、予算などを設計する人。

2.つなぐ人…プロジェクトを実施するために必要な「人・物・金」を用意したり、調整したりする人。「裏方」。

3.やる人…途上国の現場で実際にプロジェクトを実行し、受益者と直接的な関わり方をする人

 

の3タイプが存在します。(参照:山本敏晴著『「国際協力」をやってみませんか? 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも』

 

この、考える人、つなぐ人、やる人の割合は、日本人では概ね「1:8:1」と言われています。つまり、国際協力に携わるとしても、ほとんどの人は国内でのファンドレイジング(資金調達)に走り回ったり、広報やイベントを通じて問題の啓発に携わったりする、「つなぐ人」になるのです。一言で言ってしまえば、「裏方」でしょう。

 

途上国の現地にも「つなぐ人」はいますが、直接的に支援を受ける受益者と関わるというよりは、日本から送られてくる資金を管理したり、プロジェクトを実施するための許可を現地政府からもらったり、必要な物資を調達したり…そんなサポート側の役割に回ることが多いのです。

 

途上国に駐在し、支援を受ける人たちと直接関わる活動をする人は、全体の1割にもなりません。実際は、「やる人」の多くには現地人が採用されています。現場での国際協力に携われるのは、非常に限られた人のみなのです。

 

※もっと詳しく知りたい人は、国際協力業界ではレジェンド的存在の山本敏晴氏が書いた『「国際協力」をやってみませんか? 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも』を読んでください。国際協力を体系的に学べるので、入門者以外にもオススメです。

 

もし、「国際協力とは、途上国で貧しい人たちに直接に支援をすることだ」というイメージを持っている人がいたら、「海外の現場で支援に携わるだけが国際協力ではない」ということを認識しておきましょう。

 

 

なぜ国際協力をするのか?国際協力の必要性は?

国際協力とは

 

なぜ国際協力をするのか。国際協力の必要性は。考えたことはありますか?

 

僕も時々、「わざわざ遠い海外にまで足を運び、なぜ国際協力をする必要性があるのか?日本の社会問題ではダメなのか?」という質問を受けることがあります。

 

そんな質問が来たら、僕はこうやって切り返しています。

 

”日本人だと、海外の問題に取り組むべきではないのですか?”

”国際協力をする必要がない理由って何ですか?世界で起きている問題に取り組む必要がない理由って何ですか?”

 

グローバル化が進展し、日本で暮らす私たちの生活も、海外との繋がりなしには考えられなくなりました。そんな時代に、「日本」「日本以外」という「国境による棲み分け」は、どれほど意味があるのでしょうか。

 

ヒト、モノ、カネ、情報が、簡単に国境を超えているにもかかわらず、社会問題の解決という文脈になった瞬間に、「日本人は日本の問題に取り組むべきだ!」というのは、僕は強い違和感を抱きます。

 

国際協力の必要性は、数え挙げたらキリがありません。ただ一つ明確に言えること、それは、私たち日本人の生活は、世界との繋がりなくては成り立ちえないということです。日本さえよければいい、なんてことはありえないのです。

 

だからこそ、国際協力を通じ、人類共通の問題に取り組む必要があるのです。

 

「なぜ国際協力をするのか、国際協力の必要性をより深く知りたい人は、拙著『国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力―』をご覧ください。

 

 

国際協力は、日常生活の中でも実践できる

国際協力とは

 

国際協力とは、何も海外の現場に足を運んだり、 国内のNPOで働いたりするだけではありません。日常生活の中で出来ることを実践するのもまた、一つの国際協力なのです。

 

例えば、地球環境に優しい素材で作られた洋服を購入すること。 プラスチックゴミの排出を減らすために、買い物ではマイ袋を使うこと。「社会問題を変えるんだ」という強い意志を持ち、信頼できる団体に寄付をすること。

 

そんなひとつ一つの行動もまた、国際協力なのです。

 

世界、とりわけ発展途上国で起きている紛争や貧困、環境破壊といった問題の多くは、先進国の経済活動によって産み出されています。その意味でも、広い意味での”国際協力”を実践する人材や組織を増やしていくことは、そもそもの問題を産み出さない社会づくりに繋がっていくのです。

 

 

国際協力とは…もう、自分の言葉で説明できますか?

国際協力とは

 

国際協力とは、一言で説明できるものではありません。

 

しかし、国際協力に取り組む以上、その定義から必要性まで、自分の頭で考え続け、そして自分の言葉で説明できることが大切です。なぜなら、国際協力とは、それだけ広く、深い世界なのですから。 

 

国際協力に関心を持っている皆さん、いつの日か、世界のどこかでお会いしましょう。

 

 

【これだけは読んでほしい】『世界を無視しない大人になるために』

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 「脱走を試みましたが捕まり、鞭で200回叩かれました。」

 

14年間を反政府軍で過ごした元少女兵との出会い。アフリカでの「原体験」を書いた『世界を無視しない大人になるために 僕がアフリカで見た「本当の」国際支援』。ただ僕たちが「与える」「教える」だけが国際支援のあるべき姿ではない。

 

絶望的な状況に置かれながらも、自分たちの力で困難を乗り越えていく彼らの姿から、僕たちが学ぶべきことはたくさん存在する-。 

 

この本は、僕の処女作にして、渾身の力で書いた一冊。一人でも多くの人たちに届き、「世界を無視しない大人」がもっと増えてほしい。 

 

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