原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から仕事論、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

子どもが餓死する南スーダンと毎年4000万人分を食糧廃棄する日本(世界と日本の食糧問題)

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1994年にピュリッツァー賞を受賞した『ハゲワシと少女』。スーダンの飢餓を訴えたものだったが、1993年3月26日付のニューヨーク・タイムズに掲載されると、同紙には絶賛と共に「なぜ少女を助けなかったのか」と多くの批判が寄せられた。その後、本写真を撮影したケビン・カーターは自殺した。(photo by Cliff (Kevin Carter)

 

私たちは、一体いつまで「大量生産・大量消費」の生活を続けたいのだろう。

 

今のままの生活スタイルを世界、特に先進国と呼ばれる国々が続けていけば、22世紀に突入する頃には、世界中の資源が枯渇し、環境は破壊され、豊かだと考えられていたはずの現代社会は、終わりを告げるような気さえする。2015年9月に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」など、夢のまた夢だろう。そうは思わないだろうか?

 

昨年には、地球が1年間で再生できる水や食料、清浄な空気など、一年間で割り当てられている自然資源の「予算」が8月8日には使い果たされたと、国際環境NPO(非営利団体)グローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint Network/以下GFN)による報告書が明らかにしている。

 

GFNは、「我々人類は、海と森林が吸収できる量よりも多くの二酸化炭素を大気中に放出しており、またその再生産と再成長よりも早く、海の恵みを枯渇させ森林を伐採している」「エコロジカル・オーバーシュート(Ecological Overshoot=人間の消費量の方が自然の再生産量よりも上回っている状態)を引き起している最も急激な要因は、大気中への炭素の放出である」とも声明を出していた。

 

 

「大量生産・大量消費」を考える上で避けては通れない食糧問題はどうだろう。

 

20年以上続いた紛争の影響によって、多くの人々が未だに絶対的貧困下での生活を強いられているウガンダ北部。隣国の南スーダンから逃れてきた難民も含め、栄養失調や飢餓に苦しむ人も多い。

 

世界の飢餓人口は今、7億9500万人。実に9人に1人が飢餓に苦しんでいる。毎日3万人近い子どもたちが飢餓や栄養不足で亡くなっている。

 

この類の話は、日本の小学生・中学生であっても知っているかもしれない。ただ、実際にサハラ砂漠以南のアフリカで、かつ紛争の影響を受け、開発から取り残されている地域に滞在していると、この事実を身をもって痛感する。

 

紛争と経済崩壊の影響により、アフリカの南スーダンでは今年2月に飢饉が宣言され、国連機関は10万人が飢餓に直面、また100万人が飢饉寸前の状態に追い込まれていると発表した。また、私が足を運んでいるウガンダ北部の南スーダン難民居住区でも、配給される食糧は毎月たったの12キロ。現地スタッフからは、一日一回しか食べられない家族もいると話を聞いていた。

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photo by Kanta Hara

 

しばしば「地球全体の人口が増えているのだから、世界中に食糧が行き渡らないのは仕方が無い」ということが聞かれるが、それは全くの誤解だ。毎年世界では約25億トンの食糧が生産されているが、これを世界人口の70億人で割ると、一人当たり約357キロの食糧がある。この量は、人間が生存に必要な量(200キロ/年)の約1.75倍にあたるのだ。つまり、世界の人々が食糧を公平に分配することができれば、理論上では飢餓は起こらないことになる。

 

途上国での人口が急増していることを理由に挙げる人もいるが、これも誤解だ。実際に、飢餓が起きている国であっても、その国の人々が食べるための自給食料が生産されていないにもかからわず、先進国へ輸出する用の食糧、また家畜飼料などの生産が優先されているケースも存在する。

 

 

日本では年間約1700万トンの食料が廃棄されており、その中でもまだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」は、年間約500万〜800万トンにものぼる(平成22年度農林水産省調べ)。人間が生存するのに必要な食糧は約200キロ/年のため、800万トンで単純計算をすると、日本は4000万人が1年間生きられるだけの食糧を毎年廃棄していることになる。ちなみにだが、昨年からフランスではスーパーでの食料廃棄が法律で禁止されている

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photo by Kanta Hara

 

今年2月に、私は世界最貧国と言われるアフリカのブルンジ共和国に滞在していた。農村部に足を運ぶと、子どもたちの着ている服はボロボロ、電気も水道も通っていないなど、物質的には決して恵まれていない生活が広がっている。しかし、その中でもブルンジの人々は、日本よりもずっと持続可能な形で自給自足の生活、言わば自然と調和した生活を送っていた

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バケツの蓋を転がして遊ぶブルンジの子ども

 

高度経済成長期を経て、日本は経済的・物質的には豊かな国になったかもしれないが、資本主義システムという大きな枠組みへと組み込まれた今の私たちの生活は、果たして持続可能なものと呼べるのだろうか。

 

老子の言葉に、「足るを知る」というものがある。世界で最も裕福な8人が保有する資産が、世界人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産と同等と言われる今日毎年4月22日は、地球のことを考えて行動する日「アースデイ」だ。いい加減私たちは、どう考えても行き過ぎている「大量生産・大量消費」の生活スタイルを、見直した方が良いかもしれない。

 

それが、未来を生きる子どもたちへの責任を果たすことだと私は思う。


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そろそろ「大量生産・大量消費」のライフスタイル、やめませんか?「シェアする」という新しい生き方

 

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