原貫太公式ブログ「世界まるごと解体新書」

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NPOと株式会社の決定的な違い NPOオススメ本5選


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photo from wikimedia commons

 

NPO法が誕生してから20年以上が経つというのに、未だに「NPO=ボランティア」と考えている人が多い、という話を先日しました(「NPO=ボランティア?ふざけたこと言っちゃいけません!NPOとNGOの違いは?」)。

www.kantahara.com

 

僕自身、就活をせずに認定NPO法人テラ・ルネッサンスでのインターンや学生団体での活動をしていることもあり、「原さんもいつかは就職しますよね?」と未だに聞かれます。特に、国際協力、それも現場へと足を運んで行う(支援)活動はより「ボランティア」だと思われることが多いようで、草の根型NGO(非政府組織)はさらにこの傾向が強いように思われます。

 

そもそも、NPO法人(特定非営利活動法人)の「非営利」という言葉は、「利益を出さない」という意味ではなく、「利益を配当金のような形で構成員(法律上の言葉では社員)に分配できない」という意味です。一人から複数の出資者が、株主として資本を拠出して設立する株式会社の場合は株主への配当金というシステムがありますが、この「配当金を分配できるかどうか」という点が、NPO法人と株式会社との決定的な違いと言えるでしょう。

 

NPO法人は、NPO法でも定められている特定非営利活動(全20種類)に該当する活動を行うことが「主たる目的」とならなければならず、これは定款にも記載しなければなりません(以下参照)。しかし、「主たる目的」としての特定非営利活動に「支障がない限り」で行える「その他の事業」であれば、特定非営利活動に該当しないことを行っていても問題はないのです。

 

<NPO法人の活動分野>

1. 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
2. 社会教育の推進を図る活動
3. まちづくりの推進を図る活動
4. 観光の振興を図る活動
5. 農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動
6. 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
7. 環境の保全を図る活動
8. 災害救援活動
9. 地域安全活動
10. 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
11. 国際協力の活動
12. 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
13. 子どもの健全育成を図る活動
14. 情報化社会の発展を図る活動
15. 科学技術の振興を図る活動
16. 経済活動の活性化を図る活動
17. 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
18. 消費者の保護を図る活動
19. 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
20. 前各号に掲げる活動に準ずる活動として都道府県又は指定都市の条例で定める活動

 

内閣府の調査によれば、社会貢献活動をしたいと考える人は7割以上にも上るらしい。今日も、就活中の大学3年生の相談に乗っており、彼女は「いずれはNPOに就職して社会問題に取り組む活動をしたい」と話していました。多くの人が、社会貢献活動に関心を持っている今日。

 

NPOに対する誤解を紐解き、より多くの人が社会問題に対する主体者としての意識を持てるように、共に学びましょう。

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『NPOの教科書』・・・NPOについて基礎の基礎から学びたい人に超オススメ。色々な問題を抱えた乙武さんですが(笑)、NPO初心者といえども彼の話はとても分かりやすい。佐藤大吾さんの知識量と解説の明快さには驚かされます。 

 

『NPOの法律相談 知っておきたい基礎知識60』・・・少し専門的な視点からNPOについて学びたい人にオススメ。Q&A形式なので必要な箇所を辞書のようにして引くのもアリ。

 

『ダンゼン得する知りたいことがパッとわかるNPO法人のつくり方がよくわかる本』・・・NPO法人の設立要件から申請書類の書き方まで、この1冊だけで一目瞭然。どの本を参考にすれば良いか迷ったら、この本を選ぶべし。

 

『社会貢献でメシを食う』・・・多くの若者が「社会貢献したい」「社会のためになる仕事をしたい」と考える今日。就職活動を始める前に、ぜひこの1冊を読んでみては?

 

『稼ぐNPO~利益をあげて社会的使命へ突き進む~』・・・私の周りでも、「NPOで働きたいが、家庭を持つことや将来のことを考えると、稼げないかもしれないのが不安」とこぼす。そして、私自身その不安を抱えている(笑)。NPOといえども、資金調達は必須の活動。利益を上げながら社会的使命を果たすためのエッセンスが語られる。