原貫太オフィシャルブログ

アフリカでの国際協力活動から新時代の働き方、情報発信術まで。※本ブログの内容は個人の見解によるものです。

開発途上国の問題に取り組みたいなら、はじめの一歩は「現地に行く」こと

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先日のイベントで、ある大学生から

 

国際協力に関心がある。途上国で起きている問題を解決するために力になりたい。学生団体の設立や起業への意志も少なからずある。でも、最初の一歩で具体的にどんなアクションをすればいいのか分からない。

 

という質問を受けました。同じような悩みを抱えている学生は多いのではないでしょうか?

 

国際協力したい!途上国の社会問題を解決したい!困っている人たちの助けになりたい!

 

でも、一番最初に何をすればいいんだろう?

 

 

そんな方たちへの僕からの答えは一つ。とりあえず現地に行ってみましょう。

 

 

 

 

まずは現地に行ってみることから

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実際に途上国の現地に足を運んでみなければ、どんなに日本にいながら素晴らしいことを考えていたとしても、「机上の空論」で終わってしまうかもしれません。現地に行かなければ

 

・そもそも何ができるのか分からない

・自分にどんなスキルや知識が必要かも分からない

・日本に居ても大したことを語れない

・(現地との)コネクションも出来ない

 

などなど、その先のより具体的なステップには繋がっていきません。

 

また、教科書や論文では様々な理論が出回っているものの、結局僕たちが向き合うことになるのは、「人」です。あくまでも現場は"ナマモノ"(有機体)なので、いくら本や論文で理屈や数字を学んでおいても、現地では何の役にも立たないことが多々あります。これは、アフリカで10年以上もの間紛争被害者の支援を続けている小川真吾さんも言ってましたね。

 


現地に足を運んでみても、「あ、これ違うんじゃね?」と思う可能性も十分にあります。それでも、良くも悪くも「現実」を知るところから始めるのは大事なことなのです。

 

 

僕はとりあえずバングラデシュに行くことを決めた

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流れでテレビのインタビューを受けることにw

 

理屈ばかり語っても偉そうなおじさんみたいなので、僕自身の経験談を話します。

 

大学一年の春、フィリピンで物乞いをする女の子と出会い、ストリートチルドレン問題に大きな衝撃を覚えた僕は、図書館の本を漁ったりネットで調べたりする過程で、バングラデシュのストリートチルドレン問題がもっと深刻であることを知ります。「首都のダッカでは親元を離れて暮らす子どもが33万人以上いる」という一文にガツンと衝撃を受けたのを、今でもハッキリと記憶していますね。

www.kantahara.com

 

その後、僕は大学の友人らに声をかけ、その年の5月には学生団体を立ち上げます。が、まず最初に考えたことは「どうやってバングラデシュに行くか」です。もちろん、団体の理念やビジョンも深く考えてはいましたが、それよりも「今年の夏にはバングラデシュに渡航する」ということを決めて、とりあえず航空券を予約し、そこから何を目的にして、現地で何をするのかを考え始めました。

 

 

この、「とりあえず航空券を予約する」というのは結構大事です。だって、航空券を買ってしまえばもう戻れないので(笑)

 

バングラデシュ行きの航空券を予約する時に、一緒にいた友人に何回も「買っちゃうよ?もう買っちゃうよ!?」と聞きながら、最後は目を瞑りながら「エイヤ!」で購入し、そいつと2人で「買っちゃったよ~!本当に行くんだよ〜!」と叫び合っていたのを覚えています(笑)

 

 

一人でもアフリカ行けた。それも旅行で

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僕が初めてアフリカ大陸を訪れたのは、昨年の1月頃です。その時の自分に「お前は来年にはアフリカで起業することになる」といっても、間違いなく信じてもらえないでしょう。なぜなら、初めてのアフリカは「旅行」で訪れたから。

 

ツアーやプログラムには申し込みせずに、一人で足を運びました。意外と一人でも大丈夫なもんですよ。まぁその時も、航空券を購入する時は「あ~」とか叫びながら目を瞑ってボタンをクリックしてましたが(笑)

 

 

形式的としてはただの「旅行」です。でも、自分の目的はアフリカの社会問題に関わること、それを解決していくための最初の一歩にしていくことだったので、サファリに足を運ぶことはせずに、NGOを訪問したり、紛争の跡地を廻ったりしていました。

 

アフリカに行く目的をちゃんと整理して、自分の熱意を伝えれば、意外とどんな場所でも受け入れしてくれるものです。僕の場合は、アフリカに向け出発する一か月以上前、京都に本部がある特定非営利活動法人テラ・ルネッサンスにメールで連絡を取り、ウガンダ北部にある元子ども兵の社会復帰支援を訪問するアポをもらいました。そこでできたコネクションが、後にアフリカでのインターンに繋がり、ひいては国際協力NGOコンフロントワールドを起業することに繋がっています。

 

 

成功者の自伝はすごく参考になる

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アフリカやアジアの途上国で事業を立ち上げた先駆者たちの本は、「最初に何をするべきなのか」「その次は何をするべきなのか」に関して、具体的なイメージを持つのに参考になります。

 

どのような過程で現地に入り、仲間を集め、事業を立ち上げたのか。そしてそこには、どんな苦悩があり、それをどうやって超えていったのか…。

 

僕の場合は、テラ・ルネッサンスの鬼丸昌也さんが書いた『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した』を読んで、国際協力NGO設立に向けたイメージを持つことができました。アフリカでの支援事業に関心ある人にはオススメの一冊です。

 

 

また、途上国発ブランド「マザーハウス」の創業者兼デザイナーである山口絵里子さんの軌跡を綴ったノンフィクション『裸でも生きる』もいい。1、2、3とシリーズ化されているので、すべて読んでみることで具体的なプロセスもイメージできます。何よりも、山口さんの人生はめちゃくちゃ波乱万丈で面白い(笑)

 

他にも、学生時代からe-educationを創設した税所篤快さんの『前へ!前へ!前へ! ―足立区の落ちこぼれが、バングラディシュでおこした奇跡』も面白いですね。僕はこれを、初めてのバングラデシュ渡航直前に読みましたが、「大学生だってここまでやれるのか…!」と、モチベーションアップしたのを覚えています。

ただ、この3人にも共通していることが、早い段階で現地に足を運んでいるという点です。 例えば山口絵里子さんは、インターンシップで臨んだ国際機関の仕事に疑問を感じ、そして

 

事務所に置いてある真新しいパソコンで、「アジア 最貧国」と検索した。そして出てきたのは、「バングラデシュ」という国だった。

それからバングラデシュ行きのチケットを取るまでは、一週間も経たなかった。『裸でも生きる』より引用)

 

と書いています。自分の直観を信じて、圧倒的な行動力で前に進んでいる彼らの姿からは、「何をすればいいのかわからない人」が学べることは多いでしょう。

 

 

まずは現地に行ってみること。YESかNOかで悩む時間はもったいないので、「YES」と決め込んだら、あとは「HOW」、つまりどのようにして行くのか?を考え始めましょう。